NPブログ - Leitmotiv ~言葉・論理・主題連鎖への旅~

2012年02月

【対比の全貌(NP解析で現在までに見出されたもの)】

内在対比(自己矛盾=自家撞着、二律背反=ディレンマ、アンビバレント)
外在対比(対照=コントラスト)
重複対比(類比)
④内包対比

⑤同格対比
⑥対等対比
⑦並立対比
⑧対的対比

⑨三位一体(さんみいったい)的対比(三者によるもので、厳密には上記の②~⑦が更に生じる)
トリレンマ対比(上記①の⑨バージョン、トリプルディレンマ)   

*対(つい)・・・⑧については漢文的対句(ついく)に基づいたもので、細分化すると・・・「字・語・句・節・文・章」の短長レベルで発生し、その長さ程度によって、「ミニ対・小対・基礎対・中対大対・超大対」と呼ぶ。

各種の対比は、重複・錯綜(さくそう=交錯、複雑な混乱)する場合があります、悪(あ)しからず。
・・・余計に分かりにくくなったでしょう? 場合分けし過ぎるのも善し悪し(よしあし)です、①②③ぐらいしか、普段は使いませんね。
・・・暫(しばら)くは、それぞれが具体的にはどのようなケースなのか、字面(じづら)から思いを馳(は)せてみませんか。


【NPについて】

(アト・ド・フリース著『イメージシンボル事典』による)

Nのイメージ・・・・新しい局面や新たな道に進むこと(→NEWのN)
           通過儀礼・物質的存在・水による現象・磁力(NSのN)
           肝臓と神経
Pのイメージ・・・・思慮分別や先見の明(→PHILOSOPHYのP)
           希望と成功と破綻・罪・素数
           脳
ずっと以前は、NAKAJO PROFESSOR のNPだと言っていたのですが、まあ、以上のような総合体ということです。今後も宜しくお願いします。        


【第2回ライトモティーフ検定試験】

1 次のカタカナ語を端的な日本語(5字以内の漢字語句)で言い換えなさい。
  ①エッセンス  ②パラダイム  ③マニュアル  ④グローバル 
  ⑤フュージョン ⑥ディレンマ   ⑦トリレンマ   ⑧インテルメッゾ

2 「はざま」という漢字を、6つ書きなさい。2つ1セットで⑨~⑪

3 次の言葉の読み方と意味を答えなさい。
  ⑫衆生  ⑬鼎  ⑭豈に図らんや。「豈図哉」

4 次の言葉の意味を簡潔に(15字以内で)答えなさい。
  ⑮帰納法と演繹法  ⑯確信犯

5 傍線部を漢字に直しなさい。
  ⑰きょもうの時代        ⑱もりおうがいの『舞姫』を読む。
  ⑲だそくとなる事柄       ⑳ぞくせいとは備わった性質のことだ。

*難しい時には合格ラインが下がります、諦めずに頑張れ。
  (大学入試の後期試験も同じですよ。)
  解答はすべて当ブログの前回検定以降の文章中にあります。
  自己採点結果をコメントしてみて下さいね。
  解答不明・添削不能の時も同様です。  


【冬物語2012・転の①②】

 私は、あの三か月の空白を、どうしても埋めることができなかった。まさか、自分の親が、カルトに取り込まれているなんて思いもよらなかった。しかも父は、仕事や借金でも、カルト出張所のボスみたいなやつに縛られていた。
 
 ・・・三回生の冬休みを、千葉の実家でヌクヌク過ごそうと帰省した私に、母は泣いているだけで、何が起こったのか皆目わからなかった。よくよく聞きただしてみると、父が、あの、ユカが子どもの時から無理やり入れられていた宗教にドップリはまっていたのだ。仕事ももらって、その代わり借金も重ねて、それもほとんど「お布施」として献金させられていた、ハンパな額じゃなか
った。母も働きに出ていたが、それも父同様でカルトのくれた、タコが自分の足を食うような、お情け仕事だった。

 二人とも、ヒトがよすぎる、と言うか超お間抜け。普通に冷静に考えれば、霊だの祟りだの憑依だの、有り得ない嘘の世界なのに。特に洗脳され切った父は、事もあろうに私を、そのカルトの指導者養成学校みたいなところへ行かせようと考えていた。大学を中退までさせてだ、とても信じられない、信じたくなかった、私が進学で実家を離れてから三年目、こんなことになっていたとは。


 まいった。心底やられた、と思った。弁護士の卵という知り合いはいるが、使えなかった、いや、意地でも使いたくなかった。彼のフケかげんがそれなりに気に入っていたが、今ではユカとよろしくやっているだろうし、あれだけ見下げていたカルトに私の身内がはまっているなんて、口がさけても言えなかった。私はプライドと理想が高いのだ。でも、ホントにまいってしまった。


