ことだま・・・について当ブログで語るのは初めてではありませんが、慎重を要します。
例によって、「新明解」から・・・その言葉に宿ると信じられた不思議な働き。「言霊のさきはふ国=日本の美称」・・・珍しく単純ですね。
『万葉集』には、こう表記があります。
そらみつ大和の国は…言霊の幸ふ国と語り継ぎ言ひ継がひけり。
「そらみつ」は“大空から見て”とも、大和(やまと・倭)にかかる4音の枕詞とも取れるようです。
「幸ふ」は“豊かに栄える、幸運にあう”という意味でしょう。山上憶良(やまのうえのおくら)の長歌の一節。柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)の使用例もあります。

著作権保護の観点以上に、ある意味歌詞の引用は憚られるのですが、桑田佳祐(くわたけいすけ)がサザンオールスターズの初期に作詞作曲した『愛の言霊~Spiritual Massage~』という歌の言葉を、あらためて目を通しました。複雑で不可思議な連鎖ですね、まさしく構造主義的に・・・どうなのでしょう。

いつも問題提起だけして、あとはさほど展開しないことがあり、また、パターンに持ち込んでフェイドアウトということで、知人(手強い一人の男子生徒)からは痛烈に批判されています。「固定観念を植え付けないでほしい」とのこと。全く同感です、「恣意的」「重複対比」「弁証法」「構造主義」などがそうですね。・・・それでも少し読んで下さいね。

言霊研究で第一人者の井沢元彦さんがこの9月に祥伝社新書から出された「新・言霊論」を、いたく感じ入りながら読んでいます。
とりわけ、福島原発事故において露わになった、「津波」「原発事故」という言葉を禁忌(タブー)として忌避し続けた東電の姿勢を、「言霊信仰」という「宗教」に結びつけている点、納得共感です。
国民の血税30億円を投じた「放射能対策ロボット」六台の、国家からの無償供与を拒絶した、“受け入れは「津波」を「原発事故」の可能性を認めることになる”という思考・・・凄まじいですね、鋭い指摘です。
また、“あの時「メルトダウン」とは言えなかった”と事故から二カ月後の「天声人語」で認めた朝日新聞をかなり手厳しく糾弾(きゅうだん)しています。

母音主体の言語ですね、日本語は。必ず a i u e o が付いています、n 以外は。その意味(理由)付けを、考察してみたいですね、だから、これでも慎重に入りました。「深長」にまで「新調・伸張・伸長」できればいいのですが・・・。あれ・・・また悪癖が・・・これらもコトダマかな。