しぐれ ときどき ほどこす・・・と読みます。
先日画像アップした「歳時記カレンダー」左下辺りを見て頂くと分かるのですが・・・、
10月28日(火)は、「七十二候」で「時雨(しぐれ)がときどき降る頃」という、標題の日でした。
昨日、近畿地方では「木枯らし1号」が吹いたとのニュース。
しかし、実際には日中汗ばむような陽気の時間帯もありました。
一転して今日、日差しはあるものの朝そして夕方から寒さが忍び寄りました。
寒暑の交錯が、まだ僅かに続いています。
カレンダーには、右横さらに・・・、
初時雨
これより心
定まりぬ
(高濱虚子)
・・・という句が載っています。
虚子は俳人です。
清(きよし)という本名から、兄事*していた正岡子規が俳号を授けました。
愛媛県出身で第三高等学校(現在の京都大学・総合人間学部)から二高(東北大・教養部)に転入・中退・・・は、親友でありライバルだった河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)と同じ。
致命を悟った子規から後継者の要請を受けるも、これを拒否(道灌山事件、後に俳誌「ほととぎす」引き継ぎ)。
碧梧桐の婚約者と碧梧桐入院中に懇意となり結婚。
子規の死(M35年)から句作を辞するも、
河東碧梧桐の新傾向(自由律)俳句に対抗するため俳壇に復帰(T2年)。
その決意表明の句と言われるのが・・・、
春風や
闘志抱きて
丘に立つ
(虚子)
生涯の句作は20万句!(WIKI)を越えます。
その虚子が明治43年に一家(2男6女)で移住して、以後亡くなるまでの50年間を過ごしたのは神奈川県鎌倉市です。
墓所は鎌倉市扇ヶ谷の寿福寺にあります。
・・・叶うならば、来たるべき鎌倉行の際に参ってみたいと思っています。
「初時雨・・・」の句は、まさに心が落ち着きますね。
気候のことだけではなく、身辺重大事の暗喩に他ならないでしょうね。
迂闊(うかつ)に句を捻(ひね)るのは、
少し慎むことにします。
天候はよいのですが寒気が入り込んでいるようです。
「行く秋」と「来る冬」の対比見事な日々が続きそうです。
今日も読んでいただいて有り難うございます。
*兄事(けいじ)
・・・実の兄に対するかのように、敬意をもって接すること。
[「新明解国語辞典・第七版」。これ以後、特に後注がなければ同様とします。]
先日画像アップした「歳時記カレンダー」左下辺りを見て頂くと分かるのですが・・・、
10月28日(火)は、「七十二候」で「時雨(しぐれ)がときどき降る頃」という、標題の日でした。
昨日、近畿地方では「木枯らし1号」が吹いたとのニュース。
しかし、実際には日中汗ばむような陽気の時間帯もありました。
一転して今日、日差しはあるものの朝そして夕方から寒さが忍び寄りました。
寒暑の交錯が、まだ僅かに続いています。
カレンダーには、右横さらに・・・、
初時雨
これより心
定まりぬ
(高濱虚子)
・・・という句が載っています。
虚子は俳人です。
清(きよし)という本名から、兄事*していた正岡子規が俳号を授けました。
愛媛県出身で第三高等学校(現在の京都大学・総合人間学部)から二高(東北大・教養部)に転入・中退・・・は、親友でありライバルだった河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)と同じ。
致命を悟った子規から後継者の要請を受けるも、これを拒否(道灌山事件、後に俳誌「ほととぎす」引き継ぎ)。
碧梧桐の婚約者と碧梧桐入院中に懇意となり結婚。
子規の死(M35年)から句作を辞するも、
河東碧梧桐の新傾向(自由律)俳句に対抗するため俳壇に復帰(T2年)。
その決意表明の句と言われるのが・・・、
春風や
闘志抱きて
丘に立つ
(虚子)
生涯の句作は20万句!(WIKI)を越えます。
その虚子が明治43年に一家(2男6女)で移住して、以後亡くなるまでの50年間を過ごしたのは神奈川県鎌倉市です。
墓所は鎌倉市扇ヶ谷の寿福寺にあります。
・・・叶うならば、来たるべき鎌倉行の際に参ってみたいと思っています。
「初時雨・・・」の句は、まさに心が落ち着きますね。
気候のことだけではなく、身辺重大事の暗喩に他ならないでしょうね。
迂闊(うかつ)に句を捻(ひね)るのは、
少し慎むことにします。
天候はよいのですが寒気が入り込んでいるようです。
「行く秋」と「来る冬」の対比見事な日々が続きそうです。
今日も読んでいただいて有り難うございます。
*兄事(けいじ)
・・・実の兄に対するかのように、敬意をもって接すること。
[「新明解国語辞典・第七版」。これ以後、特に後注がなければ同様とします。]