NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

2016年01月

「12の練習曲」Op.10を早朝ずっと聴いていました。

10‐1 、「滝」(「階段」)ハ長調
・・・ポリーニは完璧(パーフェクト)・機械(マシン)と評されるそうですが、なんて心地よいのでしょうか、この入り方と展開の妙、別乾坤(べっけんこん:別の世界)それしか言いようがありません。

10‐3、「別れの曲」ホ長調
・・・哀切たる美しさですね、いろんな映画やドラマに、そして自分自身の拙い物語にも、繋がって時間がひたすら遡ってゆくようです。

10‐5 、「黒鍵」変ト長調
・・・何度も繰り返し、他のかたの演奏も合わせて。でもポリーニは別格で、「覚醒しました」(ピアノ命さん)という知人の言もあるように、無造作に弾き始めて あっと言う間に弾き終わるんですね。

10‐12、「革命」 ハ短調・・・辻井伸行、フジコ・ヘミングにもスライド。この曲でキャリアのステップ・アップに挑む別の知人がいます。左手の絶妙な変化と右手の追加和音(Wiki参照)を、再現できるショピニストは本当に幸せですね。

それぞれが短い曲の連鎖ですが、ショパン本人が付けたのではない小曲名があると、不思議とイメージが鮮烈に湧き上がります。「革命」はリストのネーミングですね。


「音」「音楽」を、
「文字」「言葉」で表現するのは、
実に実に至難のことです。
・・・というより、不可能ですよね。

でも、多分、上記のように書き留めておくことで、
あらためて、今後聴き直した時に、
いかに、音は音楽は、
文字や言葉同様に表現・鑑賞・解釈が果てしなく自由で豊潤(芳醇)であるのか、
・・・ということに思い至るでしょう。

もしかすると、
そこに先日の「冒険」の真意もあるのかも知れませんね。


ピアノ命さん、
教えていただいて、
有り難うございます、
ショピニストと知り合えて本当によかった。
また、エチュードの作品25も聴いてみます。


さあ、日常の朝が始まります。
心に音楽が流れ続けるような、
「一日一唱」の日でありますように。



 

学生時代に自家録音した懐かしのフォークソング集、
カセットテープという時代の遺物として、
引き出しの片隅から発掘されました。
数十年前(^_^;)の代物です。

A面B面(!!)合わせて45分間で、
十数曲、若き日のNP ギター弾き語り(ギャー(>_<))♪♪♪ 。

専門家に頼もうと、
標題のサービス(もちろん有料で、細かいオプション選択あり)をしている、
行きつけの写真屋さんに持ち込みました。

若くて優しい店員のお姉さんに、
「保存状態は大丈夫のようですが一か月かかります」、
と言われました。 

は?いったい何をどう施すの?
そんなに希望者多いの?
まさかね、
そう思いながらも、
「お願いしまーす♡」


仕上がりが楽しみです。 

本校は音楽祭・合唱コンクールが2月15日(大阪フェスティバルホール)に行なわれ、
そのちょうど一か月後には、
新学年クラス体制がスタートします。

担任クラスお別れの時には、
音楽や花や想い出で、
教室をいっぱいにしようと思っています。
その場で創作CD少しだけ聴いてもらおうかな・・・、
まさかね。

今日は学級通信83号「TRAIN-training②」を出します。
最終目標は3月15日の100号。

クラス合唱曲「TRAIN-TRAIN」練習も走り続けています。
どうか、
他のクラスも全て同じですが、
笑顔(と涙)で二つの終着駅に辿り着きますように。


今日午後、
今年初めての花粉症対策で、
アレルギー科に通院しようと思います。

季節の慌ただしい移り変わりを、
まさに肌身で実感します、
一週後には「立春」です。
 

何望む無く願う無く(中原中也)・・・、
心落ち着ける日々でありますように。 

1月6日(小寒)付けの「食べ物書き取り」問題の解答です。
逆に今回、読めますか?
①蒟蒻
②青梗菜
③牛蒡
④酢橘
⑤秋葵(陸蓮根)
⑥柳葉魚
⑦梭子魚(魳・𩸕)
⑧蜆
⑨凝乳
⑩切蒲英


食・花・音・画・・・もちろん文・・・などなど、
これからもどんどんアップしてゆきます。 


本日1月26日は、
七十二候で「水沢腹堅」(すいたくふくけん)の日。
厳しい寒さで、沢がすべて凍る頃と言われています。
なるほどね。

でも元気に頑張りましょう、
必ず春は来ます。 

ハ短調 K.491 *を、
ネビル・マリナー指揮、
ゲアハルト・オピッツのピアノ、
N響コンサート定期公演からEテレで鑑賞しました。

オピッツ氏は番組冒頭のインタビューで、
「何度弾いても新たな冒険があり新しい発見がある」と仰っています。
弾き手のこの感覚は、
とても羨ましいものです。
単なる鑑賞者にも「新しい発見」はあるでしょうが、
「新たな冒険」は無いように思えるからです。

