NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

2014年05月

Eテレで見ました。

「助六」に関しては当ブログで述べたことがあります。
一年前(2013.5.19参照)の、この季節です。
歌舞伎十八番の「助六所縁江戸桜」(すけろくゆかりのえどざくら)、主人公助六の愛人で、吉原の花魁(おいらん)の名前が「揚巻」(あげまき)。そこで油揚げのいなりずしと、海苔(のり)で巻いた巻きずしを詰め合わせたものを「助六」と呼ぶようになったようです。
他にも、この演目の幕間に出される弁当だからという説もありますね。



その「助六」を、「古典芸能への招待」という番組でやっていたのです。
但し、舞踊「助六(の出)」と言って、立方が花道に登場、傘を持って踊る・・・約20分ぐらい延々と踊るものです。

通称外題出端の唄助六を務める役者
すけろく
助六
すけろく ゆかりの えどざくら
助六所縁江戸櫻
河東節成田屋市川團十郎 及び 市川海老蔵
*立方(たちかた)・・・歌舞伎・日本舞踊で、 地方(じかた)、すなわち伴奏者に対して、立って舞い踊る者。 ⇔ 地方。  
**出端(では・でば)・・・
 歌舞伎で、主役などの登場。また、その際の所作や下座音楽。 舞踊的な芸能で、登場するとき、また、退場するときの舞踊・音楽など。出羽。⇔入端(いりは)。
(Wikipediaより) 

【参考】鬼も十八、番茶も出端(出花・出鼻)・・・

器量の悪い女性でも、年頃になれば、みな娘らしい魅力や色気が出てくることのたとえ。見にくい鬼の娘でも、十八という年頃になれば色気も出て娘らしくなるし、粗末な番茶でも最初に湯を注いだばかりの一番茶は、香りがよくておいしいという意味。
(ことわざ辞典より)


今を時めく十一代目・市川海老蔵は、延々と・・・
いいえ淡々と、美しい挙措(きょそ:立ち振る舞い)で踊っていました。
日曜夜は、クラシックもいいけれど、古典芸能もいいですね。

NPは映画「出口のない海」を見て以来、海老蔵に注目しています。
『出口のない海』は特攻魚雷艇・回天の話で、原作は横山秀夫さん。


さて、翌日は、自己予想通り・・・

昼食は、コンビニの「助六弁当」になりました。
もちろんペットボトルの「緑茶」付き。


今年度の総合学習で「朗読劇」を展開しているのですが・・・
関連させて、歌舞伎(もしくは能・狂言、文楽=人形浄瑠璃)を見に行こう、と受講生徒たちに呼び掛けています。
実現させたいなあ、是非。


出来ますか? には やります。(太田心平さん)」ですね。





 

昨日、太田心平さんにお会いして、「幻想」について考えを深めました。

と言うのは、一昨日有名ホテルマンT Tさん(RRホテル)と会食した際に、精神科医・斎藤環(たまき)さんの本(『心理学化する社会』)を読む機会を得て学んだことと関わりがあります。

フロイトが「トラウマ」について最終的に行き着いたのは「幻想」であった・・・
「トラウマの幻想性を見出したことにこそ、精神分析の普遍性がある。」
という行(くだり≒件)を想起したからです。

トラウマが社会化するのは、現実。
社会がトラウマ化するのは、幻想。

しかし

トラウマの社会化と
社会のトラウマ化とに

差異がないとすれば・・・

現実≒幻想

そして

これこそ「(社会)構築主義」だと考えます。
「構築主義」は「構造主義」を敷衍(ふえん:押し広げること)したものと捉えます。


文化人類学者を目の前にして・・・

社会学と心理学とが鮮やかに繋がった瞬間でした。


えっ・・・これも「幻想」?

