ほぼ一カ月前の出口汪さんのブログから。
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最悪の事態を想像してみましょう。
アベノミクスのバブルが弾けて、株価などの
大暴落。
賃金が抑えられているのに、食品などの生活必需
品の物価上昇。
円高による原油などの高騰。
そして、国の借金がふくれあがり、破産。
年金、保険などの破綻。
弱者は切り捨てられ、老後は誰も助けてくれなく
なる
TPPによる弱肉強食の過酷な競争社会
犯罪の大幅増加・治安が維持できなくなる
こうした状況下において、解決する手段は歴史
的に見れば戦争でした。戦争をすれば、国民は
政府への批判から目をそらさせ、軍需産業の
活況などから、一時的に好景気を演出できます。
(アメリカが過去に何度も使った手法です)
日本は地震国家であり、地震は必ず来ます。
その時、再稼働された原発は取り返しがつかない
事故を起こすでしょう。
第一、これほどの原発を抱えた国が戦争を起こ
すことは、自衛の戦争を含めて不可能です。
原発へミサイルを一発ぶち込むか、テロリスト
が爆破すればおしまいです。
軍隊など何の役にも立ちません。
憲法を改正し、自衛隊を軍隊として、集団自衛
権を認めるようになったとき、日本はアメリカ
の戦争に巻き込まれるかもしれません。
今の自衛隊員は、戦争放棄という憲法の下で
隊員になったのであり、仮に本当に戦争に
参加する可能性があるとなると、多くの隊員が
自衛隊を辞めるでしょう。では、今の日本で、
誰が軍隊に入るのか?
せっかく軍隊を作っても、入ってくれないと
きは、徴兵制しか手段はありません。
もちろん、ほとんどの若者はそれを拒否しよう
とするでしょうから、軍需裁判、軍法会議も必
要となるでしょう。
不満を押さえつけるためには言論統制・情報管
理が行われます。
そして、膨大な軍事費により、ますます財政は
破綻していく。
そんな時に、大自然災害に見舞われ、原発事故
が起こる。
もちろん最悪の場合を想定したのですが、こう
した結果は、すべて私たち国民が自ら負ってい
かなければならないのです。
その覚悟がありますか?
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あれから一カ月経ちました。
「覚悟」が試され続けているとも言えます。
さて、 私たちになぜ想像力が無くなってきたのか、なぜ思考停止しているのか、なぜ虚無混沌に身を委ねているのが心地よいのか、よく考えてみる必要があります。
「なぜ日本人は、最悪の事態を想像できないのか」は、井沢元彦さんの昨秋出た新書タイトルでしたが、「なぜ」は、嫌というほど身近な日常生活至る所に湧出(ゆうしゅつ)してきます。
しかし、「なぜなら」は余り語られないように思えます。考えているうちに、袋小路に迷い込み仕舞いにどうでもよくなるか、慌ただしい日々に埋もれ気になりつつも時間切れになるか、次第に不快不安になりマイナス思考はやめようと思うか・・・いくつかのパターンがあるのでしょうが、まあそんな「感じ」ですね。
まして、「ではどうするか」については、ほとんど廃墟にたたずむ孤老の無力感が伴いますね、大袈裟ではなく。
・・・出口さんは、別の日に、明確に御自身の使命感を載せています。きわめて論理的です。
NPは、今朝は援用(本当に便利な言葉です。)が精一杯で、もはや眠くなっています、いけませんね。
九月早々には、哲学者のSNさんやプロダンサーのJRさん、大和撫子のYWさんたちと御一緒に、松江・志桜塾の長谷剛先生を大阪にお迎えして、一席設けさせていただきます。
きっと眠気が覚めます、一席で一石をと強く願っています。