ドイツ留学に発った知人(東京の私立大学3回生)から、報告メールが届きました。

それに基づいて尾鰭(おひれ)を付けてみると・・・チェコ国境にほど近いドレスデンでの語学研修を経て、北海から遠くは無いブレーメンで専門研修に勤(いそ)しむ、一年間ぐらいの予定だとか。どちらも50万人規模の都市で、第二次世界大戦での壊滅的被害から復興を遂げた歴史と文化の街のようです。

ドイツ留学と言えば・・・森鷗外は、1884年(明治17年)から1888年(明治21年)まで四年間の留学をしていますが・・・最初の11か月をライプティヒで、次の5か月をドレスデンで、さらにミュンヘンで1年と1か月、最後にベルリンで1年と3か月過ごしています。

ドレスデンでは、日本でも東京帝国大学で教鞭(きょうべん)をとった地質学者 ナウマン(ナウマン象とフォッサマグナの研究報告で有名)と、論争をしているんですね。今回調べてみると、「貝塚」についての講演に対して、ドレスデンを離れる前日に誤りを指摘して、後にミュンヘンの一流紙で報じられた・・・凄いですね、鷗外は漱石より5歳年長の1862年生まれですから、23歳の時です。

なお、凄いことは経歴に事欠かず、12歳の時に歳を2つ偽り予科合格、19歳で本科(現・東大医学部)を卒業していますね。「ウィキペディア」には、「今後も破られないであろう最年少卒業記録」とあります。それは・・・そうでしょうね、システム的にね・・・。

『舞姫』の主人公・太田豊太郎(ベルリン大学の法学部で政治・法律学を学ぶ設定)は鷗外自身がモデルであり、実話部分として日本から来訪の伯爵(大臣)の通訳ができる、堪能なドイツ語学者でもあったのですね。・・・本人は軍医として、陸軍省からの国費留学で衛生学を学びに行ったんですよ・・・北里柴三郎の仲介で細菌学のコッホに師事しています。

あ、NPライトモティーフ手法の致命的欠陥で、どんどん話題がズレてゆきますね、意図的・偶発的に。

文脈支流の分岐点(明治大学・・・ん・・・の斎藤孝先生による)に戻ります。

そんなドレスデンで、頑張れ、まだまだ23歳までには間があるよ。

時差は7時間とのこと、そろそろ日付が変わりますね。
今、お隣(ブレーメンの方が近いね)のオランダに短期留学している高校の後輩がいるよ。彼女は医者を目指している、キミの目指す夢も是非いつか聞かせて下さい。