でも 彼の、
左手を完全に遊ばせたように見える、
右手だけの極めて柔らかで滑らかなタッチは、
やはり「冒険」なのでしょうか。
とても優雅に羽の毛で鍵盤を撫でているようでした。


*K.491・・・
モーツァルトのピアノ協奏曲の中で、短調の作品はこの曲と第20番ニ短調K.466だけである。
1786年3月24日に作曲され、初演は同年4月7日 ウィーンのブルグ劇場、
翌月の5月1日にはオペラ『フィガロの結婚』が初演されている。
多くの人がイメージするような「モーツァルトらしい」明るい曲ではなく、暗く情熱的な作品で、
しばしば「ベートーヴェン的な」作品と言われる。
(Wikipediaより編集)


なるほどっ!! 
「ベートーヴェン的」 で暗く情熱的ね。
でも、オピッツ氏のピアノをじっと見て聴いていると・・・、
そんな感じは全く しませんでした。 

あっ、それが「冒険」なのかな。 

この「冒険」について、
分かるかた 是非教えて下さい。
「ピアノ命のかた」 いらっしゃいませんか ♪? 


【追伸】・・・
マリナーはこのサントリーホール(赤坂)におけるN響演奏において、
「指揮者の存在感」を出来るだけ消しているようにも感じられたのですが、
(つまりピアノが全体を牽引しているように聴こえる・・・)
「協奏曲における指揮者」についても、
御見識をお聞かせ下さい。 


・・・久しぶりに「教えて君」(センター評論2015)になってしまった・・・。 

 

DCIM1687














北陸本線・福井駅の東口から(1月24日午前8時)
下方は同・みどりの窓口前

まさに大寒の候、強い寒気による暴風雪の影響で、
特急サンダーバード号(金沢→大阪)は福井駅初発が10時50分頃、
次発が11時頃になりました。
本数は約半分に減らされた上での大幅な遅れです。
福井-大阪間、乗車券・特急券料金が片道約5500円、
特急指定席料金は約550円でしたが「特急ではなく特緩」。
強風と雪害で、止まり遅れ速度を緩めながらの運行。
週末帰省していた目的地から8時前には福井駅構内に入ったのですが、
大阪駅に帰着したのは14時、
普段なら2時間のところを半日がかりの鉄道の旅でした。
DCIM1685














さて、センター試験からもう一週間経ったので(これも「特緩」)、
このシリーズは主に現代文のみで「帰着」しようと考えます。
その小説です。

「鉄道の旅」がモティーフです。
現在の2000円~3000円にあたる別料金(1950年代当時の200円)を払って、
「三等車」席(闇の座席)を手に入れた「私」(作者は佐多稲子)の見た、
ホームと列車内の光景・・・。

全体的な特徴は「様子」と「心情」セットの問い掛けです。
問1:「目くばせした」「無造作に」「見栄もなく」・・・三つともに心情の反映した外見の様子
問2:私の様子に描かれた心情
問3:私の言動における心情
問4:彼女(夫とホームで別れた妻で二人の子どもを連れて鹿児島へ帰る)の様子に対する私の心情
問5:男の子(三つ位で赤ん坊の兄)が歌う様子や声をめぐって私の考えていること(心情
問6:文章表現に関する説明として「適当でないものを二つ」(説明は全て様子と効果)

このように整理してゆくと、
とても分かりやすい設問連鎖だと思われます。
問1は辞書的な直訳の域を出ず「単純語彙力」問題、平易。
問2は通例の傍線部では無い(つまりピンポイントの「素材」問題では無い)のですが、
1行目~30行目となっていることで「安堵感の共有」の様子が明らかで、やや平易。
問3はお約束の「具体」問題で「知らない←→知っている」という「対比心情」、標準的。
問4は比喩・象徴的な様子に表れた「心情的抽象」問題で、かなり平易な「落ち着き」。
問5は象徴的な言動(様子)に対する、また本文全体もふまえた「主題」問題、標準的。
問6は「適当なもの」がいくつも先行したので、その逆を目立たせた苦肉の「表現問題」、やや難。

総体的に見ると明らかに「平易」で、NP予想平均点は33~35/50点です。


・・・わずか半日 鉄道の旅をしながら、
上記問題文のように牧歌的で哀切な光景を少し探そうとしましたが、
周りの皆さんは寒さの中を長時間待たされた疲労で黙り込み、
それでも無事動き出した後は何とか走り続けてほしい「願望的安堵感」だけが見受けられました。
もちろんNPも、
福井駅構内のセブンイレブンで買った、
『健康法で死なないための42のカルテ』(川嶋朗 著:水王舎)を読みながら、
「小康状態」*という言葉を噛み締めていました・・・。



*小康状態(しょうこうじょうたい)・・・
センター試験国語・小説問題の問1意味選択で問われたことがあります。
天候や病状が一時的によくなることです。
ほんとうに、それを実感する週末帰省でした。
















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