NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

2014年03月

拠点は徳島。

動物園に行きます。

愛媛の「とべ動物園」&香川の「しろとり動物園」の予定です。

今、お気に入りのビジネス・ホテル SOLAE(ソラエ)のロビー、PC画面前にいます。
吉野川バイパス沿いで旧吉野川べりにあります。

近場に「とくしま動物園」もありますが、数年前の夏に行きました。
季節変えて行くかどうか、思案中。行くならば、「しろとり」との はしごです。

園名は、今「ひらがな」ばかりですね。
やはり「こども」相手だと考えているのかな、だとすれば異議有り。
「新明解国語辞典」の「動物園」解釈に惹かれて、家人と二人で「動物園お遍路」を敢行中です。
観光中ではありません。

先々週、人間ドックで岡山に行った時も、「渋川動物公園」(瀬戸内海国立公園の山中に放し飼いというコンセプト)に行きましたから・・・
この冬・春いくつ制覇できるか楽しみです。
また、まとめてお伝えします。


一昨日来、徳島・阿南回りで那賀町・木頭に山住まいしている弟夫婦・妹夫婦、姪っ子たちに会ってきました。
可愛く大きくなっていたなあ。
幼稚園の年長さんになる子(はきはきして賢い)と、沖縄の農業高校に進学する子(驚くべき十頭身美人)と。
親たちも、すごく生き生きと輝いていました。
街中にはけっして無いものが沢山あるんですね。


昨日はとても暖かい青天の下、高知山中から一気に下りてきました。
名残梅のきれいな山ではまだ見られない桜が、高知市内にどんどん近づくにつれてほころび、やがて咲き誇ってゆくのです。
以前住んでいたことのある香美市・土佐山田の「サクラベーカリー」という白神酵母パンのお店で、たっぷり買い込んで・・・。
そして義母の墓参(彼岸明けの日、間に合ってよかった)を経て、四国三郎・吉野川沿いに徳島に入りました。

今日は晴れ間もある薄曇りのようです。
動物園日和になりますように。

3月21日に、新倉和文先生への墓参を京都・五条坂下の大谷本廟にてさせていただきました。

晴れ、風、雨、霰のような雨、また晴れ。
とても寒かったけれど、心あたたまる午後。

折しも西大谷は「彼岸会(ひがんえ)」、清水近くで観光客も多数行き交う中・・・

50名の教え子のかた、保護者のかた、お知り合いのかたにお越しいただきました。
お一人お一人、順に全てのかたにお焼香お参りが赦されました。

大阪桐蔭の新・高三生たちも何人か来ていて・・・、
「来年、私たちが合格報告に来たいので、来年もお願いします。」と申し出てくれて、奥様にも直訴していました。
「いいですよ。」とのこと。

有り難う、頑張って下さいね。
今年、望みが叶わなかった受験生諸君も、来年、必ず。

今年、晴れて合格の人や、進学先や仕事先で頑張っている人、いいご報告ができてよかったですね。

遠方から、このことだけのために帰って来てくれた人もいます、涙が出ます。

やむを得ない由にて、集うことのかなわなかったかた、想いがとどきますように。

たくさんの思いを記したかったのですが、これがやっとです。


奥様の敦子さまから、くれぐれも皆様に感謝をよろしくお伝え下さい、とのことです。


ありがとうございました。



今日18日(火)は「彼岸入り」です。
21日(金)が「彼岸中日」、来週24日(月)が「彼岸明け」となります。
この七日間を「春のお彼岸」と言っています。

毎年よ
 彼岸の入りに
  寒いのは  (正岡子規)

・・・歳時記カレンダーの彼岸の欄に載っています・・・えっ!! こ、これは「季重ね」で、しかも単なるツ、ツイートでは・・・。


以下、「新倉先生への墓参について」・・・直前の最終連絡となります。 


3月21日(金)春分・彼岸の中日・・・
新倉和文先生のご逝去からちょうど二年半の「月命日」です。
「大谷本廟」での墓参ご希望のかたは次の集合場所・時間・注意点などをご確認下さい。

①JR京都駅「206系統バス乗り場」 13時00分(当ブログ主宰のNPが案内役)
②京阪電車「清水五条駅の改札口」 13時30分(大阪桐蔭OBのTRくんが案内役)

どちらも説明案内の配布プリントをお渡しして、三々五々(①はタクシー相乗り・バスで、②は徒歩で)向かっていただき、当日の人数・様子次第で再集合場所やお参り・解散などのことをお伝えします。
集団での「同時一斉お参り」ではありません。思いのまま自由に過ごされたいかたには、特に団体行動をお願いはいたしませんので、ご承知おき下さい。(服装もご自由になさって下さい。)

なお、当日お越しいただく奥様の敦子さまに・・・現地で先生の想い出話をひとつ・・・とお願いはしましたが・・・。

もし、集合時間に間に合わなければ、「大谷本廟」で「福成寺(ふくじょうじ)の御仏壇在所」を訪ねて下さい。

念の為、お供え・お花ですが・・・敦子さまからのご説明を再掲します。
 「お供えはお饅頭一個しかのりません。お花も小さいものです。お菓子もお花も置いて帰ったらダメです。お花を捨てて帰る箱があります。お花はそこで売っています。」 

