2015年08月
「少年時代」
晩夏~初秋に聴きたい曲です。
インストゥルメンタル
オリジナル
ホールでの録音ライヴ
野外フェスライヴ
・・・・・・・
幾種類・幾度も聴いてみました。
全てにおいて名曲ですね。
歌詞を聴きとり、どこまで漢字で書き取ったらよい詩なのか難しいのですが・・・、
ライトモティーフ解析してみました。
素材:夏(モティーフ)
具体の中心:夢
抽象:想い出のあとさき
象徴:夏祭り 宵かがり
主題:私の心は夏模様
対比 :夏⇔冬 夢⇔想い出
比喩 :八月∞夢花火 私の心∞夏模様
他の修辞:
風あざみ・・・風とアザミ(花)を直結した造語であろうが、
「風」と動詞「浅(あさ・あざ)む=意外なことに驚く・はっとする」の連用形とも取れる。
宵かがり・・・同じく、宵とかがり(火)**の造語であろうが、
「宵」(夜)と動詞「縢(かが)る=糸で縫う・かがり縫いをする」の連用形とも取れる。
ミニ作品論:
「夢はつまり 想い出のあとさき」に、この詩全体の核心があります。想い出の後(あと)と前(さき:先)に夢があるということは、想い出が過去の現実である場合には、現実の前・後は夢であったということです。夢から覚めて現実を生きて、また夢に戻ってゆき、そこに想い出が残ったということ。
・・・ということは・・・私たちが常日頃過ごしている世界の多くは「夢の中」であり、夢から覚めて別世界で遊んで、また夢の中へ戻ってゆくだけ・・・というのです。
!!!なるほど、この夏NPGが少しこだわって論じた「荘子」の「胡蝶の夢」と同主旨なんですね。
夏が過ぎる今こそ味わってみたい「荘子的少年時代」なのです。
タイトルの「少年時代」・・・、
少年時代が夢なのではなく、
その前後が夢なのであって、
今、あなたは夢の中を生きているという「樞」(からくり)になります。
それにしても、
「あこがれ」「胸の高鳴り」こそが現実に他ならないという、
痛切な感傷(センチメント)を読み取れる・聴き取れる・・・、
だから、すべてにおいて名詩でもありますね。
明日からCD(ゴールデン・ベスト)を聴きながら授業で論じます。
少年時代
インストゥルメンタル
オリジナル
ホールでの録音ライヴ
野外フェスライヴ
・・・・・・・
幾種類・幾度も聴いてみました。
全てにおいて名曲ですね。
歌詞を聴きとり、どこまで漢字で書き取ったらよい詩なのか難しいのですが・・・、
ライトモティーフ解析してみました。
素材:夏(モティーフ)
具体の中心:夢
抽象:想い出のあとさき
象徴:夏祭り 宵かがり
主題:私の心は夏模様
対比 :夏⇔冬 夢⇔想い出
比喩 :八月∞夢花火 私の心∞夏模様
他の修辞:
擬人法・対句法
~長い冬が窓を閉じて呼びかけたままで
~長い冬が窓を閉じて呼びかけたままで
~長い影が夜にのびて星屑の空へ
表現:風あざみ・・・風とアザミ(花)を直結した造語であろうが、
「風」と動詞「浅(あさ・あざ)む=意外なことに驚く・はっとする」の連用形とも取れる。
宵かがり・・・同じく、宵とかがり(火)**の造語であろうが、
「宵」(夜)と動詞「縢(かが)る=糸で縫う・かがり縫いをする」の連用形とも取れる。
ミニ作品論:
「夢はつまり 想い出のあとさき」に、この詩全体の核心があります。想い出の後(あと)と前(さき:先)に夢があるということは、想い出が過去の現実である場合には、現実の前・後は夢であったということです。夢から覚めて現実を生きて、また夢に戻ってゆき、そこに想い出が残ったということ。
・・・ということは・・・私たちが常日頃過ごしている世界の多くは「夢の中」であり、夢から覚めて別世界で遊んで、また夢の中へ戻ってゆくだけ・・・というのです。
!!!なるほど、この夏NPGが少しこだわって論じた「荘子」の「胡蝶の夢」と同主旨なんですね。
夏が過ぎる今こそ味わってみたい「荘子的少年時代」なのです。
タイトルの「少年時代」・・・、
少年時代が夢なのではなく、
その前後が夢なのであって、
今、あなたは夢の中を生きているという「樞」(からくり)になります。
それにしても、
「あこがれ」「胸の高鳴り」こそが現実に他ならないという、
痛切な感傷(センチメント)を読み取れる・聴き取れる・・・、
だから、すべてにおいて名詩でもありますね。
明日からCD(ゴールデン・ベスト)を聴きながら授業で論じます。
少年時代
作詞:井上陽水
作曲:井上陽水・平井夏美*
作曲:井上陽水・平井夏美*
夏が過ぎ 風あざみ
誰のあこがれにさまよう
青空に残された
青空に残された
私の心は夏模様
夢が醒め 夜の中
長い冬が窓を閉じて
呼びかけたままで
夢はつまり 想い出のあとさき
夏祭り 宵かがり
胸の高鳴りにあわせて
八月は夢花火
私の心は夏模様
Hum hum ..........