 ・・・結果的には、1・2・3月と重要な年度末を、壊滅的に犠牲にした。ひとりぼっちで、心が寒くてしかたなかった。私は、身をはって説得を続け、警察や法律相談所にも行って、さすがに怖かったけれどボスと決死の体で直に交渉して、ようやくようやくチチハハの奪還に成功した。父も母も仕事と気力を一挙に失ったので、そのフォローも大変だった。

  私は大学の後期単位認定試験も受けられず、ゼミ担任の斎藤先生に頼んで、いくつかの履修単位を提出物で代替してもらったが、涙をのんでいくつもの単位を落とした。かろうじて、新年度で再履修すれば一年後の卒業には差し支えない状態にまでこぎ付けて、私は春にはキャンパスに戻ろうと決めた。
 
 「壊滅的犠牲?」

 そして3月11日が来る。

 
 (冬物語2012の続きは3月11日にUP予定です。) 

先日来メール連絡をし続けている知人は、標題(=表題)の二つで授業をこなせる女性の予備校講師です。
彼女は向学心豊かな才能を持ち、文理の挟間(これもハザマ)での努力を知る若きママさんです。
NPの「自慢の教え子」と言いたいところですが、これは本人の許可を得ていません。・・・こうした巧妙な言い回し・方便(ほうべん=便宜・べんぎ的手段、本来は仏教用語で衆生・しゅじょう=生きている全てのもの を導く手段) を「確信犯」と称します・・・自己の信念に基づいた良くない行い ですね。

2012センター試験・国語の大問1と東大入試・国語の大問1の共通点は、「生物と国語」でした。生物(生き物を学ぶ科目)と国語(言葉を学ぶ科目)は、非常に関連性が高いと常々思っています。さらにグローバル(地球的規模)に考えると、特に、この時代・この国で顕著(けんちょ)になってきました。

類比」ということを説明します。これは、共通点がありながら相違点も対照的に持っている状態です。
NP語では、これを「重複対比」として扱います。
一概(いちがい)に「対比」と言っても、数種類あるのです。論理エンジンの出口汪さん(当ブログ初登場です)は、「対比・対立」として説明していますね。この要素は、文章作成・読解の大きなポイントになってきます。

NPって何?という個人的メールを別の教え子(卒業生)からもらったので、近日中に「対比」の場合分けとともにお伝えすることにします。

先日、東京・早稲田塾の大前誠司先生の講演研修が大阪梅田のハービスプラザであったので、受講して参りました。いくつものことを学ばせていただいたのですが・・・対比に関しては、「違う・異なる・に対して」が「対比を見つけるポイント」であり、「~ない」に要注意とのことでした。

その大前先生もおっしゃっています、英国社もしくは英国理の共有点を意識して学ぶことが大切・・・まったく同感です。これは、NP解説では三者による「重複対比」であり、「(かなえ=三脚の鉄器で、比喩的に三つの重要点)の軽重(けいちょう)を問う」ということです。

三つが背き合って身動きできない状態が「トリレンマ」です。トリプル・ディレンマと考えるのがよいでしょう。あまり陥(おちい)りたくないものですが、成長の大きな契機(けいき=きっかけ)とも言えます。

件(くだん=前述)の知人は、生物と国語を既に持っていて、もう一つを模索(もさく)中のようです、エール(声援)を送ります。

次回あたりかな、第2回ラモ検(「ライトモティーフ検定」)そろそろ。・・・これも、ある「知人」の話ですが、「日本語検定1級」に合格、最優秀表彰を受けましたね。心から讃えます、おめでとうございます。

もう速報にはなりません。かと言って「詳述」には間が要(い)ります、しかも間が抜けます。
さすが、京大。いつやるか、いつやってくれるかと期待していました。小説問題の「復権」です。
昨日、大問1が文系も理系も同一問題文で、「小説」でした。しかも大問2に文系は「小説家の小説論」を、理系は「随想的な表現論」を配備しました。

文系などは、画期(かっき)的な融合(フュージョン)ですね、まさに。

もう、これだけで来年度の全国(西日本?)的な入試問題や、そこに至るまでの模擬試験の作問傾向に大きな波紋(はもん)が広がると思われます。
大問3は、文理で異なる古文でしたね。もちろん文系が質量で格上。
小説も、1問だけ文系の設問が多い。

二次前期入試の直前にNPは、「小説」が作りにくく出題されない現況を嘆息(歎息・たんそく)しましたが、これで一変してほしいですね。
まさに「起承転結」の照応(しょうおう=相互関連)に譬(たと)えれば、「転」の2012になりそうです。
小説の読める国語学習でありたいですね。

冬物語2012も、次回「転」です。

国語の第一問は、「二元論」でした。「近代」「自然科学」「生物」、今年のセンター試験評論とも相通ずるところのある、お約束のような、シンプルな出題。
「簡単なことを難しく言っている」「易化継続中」のサンプル(具体例)が、そこにはあります。

「もう近代ではないでしょう、いい加減に・・・」と思いながら、「まだ近代の清算は終わっていないのだ」と考えます。「易化」は「問題文の質量」であり、「採点基準は却(かえ)って難化」と言わざるを得ません。