では、当日とどこおりなく お会いできますように。


*とどこおりなく ≠ つつがなく
「恙(つつが)無く」は、災厄や支障があっても仕方のない状況下での順調なこと。慶弔事には用いません。
「滞(とどこお)り無く」は、式典や催事などの進行がスムーズにゆくことへの謝意が含まれています。 

池澤夏樹さんの単行本・新作のタイトル、毎日新聞連載に加筆されたもの。

ちょうど5年前に岡山市は政令指定都市となったのですが、その岡山市東区に入っている「犬島諸島」が舞台のひとつです。・・・すぐ近くまで行ってきたばかりです、児島湾・児島湖・・・倉敷市児島に住んでいたのは六年前。

「桜が咲くのを見られたのはよかった、と美汐(みしお)は思った。」という書き出し、読み始めたばかりです。
来たる季節も意識して2月に刊行されたのでしょうか。


池澤夏樹さんは小説家・福永武彦の息子さんですが、終戦の年生まれですから、もう69歳のベテラン作家です。『スティル・ライフ』で1988年つまり事実上の昭和最終年に芥川賞を獲得しています。センター試験2002年追試験にこの作品の一節が出題されましたが、難問悪問との批判もありました。それとはたぶん無関係に、出題者意向で過去問集からは本文削除となりました。

・・・皮肉なことに、お父さんの福永武彦も2013年の追試験でした。NPは卒論も修論も福永なので、本試験に出題されて注目を集めれば、絶版になった作品や廃版になりそうな本が復活するのではと、悔しかったことです。

福永の『死の島』(1971年)は、日本文学を代表する「原爆小説」と言えます。
そして、池澤さんは『アトミック・ボックス』で「核小説」を世に問うたのです。


池澤さんは「文藝春秋3月号」の芥川賞150回記念大特集で、元選考委員として「意見が合わなかった石原さん」という文章を寄せて、芥川賞選考全体の舞台裏に触れています。
親子で誠実正直な印象のかたですね(でも二人とも離婚しています、だからこそ、かな)。

今後は父親再読・息子初読で、作品に相通じる「たくらみ」を探ってゆこうかなと考えています。
記念文章中で池澤さんはこう言っています。
・・・僕が面白いと思うのは、たくらみのある小説。・・・


さて、親子で作家(小説家)と言えば・・・

森鷗外・森茉莉(当ブログの重要作家&溺愛された幻想小説家の娘:まり)
幸田露伴・幸田文(漱石と同年生まれで大戦後没の父&模試頻出の娘:あや)
太宰治・津島佑子(連年のセンター「本試験」出題でさらに後年京大出題の娘)
田中英光・田中光二(太宰の心酔者で自殺の父&二年前に自殺未遂の息子)
吉行淳之介・吉行エイスケ(岡山市出身の父&ダダイズム詩人でもある息子)

などが有名、調べてみると「たくらみ」が親子関係にもありそうで面白い。

締め括りです。
先日「百人一首」を詠んだ時に、あれこれ読んで備えていると・・・

親子関係は、なんと18組。
100人中で、36人も親子が登場しているわけです。
1番と2番がすでに父娘(天智天皇・持統天皇)。
99番と100番も父息子(後鳥羽院・順徳院)。
和泉式部も紫式部も 母として娘と、清少納言は娘として父と・・・、
代表撰者と言われる藤原定家自身も 息子として父(俊成)と・・・、
ダブルで100枚の札を艶(あで)やかに彩っています。

血筋は争えない、DNAは企む(≒謀る:たばか・る)、ということでしょうね。


池澤さん、「たくらみ」(たばかり)をもって 父・福永に迫ることは出来るのでしょうか。





しんがんのはざま・・・

真=正
贋=邪
必ずしもそうではないと考えます。

あくまでも、その時その場での自分自身にとってという、限定的相対的なものが真贋ではないかと。

人間ドックを兼ねて岡山に来ています。 
真夜中の震度4は駅前ホテルの8階も横揺れ激しく驚きました。

岡山大学=国立大学
大学病院=国立病院
だと思い込んでいたのですが・・・
少なくとも岡山では・・・
「大学病院」≠ 「国立病院」です。
初診申込書を二回書いてしまいました。
行き先を間違えたのです。
診察前に大揺れ、我ながら驚きました。
思い込みという思考硬化、老化の一種ですね。

国立病院にイチロー医師は勤めていて、動脈硬化の始まった恩師を、あ、これも単なる老化と思い込みですが、・・・家人と二人分、親切丁重に診てくれました。

終わって夜は、スペイン料理で乾杯。

研究医と臨床医という話題になりました。
双方に「光と影」があるのですね。
光=正
影=邪
・・・とは言い切れません。

あらためて「硲」を感じました。
何が「真」(ほんもの)で、
何が「贋」(にせもの)なのかを判然とさせるのは実に至難です。

STAP細胞の論文然り。

アメリカのこと、中国のこと。

国立のこと、私立のこと。

医者のこと、政治家のこと。

あんなこと、そんなこと、あったねと。

話題はミクロからマクロまで、頭がクラクラするような、愉しい時間でした。
お店の名前は Kura Kura。
スペイン語ではない・・・のかな。


梅と動物を観て帰ります。



 

このページのトップヘ