NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

2015年12月

昨日は二クラスが中2教科書「走れメロス」*の朗読劇・本番でした。

一限目にもかかわらずいきなりハイテンションで読んで演じてくれたクラス、
練習では見せずに本番で繰り出した演出・小道具が随所に登場。
セリフや地の文・心話文も明朗、上出来です。

二限目職員室近くの教室見学にお越し下さった先生がたの御前で緊張気味に演じたクラス、
練習がままならない授業進度の中で急遽(きゅうきょ)仕上げた面白味。
コスト・パフォーマンス比で楽しんだ点、優秀です。

メロスは何の為に走るのか。
あるいは、
キミ自身は何の為に走るのか、何の為に学ぶのか。

メロスは口から血を吹き出しながら叫びます。

「・・・・・・信じられているから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。人の命も問題でないのだ。
私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ。・・・・・・」

間に合う、間に合わぬは問題でない・・・。
もっと恐ろしく大きいものの為に走っている・・・。


Q:太字下線部は何でしょうか?

続編で述べてみます。


【エピソード1・2】
作品の最後に「古伝説とシルレルの詩から」と記述され、ギリシア神話のエピソードとドイツの「シルレル」、すなわちフリードリヒ・フォン・シラー(Friedrich von Schiller)の詩をもとに創作した事が明らかにされている。
【エピソード3】
懇意にしていた熱海の村上旅館に太宰が入り浸って、いつまでも戻らないので、妻が「きっと良くない生活をしているのでは・・・・・・」と心配し、太宰の友人である檀一雄に「様子を見て来て欲しい」と依頼した。
往復の交通費と宿代等を持たされ、熱海を訪れた檀を、太宰は大歓迎する。檀を引き止めて連日飲み歩き、とうとう預かってきた金を全て使い切ってしまった。飲み代や宿代も溜まってきたところで太宰は、檀に宿の人質(宿賃のかたに身代わりになって宿にとどまる事)となって待っていてくれと説得し、東京にいる井伏鱒二のところに借金をしに行ってしまう。
数日待ってもいっこうに音沙汰もない太宰にしびれを切らした檀が、宿屋と飲み屋に支払いを待ってもらい、井伏のもとに駆けつけると、二人はのん気に将棋を指していた。太宰は今まで散々面倒をかけてきた井伏に、借金の申し出のタイミングがつかめずにいたのであるが、激怒しかけた檀に太宰は「待つ身が辛いかね。待たせる身が辛いかね。」 と言ったという。
後日、発表された『走れメロス』を読んだ檀は「おそらく私達の熱海行が少なくもその重要な心情の発端になっていはしないかと考えた」と『小説 太宰治』に書き残している。
(1・2と3はWikipedia「走れメロス概要」「創作の発端」より)


おはようございます。
NPクリスマス五日間の、
二日目「イヴイヴ」です。

朝食のフルーツ。

青森つがるのサンふじ林檎

和歌山九度山の富有柿 

ともに大きな高級品の「大玉」です。

恐ろしく大きいものの為、
今日も頑張りましょう。

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第26回伊藤園新俳句大賞の、
「英語俳句の部 大賞」は次の一句でした。
今まさに店にラベリングしたペットボトルが並んでいます。 

Even  birds  
        Walking  gingerly
                    On  ice
(岐阜県の27歳の女性のかた) 

さて、ここで出題です。

Q:この英語句を ふさわしい五七五の日本語俳句に訳して下さい。 
(直訳がラベルに添えられていますが、五七五ではありません。)

本日はQのみです。
生徒たちにもチャレンジしてもらっていますから、
明日以降に回答があれば、
NP解とともにご紹介します。

おやすみなさい、
見に来ていただいて有り難うございました。 

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昨夜の
柚子風呂(ゆずぶろ)

冬至南瓜(とうじなんきん)
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ゆずはNP弟・妹の各夫婦家族が在住している徳島県・木頭村からの戴(いただ)きもの。
かぼちゃは届いたばかりの生協宅配で長崎県産。

前者は名産地の完全無農薬で初冬に送って下さったものを冷所で保存し、
この日に満を持しての投入です。
後者は「七福の白だし」(有機白しょうゆ:昆布・鰹の合わせだし)のみで、
コトコト煮込んだものです。

何も足さない、
何も引かない。

冬至の「対等対比」ですね。

本来のVS のイメージは、
このような譲らぬ対等の関係で、
他の具体例に置換できないような場合を指しています。

香りふわふわ広がります。
風味ほくほく蕩(とろ)けます。

オノマトペ(擬態語)で畳語(じょうご:重ね言葉)も対等です。
 

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洋梨・・・は秋の季語ですが、
完熟の高級品を送っていただいたので、
ヨーグルトとともに朝食です。