目が醒めて 夢のあと
長い影が夜にのびて
星屑の空へ
夢はつまり 想い出のあとさき
夏が過ぎ 風あざみ
誰のあこがれにさまよう
八月は夢花火
私の心は夏模様
*平井夏美・・・
音楽プロデューサー川原伸司の作曲家としてのペンネーム。 Paul Wilsonのペンネームも持つ。 代表曲としては松田聖子の「瑠璃色の地球」、井上陽水の 「少年時代」(井上陽水との共作)などがある。
(ネット記事参照)
**篝火(かがりび)・・・
夜間の警護・照明や漁猟などのためにたく火。かがり。源氏物語第27巻の巻名。光源氏が玉鬘(たまかずら)のもとで篝火をたかせ夕霧・柏木との合奏を楽しむ。
*平井夏美・・・
音楽プロデューサー川原伸司の作曲家としてのペンネーム。 Paul Wilsonのペンネームも持つ。 代表曲としては松田聖子の「瑠璃色の地球」、井上陽水の 「少年時代」(井上陽水との共作)などがある。
(ネット記事参照)
**篝火(かがりび)・・・
夜間の警護・照明や漁猟などのためにたく火。かがり。源氏物語第27巻の巻名。光源氏が玉鬘(たまかずら)のもとで篝火をたかせ夕霧・柏木との合奏を楽しむ。
(デジタル大辞泉より)
追記:入りからのピアノと間奏での管弦が、とても切々として美しいですね、何度聴いても心を揺さぶられます。
二十世紀なし
名残りの夏食
あるじす(表裏一体の真意)
「主す」*は、
大学入試における古文重要単語のひとつ。
“アルプスの少女ハイジ、あるじすの主人もてなす”
・・・と覚えます、ええ、そうするのです。
主人として客をもてなす、という意味なのです。
「主」+サ変動詞「す」。
従って「自主」は、
「みづからあるじす」と読んで、
自分自身をもてなすということ。
さて今日も、
あるじすのおじさんは、
自分をもてなす旅に出ます。
“ 自分をしっかりもてなすことが出来ずして、
他人を心からもてなすことは出来ない ”
・・・と考えます、きっと、そうなのです。
「裏無しの お・も・て・な・し」です。
はい、裏も表もないのです。
「表裏一体」の真意です。
あるじすの一日でありますように。
*追記になりますが・・・
「主す」は元来は「饗」の字を「あるじ」と読んで「饗す」だったようです。
現在では「饗(きょう)する」というサ変動詞となって生き残っています。
大学入試における古文重要単語のひとつ。
“アルプスの少女ハイジ、あるじすの主人もてなす”
・・・と覚えます、ええ、そうするのです。
主人として客をもてなす、という意味なのです。
「主」+サ変動詞「す」。
従って「自主」は、
「みづからあるじす」と読んで、
自分自身をもてなすということ。
さて今日も、
あるじすのおじさんは、
自分をもてなす旅に出ます。
“ 自分をしっかりもてなすことが出来ずして、
他人を心からもてなすことは出来ない ”
・・・と考えます、きっと、そうなのです。
「裏無しの お・も・て・な・し」です。
はい、裏も表もないのです。
「表裏一体」の真意です。
あるじすの一日でありますように。
*追記になりますが・・・
「主す」は元来は「饗」の字を「あるじ」と読んで「饗す」だったようです。
現在では「饗(きょう)する」というサ変動詞となって生き残っています。