NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

2017年02月

detachment(乖離)
attachment (愛着)
&
commitment(関与)

村上春樹文学を語る言葉です。

これはアドラー的に言えば、
叱責
称賛
そして
共有ではないでしょうか。

叱るな、一緒に悲しもう。
褒めるな、一緒に喜ぼう。
そして
支配・服従では無く「共有」しよう。


三位一体対比の好例として、
冒頭の三者を挙げておきます。

TTくんTKくんOKくんの三者三様が、
それに対応しているのでは全くありません。


(ややこしく続きます。)


本日夕刻ようやく大東市内百貨店の書店カウンターで、
思っていたよりも小さめに平積みされていた、
村上春樹さんの新作 第1・2部を入手しました。

帰りの普通列車で、
先行する「週刊朝日」を読了した後、
読み始めました。

プロローグと、1・2章と。
パラレルではない、
時系列も少し遡(さかのぼ)るだけの世界にむしろ違和感・・・。

さあ、どうなるか。 

列車は、
月へ行ってしまわなかった。

内容に触れる「ネタバレ」マナー違反はせずに続報します、こういう時にも「メタファ」は便利(^^)/。


【追添付画像】
気に入った箇所・気になった箇所に複数の栞(しおり)を挟みながら読みます。
ブックカバー上の二つは今回の引っ越しで見出されたもの、
右は京土産の千代紙細工付きで左は淡路島の水仙花付きです。
どちらも色褪(あ)せたものですが使ってやれば想い出が二重三重になります。
DCIM2668

 


 

TKくんはタクシードライバーです。
腕と元気次第でいつまでも出来る仕事だそうで、
セカンド・ライフの話題も出る我々の年代では、
羨ましい限りです。いつ頃だったか公務員職から転身しました。
シンプルに笑顔のカッコいい優しい穏やかな人です。

TTくんはもう言うまでもなく当ブログの有名キャラの一人で、
ダンディを画に描いたような人。
ビートルズ&ポールマッカートニー・松任谷(荒井)由実・RRホテル、
そしてJR福知山線というラベリングを持っています。
現在はスカウティングされて異動した庭園料亭に勤めています。

OKくんは長野から仕事を遣り繰りしての参加です。
必ず大学時代に付き合っていた女性たちの話題になりますが、
取り立ててナンパなわけではなく誠実で落ち着いた人です。
最も心理学科出身らしい相談職に長らく 今もあり、
肩書きは所長さんですね。


三人と話していると、
例の「三位一体対比」を思い浮かべます。
三人の共有性があります。
二人・二人・二人の共通性があります。
一人・一人・一人の個別性が際立っています。

弾かれてNPが孤立するかと言えば、
それぞれにコミットメント(関与)出来ます。


話は翔びますが、
村上春樹さんが「デタッチメント(乖離:かいり)からコミットメントへ」と、
言われ始めた頃を思い出しました。

ずっと座ってきた普通列車が最寄駅に着くと、
15分歩いて学舎です。
通勤というよりも通学ですね。
(続きます。)
 

先週水曜日ですから、
2月22日。

ニャンニャンニャンで「猫の日」のこと。

朝9時00分~9時20分頃にかけての校舎上空です。
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飛行機雲が南の空を真っすぐ真横に東の空の太陽に向かってゆきます。
その下方にはすでにボヤけて広がってゆく雲が一筋二筋と見えます。
逆光で鈍色(にびいろ)に写りましたが実は澄み切った青空。

本館グラウンドからの画像です。

そしてやがて定刻通りに、
撮影のヘリコプターが上空に姿を見せて大きく旋回を始めました。
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第89回春のセンバツ高校野球の出場を記念して、
主催の毎日新聞社による、
人文字「夢」の、
航空写真撮影があったのです。

センバツ出場旗授与式を兼ねていました。 
グラウンドには1000名ほどの生徒(中1~高1生)が犇(ひし)めき、
準備された白の「夢」描線ラインに並び、
Ⅲ類硬式野球部員がスタンバイ整列していました。


とてもよく晴れ渡って、 
蒼穹(そうきゅう:「青空」の別称)と呼ぶに相応しい、
鮮やかな青い色が広がっていました。




その遥か上空から、
人文字は、
どのように映っていたのでしょうか。


 センバツの人文字は「夢」蒼穹へ
(ひろし) 


 

落ち着いて、
ゆったりとした気分で呑むと、
実に美味しいですね。
 
マドレーヌにトワイニングダージリン
チョコアーモンドドーナツに小川有機ブレンド
 
スイーツはどちらも東大阪・新石切の「シェ・アオタニ」製、
「盛籠」でいただいたものです。 


前者は『失われた時を求めて』(プルースト)、
後者は『羊をめぐる冒険』(村上春樹)を想起することが出来ます。

マドレーヌを紅茶に浸して食べる名場面は当ブログで二度ばかり援用したことがありますが、
ドーナツに珈琲ばかり登場人物が食べるという話題*を今日は下方に付記しておきます。
(「ドーナツの穴」という「形而上的な問題」が興味深い表現です。)
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*村上作品の登場人物が、暇さえあればコーヒーと一緒に食べるのがドーナツ(そして、大抵ダンキンドーナツ)。『羊をめぐる冒険』では、1枚の羊の写真が大問題になり、「僕」はその理不尽な成り行きについて悶々とするのだが、結局「ドーナツの穴を空白として捉えるか、あるいは存在として捉えるかはあくまでも形而上的な問題であって、それでドーナツの味が少しなりとも変わるわけではないのだ」と納得する。村上自身、ダンキンドーナツが大好きで、同社の日本撤退(NP注:1998年のこと)をとても残念がっているそうだ。[「太田出版ケトルニュース」より]




 

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