小林愛実さんは2015年ショパン国際ピアノコンクールのファイナリストで現在21歳。
今朝は、
デビューアルバムでバッハ・ベートーヴェン、
そして特にショパンをずっと聴いています。
ショパンのスケルツォ*☆第1番・第2番が入っています。
下記にあるような「凶暴なまでの激情の発露」を、
十四歳の天才的ピアニストがどのように弾き熟しているか、
ということです。
・・・・・・・・・
昨夜、
NHK交響楽団の大阪公演(NHK大阪ホール)があり、
井上道義さん(当ブログに関連記事あり)指揮で、
小林さんのピアノを初めて「目の当たりに聴く」ことが出来ました。
モーツァルトのピアノ協奏曲第23番一曲でした。
大好きなモーツァルトで直に視聴できたことが嬉しくて、
音楽通の知人にすぐメールしたのですが、
「とても力強く、でも柔らかく優しい」と、
訳の分からない表現になっています。
もう一曲を求める聴衆は何度も拍手を送り続けたのですが、
小林さんも何度も舞台袖に入っては出てを繰り返したのですが・・・、
おそらくN響楽団のためのコンサートなので、
プログラム台本に本来なかったのでしょう。
ひと言も無く、
小林さんは去り、
休憩を挟んでの三曲目で中央に据えられていたヤマハのピアノも、
片づけられてしまいました。
小林さんの「言葉」も聴きたかったNPは、
とてもとても残念でした。
さざ波のように客席全体に漂う寂しさを、
すかさずトークで繋いで救って下さったのが井上道義さんでした。
イエス・キリストの生誕を告げる部分の描写が、
マタイとヨハネの福音書で「差異」があることを、
もちろん音楽と関連させて、
たいへんユーモラスに語っていらっしゃいました。
御年70歳で愛称ミッキー、
この春3月で大阪フィルの首席指揮者を退かれました。
このかたの指揮でお話が聞けたのも僥倖でした。
NHKホールでの指揮は意外にも初めてだそうです。
シンフォニーやフェスティバルなんですね普段は。
N響にはNHKの、
N響の流儀があるようで・・・、
客員指揮にゲストピアニストはメインではないのだ、
と強く感じたことです。
(だからS席の当日券が余って売られていたのね…)
(アンコール曲も一曲だけって決まっていたのね…)
でも、
でもよかった。
「名前と顔と言葉とパフォーマンスとが一致すること」は、
とてもとても安心できて有り難いことです。
間違いなく。
モーツァルトの交響曲第35番「ハフナー」も久しぶりに聴きましたが、
これだけのレベルのフルオケで聴けると、
とても満足です。
井上さんは正直に仰って、
聴衆の穏やかな笑いを誘っていました。
「オーケストラにもいい時と悪い時とがあって、今日みなさんは、いい時にあたりました。N響は今、いいんですよ。」
(小林さんは、今、いい時じゃないのかな・・・あまり嬉しそうじゃなかった・・・客寄せのお人形にならないで下さいね・・・きっと大丈夫。)
*スケルツォ(scherzo)・・・
楽曲の区分に用いられる名前のひとつ。イタリア語で「冗談」を意味し、語源的にはふざけた音楽を指すが、その意味あいは形骸化していった。諧謔曲(かいぎゃくきょく)。
☆ショパンの4曲のスケルツォ(Op.20, Op.31, Op.39, Op.54)・・・
ベートーヴェンのものとは異なり独立した作品群。内容が深刻な点はスケルツォとして共通しているが、時に凶暴なまでの激情が発露されている。ショパン自身は温和でありこうした一面を顕わにしなかったといわれるが、シューマンに、「冗談」でこれなら「真面目」はどうなるのか、と評されている。
このほか、ピアノソナタ第2番、第3番、チェロソナタの第2楽章にもスケルツォがおかれている。
[以上は共にWikipediaより抜粋]
[以上は共にWikipediaより抜粋]