外観よりも、
その「シルクのような」と言われる舌触り食感や、
香りと甘みの素晴らしさで、
上品高貴なフルーツと言えます。

全国生産量の約80パーセントを占める山形県を代表する果物です。
山形はサクランボだけではありませんね。

・・・・・・・・・・・・

PW総合学習での企画の一つで、
「果物俳句コンクール」(選者は石田郷子氏)全国応募に挑んだ今秋、
高1の女子生徒NMさんが、
「ラフランス」で とても秀逸な(とNPには思われる)句を認(したた)めました。

NPも御本人も結果発表を心待ちにしているのですが、
かりに入選してもしなくても、
いずれご紹介しようと考えています。

〇〇〇〇〇曲線〇〇〇ラフランス

さあ、
あなたなら、
どんな言葉を入れますか?


天候に関わらず、
ラフランスな一日でありますように。
 

エッフェル塔をバックに、
ピンク色のふわふわの髪の毛をなびかせ戦闘機で優雅に飛ぶ・・・。

それが ビーグル犬「スヌーピー」の一目惚れしてしまう恋のお相手です。
くるりと巻いた睫毛(まつげ)の気品溢れる可愛らしさ、
今回の新作映画で「フライング・エース幻想」サイド・ストーリーの中で、
重要な新キャラとなっています。

宿敵「レッドバロン」を合わせて考察します。
Red Baron(赤男爵)は、第一次世界大戦時のドイツ 空軍エースパイロット、マンフレット・フォン・リヒトホーヘン男爵の愛称。愛用機が真っ赤に塗装されていたことからつけられたそうです。

スヌーピー(アメリカ)
フィフィ(フランス)
レッドバロン(ドイツ)

この三角型図式ですね。
第一次大戦*において戦闘の中心になっていたのは、
犠牲者の数の多さで考えると、
連合国側ではロシア・フランスの順で、
中央同盟国側ではドイツ・オーストリアの順です。

主戦場はヨーロッパですが、アメリカもフランスの十分の一ぐらいの犠牲者を出しています。

アメリカのフランスへのシンパシー(sympathy 共感・同調)

アメリカのドイツへのアンティパシー(antipathy 反感・反発)
これは第一次大戦~第二次大戦において 変わらぬものなのでしょうね。

一方で、
ロシアの可愛いシベリアンハスキー犬を、
登場させるわけにはいかなかった・・・ということでしょうか。
第二次大戦後にまで及ぶ米露冷戦関係もありますからね。

(ちなみに、第一次大戦における日本の戦死者は300人だそうです。)


現代においても・・・、
心的外傷(トラウマ)として深層心理的に眠っていたものが、
こんな楽しい心温まる映画の中でも、
【鎌首を擡(もた)げる】(不安や野蛮な気持ちが出てくる)ということでは、
ないでしょうね・・・、
まさかね。

ドイツと日本は、
ともに第二次大戦における最大級の戦犯国という位置付けで、
シンパシーによって結ばれている一方で、
アメリカとも現在では「連合国」に、
いつの間にか なっている・・・。

不穏不審ですね。

そんなことを、
もちろん、
今回の素敵な映画で考えたくはありません。

ちょっと笑える過剰解釈です、
その程度にしておきましょうか。

でも「妙なアメリカ目線」にも、
ふと気付いた次第です。


fifi の語源・意味自体は、
もう少し調べてみることにします。


*第一次大戦・・・
1914(大正3)年6月から1918(大正7)年11月にかけて戦われた人類史上最初の世界大戦。
古い戦争の思想のもとに始められた第一次世界大戦は、機関銃や航空機、戦車をはじめとする新しい大量殺戮兵器の出現や、戦線の全世界への拡大により、開戦当時には予想もしなかった未曾有の犠牲をもってようやく終了した。
戦線が拡大し、長期にわたった戦争は膨大な犠牲者を生み出した。戦闘員の戦死者は900万人、非戦闘員の死者は1,000万人、負傷者は2,200万人と推定されている。国別の戦死者はドイツ177万人、オーストリア120万人、イギリス91万人、フランス136万人、ロシア170万人、イタリア65万人、セルビア37万人、アメリカ13万人に及んだ。またこの戦争によって、当時流行していたスペインかぜが船舶を伝い伝染して世界的に猛威をふるい、戦没者を上回る数の病没者を出した。帰還兵の中には、塹壕(ざんごう)戦の長期化で一瞬で手足や命を奪われる恐怖に晒(さら)され続けた結果、「シェルショック」(後のPTSDと呼ばれる症状)にかかる者もいた。
[Wikipediaより]
 
 

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