10月に入ると、
2日の医学生理学賞を皮切りに、
3日の物理学賞
4日の化学賞
6日の平和賞
9日の経済学賞と、
発表予定です。
村上春樹氏が毎年のように最有力候補の一人と言われる文学賞は、
昨年もそうでしたが「後日」予定となっています。
(去年のボブ・ディラン氏については選考調整で遅れたように記憶しています。)
授賞式の12月10日は、
ダイナマイト発明者にして財団寄与設立(遺言)者、
アルフレッド・ノーベルの命日です。
メダル・賞状と賞金(日本円にして約1億円)が授与され、
一度に三人まで選ばれることが可能で、
その際は1億円が均等割りでは無く、
「受賞者の貢献度」によって分割されるそうです。
日本の受賞候補者は今年も多く下馬評に挙がっています。
村上氏も最近作の『騎士団長殺し』が「きわめて日本的・東洋的」(川端康成)、
もしくは「おおいに普遍的・国際的」(双方兼ね備えて大江健三郎氏1994年)であったならば、
究極のダメ押しになったのでしょうが、
少し毛色が異なる「不思議な国際色」だったので、
如何でしょうか・・・期待はしています。
平和賞候補と祈念される「憲法九条」は、
揺れ動く政治・国際情勢だからこそ切望されますね。
・・・・・・
1968年の川端康成の文学賞受賞に際して、
祝いの言葉を贈った高名な画家・東山魁夷(ひがしやまかいい)に対して、
次のような句を認(したた)めた揮毫(きごう:毛筆で色紙に書くこと)が残っています。
秋乃野に鈴鳴羅しゆく人見えず
(康成)
そのコピー印刷レプリカを、
本館メディアホール(図書館)の司書NMさんから、
二年程前にいただいたものです。
あきののに
すずならしゆく
ひとみえず
(やすなり)
前日の正岡明氏の紹介チラシと同様に、
机抽斗(ひきだし)からヒョッコリ出てきました。
野(ノー)
鈴(ベル)
を洒落たものだそうです。
・・・・・・
翻(ひるがえ)って村上春樹氏の『騎士団長殺し』には、
実は「野の鈴」という重要モティーフが潜んでいるのです。
まさかと思ってみたのですが、
「ノー・ベル」賞(騒ぎ)への洒落(高度な隠喩もしくは揶揄やゆ=からかい)なのかも知れません。
(この話題は当ブログ初めてではありませんね。)
再読してみたくなります。
そしてモーツァルトを聴いてみたくなります。
この作品全編をモーツァルトの音楽(オペラと交響楽)が貫き彩っています、
禁断の鈴の音が鳴り響くように・・・。
春樹ノーベル小説の記念碑になれるでしょうか?
ノーベル賞の季節・・・、
秋・野・鈴・鳴る・ゆく・人・見えず・・・、
康成ノーベル句の意図を合わせて考えています。
2日の医学生理学賞を皮切りに、
3日の物理学賞
4日の化学賞
6日の平和賞
9日の経済学賞と、
発表予定です。
村上春樹氏が毎年のように最有力候補の一人と言われる文学賞は、
昨年もそうでしたが「後日」予定となっています。
(去年のボブ・ディラン氏については選考調整で遅れたように記憶しています。)
授賞式の12月10日は、
ダイナマイト発明者にして財団寄与設立(遺言)者、
アルフレッド・ノーベルの命日です。
メダル・賞状と賞金(日本円にして約1億円)が授与され、
一度に三人まで選ばれることが可能で、
その際は1億円が均等割りでは無く、
「受賞者の貢献度」によって分割されるそうです。
日本の受賞候補者は今年も多く下馬評に挙がっています。
村上氏も最近作の『騎士団長殺し』が「きわめて日本的・東洋的」(川端康成)、
もしくは「おおいに普遍的・国際的」(双方兼ね備えて大江健三郎氏1994年)であったならば、
究極のダメ押しになったのでしょうが、
少し毛色が異なる「不思議な国際色」だったので、
如何でしょうか・・・期待はしています。
平和賞候補と祈念される「憲法九条」は、
揺れ動く政治・国際情勢だからこそ切望されますね。
・・・・・・
1968年の川端康成の文学賞受賞に際して、
祝いの言葉を贈った高名な画家・東山魁夷(ひがしやまかいい)に対して、
次のような句を認(したた)めた揮毫(きごう:毛筆で色紙に書くこと)が残っています。
秋乃野に鈴鳴羅しゆく人見えず
(康成)
そのコピー印刷レプリカを、
本館メディアホール(図書館)の司書NMさんから、
二年程前にいただいたものです。
あきののに
すずならしゆく
ひとみえず
(やすなり)
前日の正岡明氏の紹介チラシと同様に、
机抽斗(ひきだし)からヒョッコリ出てきました。
野(ノー)
鈴(ベル)
を洒落たものだそうです。
・・・・・・
翻(ひるがえ)って村上春樹氏の『騎士団長殺し』には、
実は「野の鈴」という重要モティーフが潜んでいるのです。
まさかと思ってみたのですが、
「ノー・ベル」賞(騒ぎ)への洒落(高度な隠喩もしくは揶揄やゆ=からかい)なのかも知れません。
(この話題は当ブログ初めてではありませんね。)
再読してみたくなります。
そしてモーツァルトを聴いてみたくなります。
この作品全編をモーツァルトの音楽(オペラと交響楽)が貫き彩っています、
禁断の鈴の音が鳴り響くように・・・。
春樹ノーベル小説の記念碑になれるでしょうか?
ノーベル賞の季節・・・、
秋・野・鈴・鳴る・ゆく・人・見えず・・・、
康成ノーベル句の意図を合わせて考えています。