NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

2015年09月

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あらたなる黎明(れいめい)に向かいたいと考えています。
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午前6時、
日の出直前の生駒朝日です。
上方に「鯖雲」(さばぐも)が架かっています。


2015年度も、
上半期の六か月が明日で終わります。

今年度の学級通信(毎号タイトルが変わります。)は、
お陰さまでちょうど50号を数えるところまできています。

終わりは始まり。

下半期の六か月も明後日から、
さらに心機一新です。

頑張りましょう♪

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芥川龍之介の『蜜柑』は、
大正8(1919)年に発表されています。

或曇つた冬の日暮である。
私は横須賀発上り二等客車の隅に腰を下 して、ぼんやり発車の笛を待つてゐた。


これが冒頭二文です。

今、随分季節は前倒しになりました。

蜜柑は、
温室ものではなくとも九月に出回り始めるのです。
宮崎産「小粒みかん」(早生:わせ)です。

スーパームーン-オレンジ色-蜜柑 という連想です。

蜜柑色時の彼方にスーパームーン
(NP)


冬の気配はまだまだ遠く、
日中は暑いくらいなのですが・・・、
十日後には「寒露」 です。

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生駒山上に月の出直後です。午後7時前。                    
                                                                                  
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近場の菓匠「やまぢ」の月見団子、
SPが最後の一組(?)をゲットしました。
(くろもじは y.y.さん特製の竹)

店内に掛けられていた「生菓子行事」額。
「月見だんご」の下欄には・・・、
“家内一同 無事感謝”とあります。

まことにその通りです。


十六夜に感謝の団子頬張りぬ
(NP)


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月見団子を買いそびれたので、
SPは頻りに残念がっていましたが・・・、
柿(和歌山産)とキウイ(ニュージーランド産・有機栽培) があったことに気付いて、
月見フルーツと洒落てみました。


月みれば ちぢにものこそ 悲しけれ
 わが身一つの 秋にはあらねど

大江千里(小倉百人一首23番) 『古今集』秋上・193


月を見て あれやこれやと 悲しいね
  自分一人の 秋じゃないけど

(NP現代短歌訳) 

・・・ああ、これはすんなり出来ましたね。
先日の当ブログで紹介した俵万智さんに倣(なら)ってみました。 


いいですね、この口語訳表現形式。
故・橋本武 氏も、「源氏物語」新訳の中でなさっていましたね。


明日の十六夜(いざよい)も楽しみです。


 

生駒山上方、午後7時。

左下が僅かに欠けているはずの、
月齢13.8の旧暦で葉月(八月)十五日の月。

・・・・・・・・・・・・

ベートーベンのピアノソナタ第十四番「月光」(1801年作曲)を聴いてみました。

ベートーベンは番号付きのピアノソナタを全部で32曲残していますが、その中でも特に第八番「悲愴」・第十四番「月光」・第二十三番「熱情」を、後年の人々が「ベートーベンの三大ピアノソナタ」と呼ぶようになりました。

第1楽章に緩徐楽章を配置するという異例の構成をしているため、ベートーヴェン自身が「幻想曲風」というタイトルを付けたものと考えられる。また、全4楽章ソナタの標準的な構成である「アレグロ、緩徐楽章、舞曲、終曲」という構成から第1楽章に相当するアレグロ楽章を省略したものであるとする説もある。このため、楽章が進行するごとにテンポが速くなるという序破急的な展開となっている。曲全体を通じて、2つの動機を徹底的に展開しているのも大きな特徴である。(Wikipediaより)

「名探偵コナン」や「るろうに剣心」でも部分的に使われたそうです。

特に、
第一楽章(約6分)緩徐
第二楽章(約2分)軽快
第三楽章(約7分)急激
・・・高まりゆく三段階コントラストが素晴らしいの一語なのですが・・・、

第一楽章だけでも随分響き方・聴こえ方がいろいろあるように思えました。
・・・だから「幻想的」です、それにしても楽屋雀の姦(かしま)しい批評記事の多いこと。

第三楽章はマレイ・ペライアという男性ピアニストの超絶技巧に陶然としました。
・・・やや若い頃のパフォーマンスで凄まじい、CDが入手しにくいとの記事もありました。

騒々しいTV番組ではなく、
静寂な月夜に相応しいピアノソナタを、
アナログ時代を生きてきた人の演奏で聴くと・・・、
フッサール(現象学哲学者)が音楽を「時間意識」分析の重要な手がかりとしたことを、
直に感得できるように思われます。

♪♪♪~♪♪♪~♪♪♪ 

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