いえ・・・これは「現実」です。



+このような意味での「幻想と現実」の関係を「内在対比」とします。近々、「構造主義」も合わせて授業展開しながら参考書執筆に繋ぎます。




 

校外学習で吹田万博公園の民族学博物館(みんぱく)へ行きました。

中三生徒の希望者40名程を前にして、文化人類学者の太田心平さんは、語りかけて下さいました。

ゆっくりと、お名前のように心から、平らかに。


ご自身の中学・高校時代の辛かったこと。

一冊の本との出会い(原ひろ子『極北のインディアン』:中公文庫)。

信念を持ち続けた・・・受験のこと、大学のこと、仕事のこと。

NPが生徒時代の彼に渡した(らしい)手紙(「いつでも読める文庫本を鞄に一冊持っていますか」・・・。)

思いこみを強く持てば・・・「出来ますか?に、やります」と応えれば・・・、

願いは望みは、必ず叶うのだということ。


本当に有り難うございました。

出張先ニューヨークの現地調査から帰ってきて間もない今です。

7月中旬には海外長期出張に発つとのこと。


館の入り口前までお出迎えいただき、

普段は入れない特別講義室へ案内して下さって、

何の衒い(てら・い≒気取りをひけらかすこと)もなく、

中三の男女生徒に今こそ相応しいあれほどの内容、

・・・お話の全てに感謝です。


その後、職員食堂で昼食をいただきながら、昔話や今話をしました。

彼が当時のNP勤務校に教育実習で帰ってきた時に、実習打ち上げをご一緒したのが最後だとNPは思っていましたが・・・、それは20年前ではなく16年前だったとのこと。

自身の生徒時代は吹奏楽部でフルートやピッコロを吹いていたそうで、秋の部活コンサートにNPは行ったこともあるようです。

彼方(かなた)に忘れています、言われて気づきますね、いろんなこと。


「社会構築主義は、いろんな枠を決めて現実を嵌(は)め込みますが、幻想を生むのではないですか。」
というNP素人見解に・・・、
「それは当たっています、私の研究もその辺りにあります。」
と優しく諭していただきました。
「反日感情」論考の載った共編著いただきました、じっくり読ませていただきます。


みんぱくらしい、ベトナム料理のフォー(米麺+鶏肉)です。

酸味がとてもよく効いていて美味しく、スープも飲み干しました。

「私は先生の弟子でした。」と、勢いでも言ってくれて嬉しかったです。

元弟子の今先生に・・・ご馳走様でした。

DCIM0136

T Tくんと梅田BIGMAN(紀伊国屋書店前の大画面)下で待ち合わせ。

彼が来る迄、書店で仕入れたばかりの「心理学化する社会」(斎藤環・河出文庫)を読みました。

もう15年ほど前の社会現象(文学・映画・音楽・芸能)が、まず「トラウマ」という言葉で括られます。

トラウマが社会現象化したのか、社会現象がトラウマ化したのか、タイトルからすると後者なんですね。

ややこしいのですが・・・

社会の中で生まれたトラウマが心理学現象化したのか、
社会の中にある心理学現象がトラウマ化していったのか、
共通点はトラウマ・・・。

天童荒太(てんどうあらた)の『永遠の仔』(1999.3)と
東野圭吾の『白夜行』(びゃくやこう:1999.8)との
共通点は?・・・・・・そうですね、「児童虐待」です。


このモティーフを論じようというのではありせん。


有名ホテルのホテルマンなのか、
有名なホテルマンなのか、
共通点は「有名」だということ・・・。


阪急グランドビル(32番街)の28Fにある土佐料理のお店に行き、
今が旬の鰹(かつお)タタキを、土佐酢(たぶん)と塩の両方で賞味しました。

土佐鰹のタタキが先にあって有名化したのか、
土佐料理で有名な食がタタキ化していったのか、
共通点はタタキ。


高層ビル林立ながらも夕景が綺麗でした。
帳(とばり)に包まれて煌(きら)めく夜景は一層綺麗でした。
共通点は「空庭」と言われる高さ。


・・・共通点とは「重複対比」です。

(続きます。)











 

(VSシリーズ最終回です。)

意識と実践の挟間に戦略がある

意識は気
実践は体

そして

戦略は心
 
戦略を大切にしないと戦えない
心を大事にしないと闘えない

戦闘は勝つ為だけのものではない
だが勝ってこそ見えてくるものがある

成長とは結果の持つ意味

次機を期して日々の戦闘を続けるキミへ

小さな戦いでも戦略を練ろう
小さな闘いにも心を砕こう

大いなる戦いに勝利する為に
果てない闘いに糧を得る為に


キミならできる

だから

たまには

気と体と心を休ませなさい
次なる戦闘を楽しむ為に

 
がんばれ

健勝を祈っています 


*「VS型」ですが「重複対比」あるいは「三位一体型対比」です。 

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