2009年出題の馬場あき子さん(歌人で文芸評論家。問題文の「山羊小母・めんこばんばたちの時間」では、いなかと都会の「時間」を対比的に重複して設問化。)の随想文がそうでした。とても分かりやすい、これ以上どのように「換言」「深化」説明できるのか、当然これ以上「分かりやすく(平易に)説明できない」自己矛盾を感じてしまうような問いが並んでいました。

第二問の古文も第三問の漢文も、「シンプルサンプル」、第四問が「トレンディ(時代風潮的)」な印象です。雑ですが、これ以上論ずる気が起こりません。京大は後日詳述(しょうじゅつ)したいと、今は思っています。

このようにしか問えない、このように問うことで見えてくる「受験生たちの特質と大学側の思惑(おもわく)」があるのでしょうね、きっと。

「知人」の問い掛けに応えてみます。今回の知人は、予備校の先生です。
 Q 「今年のセンター試験及び入試国語の現状・展望は如何(いか)に?」
 
 A センター試験2012国語については、明らかに「易化(いか)」しました。
 その根拠は・・・
1 総字数の減少、特に古文の大幅減による安堵感
2 評論の理路整然として、取りやすい選択肢
3 小説の口語的で、読みやすい心情把握 
4 古文の歌論ほどではない、随筆的な展開
5 漢文の対比明確で、問い7負担の少ない設問

・・・のはず、でした。
しかし、実際には、「大手予備校系リサーチによる易化予想」とはやや外れて、「やや易化程度というセンターの中間集計報告」でした。
端的象徴的なのは、古文の「変わらぬ難度」でした。明らかに、このジャンルが突出して平均点を下げています。
であるならば、センターの「古文改革という目玉」は、「豈(あ)に図(はか)らんや。」(=どうして予想出来ようか、いや出来ない。予想外にも。)あっけなく潰(つぶ)れたことになります。

NPは、ここに大学入試の抱える「懊悩(おうのう=なやみもだえること)」的な象徴例のひとつを見ます。
総括(そうかつ)してみましょう。

ア 最高峰の記述問題を示さねばならない東大京大が小説問題から撤退している上に「易化継続中」である。
イ 評論文と評論的な随想文と古文の三本立てに収束させたい各大学の全体的な傾向があり、出題はパターン化。
ウ 国語力を最も試すことができる小説問題は作りにくくなり、しかも受験生は古文問題をどんどん読めなくなっている。
エ 対比・逆説・皮肉などの「二元論(にげんろん=本質的解釈に際して対立的要素を用いて説明する方法)」が頻出。
オ ア~エによって、「簡単なことを難しく言っているような現代文」と「深く見えながらもシンプルな古文」が精々である。

今、日付が変わって、国立大学二次試験・前期試験の当日になりました。
「対策」は、「センター解析への認識」と「二元論を意識して解く」という二点です。
ここで言う「二元」とは、広義(こうぎ=広い意味⇔狭義・きょうぎ)での「あらゆる対比的なるもの」です。
具体と抽象、素材と主題、帰納(きのう=収束的論法)と演繹(えんえき=発展的論法)、論理と情理(この中間に道理があるように思えます)、そして虚偽と真実(ウソとホント)・・・などなど。


【冬物語2012・承③】
 
 あの完徹の日から、7か月ぐらいが経つのだと思う。寒い、うーさぶっ、この冷え込みはいったい何なのだろう。地球温暖化のお陰で、毎年暖冬が続くはずではなかったのか。日本のどこかで春一番が吹き荒れ、一方で暴風雪というデタラメになったその日、わたしは卒業が決まり、彼女は留年を決めた。
 どんなに話し合っても彼女は譲らなかった。できれば、いっしょに卒業して同期生でいたかったし、卒業論文の合評会や卒業式や謝恩会も盛り上がりたかった。卒業旅行も、卓球のできる温泉旅館・・・それでよかったのに・・・。

【冬物語2012・間奏曲】

 先日出たばかりの比較的真面目そうな週刊誌に、東北のある病院における、年少者の甲状腺がん発症発見例がスクープされていた。わたしは関西の親元から、下宿を引き払って一刻も早く戻るように言われながら、四回生を終え卒業しようとしている。関西弁がようやく消えかかって、さらに親の宗教を勝手にやめたわたしは、関係知人の、食材は西日本から取り寄せた方がいいよ、牛乳は飲まない方がいいよ、というアドバイスを、なかば呆然と受け流していた。ウソとホントの境目がわからない。・・・彼女は、あの時、すぐ震災の現地に入ってずっと炊き出しの手伝いをしていた・・・らしい・・・これも、誰も見たことがないのに、なぜ一人芝居(ちがう)・・・一人歩きするんだろう。

  *間奏曲(インテルメッゾ)・・・歌劇や組曲の幕間・合間に挟(はさ)まれた楽曲

 

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