NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

2014年11月

和泉流
「三番叟」 (叟:そう=翁おきな)
野村万作

大蔵流
「木六駄」(牛六頭に積んだ薪:たきぎ)
山本東次郎

和泉流
「舟渡聟」(ふなわたしむこ)
野村萬斎(まんさい)


「日曜美術館」(ジョルジュ・デ・キリコ“謎以外の何を愛せようか”)に引き続いて、
「古典芸能への招待」(人間国宝の狂言“三人が揃う注目の舞台”)をEテレで見ています。

・・・見ていました。

見ているうちにいつの間にか眠くなり、ふと気がついたら終曲の時間でした。

でも、逆に言えば2時間(キリコの「シュール・リアリズム」から3時間)、
何となくずっと見て聴いていたような気もします。

さすがキリコの「象徴」、
さすが国宝の「狂言」。
変なところで感じ入っていますm(__)m。


おやすみなさい。
11月最後の日は、
今までのマイブログ一日更新回数記録を、
更新したように思えます。

もはや舞ブログ。


参考書原稿を更新しながら・・・、というのが「複線化」(斎藤孝さんの言葉)の収穫です。
明朝にノルマ(規範・規準)を仕上げることにします。

もはやカルマ(業:ごう)。

がんばれ自分。
がんばれ誰か。


がんばれ在校生。

がんばれ受験生。

がんばれ卒業生。

 

高知産の鰤が手に入ったので、
今夜は ぶりしゃぶ。

他には、
木綿豆腐
葛切り
長ネギ
春菊。 

柚子(ゆず)ぽん酢
酢橘(すだち)ぽん酢
二通りで。

紅葉卸(もみじおろし:大根と唐辛子・人参を一緒にすりおろしたもの)
も忘れず。

北海道・長万部からのデパート出張販売で買った
柚子麹(糀 こうじ:穀物の発酵型食品)づけ「烏賊(いか)の塩辛」
を合わせて。

・・・いただきます。


師走が来ます。
この「師」は教師ではなくて法師。

魚へんに「師」で、ぶり。
DCIM0529





 

 

4Fベランダから東に向かって
11月末日(旧暦:閏長月九日=10月9日)昼下がりの
生駒山系(三景)。 
越え行けば大和の国。

今が紅葉の「盛り」「見頃」「ピーク」です。
太陰暦で葉月の葉は紅葉の葉、長月は初冬。
DCIM0527季節の日本語を調べてみると・・・。

染まり初め ⇒ 初紅葉 (はつ-)

薄く色付き ⇒ 薄紅葉 (うす-)

濃淡まだら ⇒ 斑紅葉 (むら-)


最盛の見頃 ⇒ 照紅葉 (てり-) 


散り初め ⇒ 散紅葉 (ちり-)

枝に残る ⇒ 残紅葉 (のこり-)




てりもみじ、なう。

DCIM0525

DCIM0526 





















 

三島由紀夫に関する第2の問いについて・・・。

標題は『仮面の告白』冒頭文からの言葉です。

擦り替えるわけではないのですが・・・、
少し後方の箇所に、
五歳の元日の朝に顕(あら)わになった病気-自家中毒-が、
その後跫音(あしおと)を伴って定期的に「私」を訪れることになる行(くだり)があって、
こちらの方に注目します。

・・・死と近しい病気であるか、それとも死と疎遠な病気であるかを、私の意識は聞きわけるようになった。

最初の記憶、ふしぎな確たる影像で私を思い悩ます記憶が、そのあたりではじまった。


「自分が生まれた時の光景を見た」のは、「記憶」ではないのです。

こだわりますが、宇野邦一さんの「反歴史論」は次のようになっています。

記憶とイメージを、主体性と主観性のもとに、言葉によって記録する、文字化する。
それは文字禍でもあり、「歴史」となって人々には強迫的となる。
そこにおいて自由であろうとすることが、私たちに喜び・苦しみ・重さを与える。
(東大’08出題の主題部分)


・・・だとすれば、記憶とともに、喜びも苦しみも重さも背負うということになります。
『仮面の告白』の「私」は、「死」を「意識」することで「記憶」が始まるのです。


冒頭文の「光景」には・・・、生も、「生の対極ではなく一部としての死(村上春樹)」も、
ひいては喜びも苦しみも重さも、何も感じられないのです。

無機質で無着色、透明で不在、
ことばは、記憶を伴わないならば、そうなるのかも知れません。
そこには、生も死も感じられません。


もちろん、
「記憶」には体験・見聞・読書などの「具体」がアポステリオリ*で不可欠、
・・・というアプリオリ*あっての(逆説的)私見です。


よって、その「光景」は、読者にも見えません。


ややこしいですね。
でも・・・、
今、生徒たちに提示して求めているのは、このような文章レベルの読解力です。


(以下、「新明解」)
*ア プリオリ[ラテン語:a priori=先天的]
・・・物事に対する認識が、いっさいの体験に依存しないことを表わす。訳語は先験的。
⇔ア ポステリオリ[同:a posteriori=後天的]
・・・物事に対する認識が、経験に依存していることを表わす。











 

DCIM0521柚子
(ゆず)
徳島県木頭産
完全無農薬

ごつごつしている
ほんもの

エコライフクリエイター
(NPネーミング)
の妹夫婦から
届きました。


NP一家も、その山里に二年間居住していたことがあって、

なつかしい、せつない、ふわっと広がる想い出の香りがします。 
ありがとうございます。 

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