①内在対比(自己矛盾=自家撞着、二律背反=ディレンマ、アンビバレント)
②外在対比(対照=コントラスト)
③重複対比(類比)
④内包対比
⑤同格対比
⑥対等対比
⑦並立対比
⑧対的対比
⑨三位一体(さんみいったい)的対比(三者によるもので、厳密には上記の②~⑦が更に生じる)
⑩トリレンマ対比(上記①の⑨バージョン、トリプルディレンマ)
*対(つい)・・・⑧については漢文的対句(ついく)に基づいたもので、細分化すると・・・「字・語・句・節・文・章」の短長レベルで発生し、その長さ程度によって、「ミニ対・小対・基礎対・中対・大対・超大対」と呼ぶ。
各種の対比は、重複・錯綜(さくそう=交錯、複雑な混乱)する場合があります、悪(あ)しからず。
・・・余計に分かりにくくなったでしょう? 場合分けし過ぎるのも善し悪し(よしあし)です、①②③ぐらいしか、普段は使いませんね。
・・・暫(しばら)くは、それぞれが具体的にはどのようなケースなのか、字面(じづら)から思いを馳(は)せてみませんか。
【NPについて】
(アト・ド・フリース著『イメージシンボル事典』による)
Nのイメージ・・・・新しい局面や新たな道に進むこと(→NEWのN)
通過儀礼・物質的存在・水による現象・磁力(NSのN)
肝臓と神経
Pのイメージ・・・・思慮分別や先見の明(→PHILOSOPHYのP)
希望と成功と破綻・罪・素数
脳
ずっと以前は、NAKAJO PROFESSOR のNPだと言っていたのですが、まあ、以上のような総合体ということです。今後も宜しくお願いします。
【第2回ライトモティーフ検定試験】
1 次のカタカナ語を端的な日本語(5字以内の漢字語句)で言い換えなさい。
①エッセンス ②パラダイム ③マニュアル ④グローバル
⑤フュージョン ⑥ディレンマ ⑦トリレンマ ⑧インテルメッゾ
2 「はざま」という漢字を、6つ書きなさい。2つ1セットで⑨~⑪
3 次の言葉の読み方と意味を答えなさい。
⑫衆生 ⑬鼎 ⑭豈に図らんや。「豈図哉」
4 次の言葉の意味を簡潔に(15字以内で)答えなさい。
⑮帰納法と演繹法 ⑯確信犯
5 傍線部を漢字に直しなさい。
⑰きょもうの時代 ⑱もりおうがいの『舞姫』を読む。
⑲だそくとなる事柄 ⑳ぞくせいとは備わった性質のことだ。
*難しい時には合格ラインが下がります、諦めずに頑張れ。
(大学入試の後期試験も同じですよ。)
解答はすべて当ブログの前回検定以降の文章中にあります。
自己採点結果をコメントしてみて下さいね。
解答不明・添削不能の時も同様です。
【冬物語2012・転の①②】
私は、あの三か月の空白を、どうしても埋めることができなかった。まさか、自分の親が、カルトに取り込まれているなんて思いもよらなかった。しかも父は、仕事や借金でも、カルト出張所のボスみたいなやつに縛られていた。
・・・三回生の冬休みを、千葉の実家でヌクヌク過ごそうと帰省した私に、母は泣いているだけで、何が起こったのか皆目わからなかった。よくよく聞きただしてみると、父が、あの、ユカが子どもの時から無理やり入れられていた宗教にドップリはまっていたのだ。仕事ももらって、その代わり借金も重ねて、それもほとんど「お布施」として献金させられていた、ハンパな額じゃなかった。母も働きに出ていたが、それも父同様でカルトのくれた、タコが自分の足を食うような、お情け仕事だった。
二人とも、ヒトがよすぎる、と言うか超お間抜け。普通に冷静に考えれば、霊だの祟りだの憑依だの、有り得ない嘘の世界なのに。特に洗脳され切った父は、事もあろうに私を、そのカルトの指導者養成学校みたいなところへ行かせようと考えていた。大学を中退までさせてだ、とても信じられない、信じたくなかった、私が進学で実家を離れてから三年目、こんなことになっていたとは。
まいった。心底やられた、と思った。弁護士の卵という知り合いはいるが、使えなかった、いや、意地でも使いたくなかった。彼のフケかげんがそれなりに気に入っていたが、今ではユカとよろしくやっているだろうし、あれだけ見下げていたカルトに私の身内がはまっているなんて、口がさけても言えなかった。私はプライドと理想が高いのだ。でも、ホントにまいってしまった。
・・・結果的には、1・2・3月と重要な年度末を、壊滅的に犠牲にした。ひとりぼっちで、心が寒くてしかたなかった。私は、身をはって説得を続け、警察や法律相談所にも行って、さすがに怖かったけれどボスと決死の体で直に交渉して、ようやくようやくチチハハの奪還に成功した。父も母も仕事と気力を一挙に失ったので、そのフォローも大変だった。
私は大学の後期単位認定試験も受けられず、ゼミ担任の斎藤先生に頼んで、いくつかの履修単位を提出物で代替してもらったが、涙をのんでいくつもの単位を落とした。かろうじて、新年度で再履修すれば一年後の卒業には差し支えない状態にまでこぎ付けて、私は春にはキャンパスに戻ろうと決めた。
「壊滅的犠牲?」
そして3月11日が来る。
(冬物語2012の続きは3月11日にUP予定です。)