「土用」*(春夏秋冬それぞれ約18日間ずつ)を解いて説きます。
繰り返しますが、
今(四月末日)は「春の土用」期間で、
今日を含めて残り五日間あります。
5月5日の端午の節句の日が、
同時に立夏で、
そこから夏まず約30日間の初夏になります。
そして仲夏の約30日間のあと、
さらに晩夏の約30日間にはすでに「夏の土用18日間」が含まれ、
秋が兆すことになります。
(今、夏が兆しているように)
五行説から来る自然信仰的な考え方として、
春土用には、「い」の付くもの、「白い」ものを(特に「戌いぬ」の日に)食べると…、
夏土用には、「う」の付くもの、「黒い」ものを(特に「丑うし」の日に)食べると…、
秋土用には、「た」の付くもの、「青い」ものを(特に「辰たつ」の日に)食べると…、
冬土用には、「ひ」の付くもの、「赤い」ものを(特に「未ひつじ」の日に)食べると…、
「食養生しょくようじょう」になるということなのです。
確かにこうした季節の変わり目の時期には、
心身共に疲弊(ひへい)しているので理に適っているとも言えます。
「い・う・た・ひ」は十二支の、
酉とりの次の戌、
子ねの次の丑、
卯うの次の辰、
午うまの次の未、
のそれぞれ頭文字となっています。
酉は(白)秋、
子は(玄=黒)冬、
卯は(青)春、
午は(朱=赤)夏を、
それぞれ表すことになっていて、
そこから次が大事というわけです。
すなわち、
食養生に関しては反対のもの(例は「魚介類」)が体によく、
春には(白)秋の(白色の「いか」烏賊)、
夏には(玄)冬の(黒色の「うなぎ」鰻)、
秋には(青)春の(青魚の「たんま≒さんま」秋刀魚)、
冬には(朱)夏の(赤色の「あかしたびらめ」赤舌平目)、
という対比色を求めて、
欠けているものを補食補完するという考え方です。
青春(東)・朱夏(南)・白秋(西)・玄冬(北)という言葉や方位とも結びつきます。
次世代を担う皇太子の住まうのは皇居の東側で「東宮=春宮とうぐう御所」です。
ついでに守護神獣はそれぞれの方位に於いて、
【東】青龍せいりゅう・蒼龍(若さと青春の象徴)、
【南】朱雀すざく(鳳凰に似た形の鳥)、
【西】白虎びゃっこ(四神の中で最高齢)、
【北】玄武げんぶ(亀と蛇の合体した霊獣)、
となっています。
「十二支」は「月」「時間」「方位」を表すことが出来ます。
[「CyberLibrarian図書館員のコンピュータ基礎講座」より編集]
ところで、
{365日-(18×4)}÷ 4 ≒春夏秋冬の一季ずつ
・・・つまり、
約73日間=約10週半ずつが、
春(木)・夏(火)・秋(金)・冬(水)に割り当てられていることになります。
その繋ぎ(保留・移行・猶予・ゆとり=バッファ**)の期間が「土用」です。
365日≒
春:立春からの73日+春土用18日+
夏:立夏からの73日+夏土用18日+
秋:立秋からの73日+秋土用18日+
冬:立冬からの73日+冬土用18日(最後の日が2月3日の節分で翌2月4日が立春)
土用が約18日間であるため、
例えば「土用の丑」の日は、
十二支が12であることを考えると、
二分の一の確率で、
すなわち二年に一回は、
「二の丑」(土用期間で二回目の丑の日)が到来することになります。
そして「鰻屋」さんも二回大繁盛する好機の年回りということです。
(ちなみに、その夏土用期間に亡くなった芥川龍之介は辰年の辰の月の辰の時刻に生まれたので龍之介と名付けられました。トリビアになりますが、芥川は「風呂嫌い・犬嫌い・夏嫌い」で知られています。自殺した昭和2年は猛暑で7月24日=河童忌は、当時大論争相手であった谷崎潤一郎の誕生日でもあり、当てつけのように取られる向きもありました。睡眠薬を処方したのは東京帝大の先輩である精神科医の斎藤茂吉で後の大歌人、過剰な睡眠薬を渡したことを生涯悔やんだといいます。)
2018年の場合、
立春は2月4日、
立夏は5月5日、
(夏土用は7月20日の丑~8月1日の二の丑~8月6日)
立秋は8月7日、
立冬は11月7日です。
それぞれの土用約18日間のうち、
約15日間は二十四節気で、
大寒(立春前)
穀雨(立夏前)
大暑(立秋前)
霜降(立冬前)
に当たるので、
さらにその直前の約3日間ずつ、
小寒(大寒前)
清明(穀雨前)
小暑(大暑前)
寒露(霜降前)
を含むということになります。
詳しすぎると、
却ってややこしくなるのですが、
いかがでしたか?
(^o^)丿
*土用(どよう)・・・
五行に由来する暦の雑節である。1年のうち不連続な4つの期間で、四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日間ずつである。
繰り返しますが、
今(四月末日)は「春の土用」期間で、
今日を含めて残り五日間あります。
5月5日の端午の節句の日が、
同時に立夏で、
そこから夏まず約30日間の初夏になります。
そして仲夏の約30日間のあと、
さらに晩夏の約30日間にはすでに「夏の土用18日間」が含まれ、
秋が兆すことになります。
(今、夏が兆しているように)
五行説から来る自然信仰的な考え方として、
春土用には、「い」の付くもの、「白い」ものを(特に「戌いぬ」の日に)食べると…、
夏土用には、「う」の付くもの、「黒い」ものを(特に「丑うし」の日に)食べると…、
秋土用には、「た」の付くもの、「青い」ものを(特に「辰たつ」の日に)食べると…、
冬土用には、「ひ」の付くもの、「赤い」ものを(特に「未ひつじ」の日に)食べると…、
「食養生しょくようじょう」になるということなのです。
確かにこうした季節の変わり目の時期には、
心身共に疲弊(ひへい)しているので理に適っているとも言えます。
「い・う・た・ひ」は十二支の、
酉とりの次の戌、
子ねの次の丑、
卯うの次の辰、
午うまの次の未、
のそれぞれ頭文字となっています。
酉は(白)秋、
子は(玄=黒)冬、
卯は(青)春、
午は(朱=赤)夏を、
それぞれ表すことになっていて、
そこから次が大事というわけです。
すなわち、
食養生に関しては反対のもの(例は「魚介類」)が体によく、
春には(白)秋の(白色の「いか」烏賊)、
夏には(玄)冬の(黒色の「うなぎ」鰻)、
秋には(青)春の(青魚の「たんま≒さんま」秋刀魚)、
冬には(朱)夏の(赤色の「あかしたびらめ」赤舌平目)、
という対比色を求めて、
欠けているものを補食補完するという考え方です。
青春(東)・朱夏(南)・白秋(西)・玄冬(北)という言葉や方位とも結びつきます。
次世代を担う皇太子の住まうのは皇居の東側で「東宮=春宮とうぐう御所」です。
ついでに守護神獣はそれぞれの方位に於いて、
【東】青龍せいりゅう・蒼龍(若さと青春の象徴)、
【南】朱雀すざく(鳳凰に似た形の鳥)、
【西】白虎びゃっこ(四神の中で最高齢)、
【北】玄武げんぶ(亀と蛇の合体した霊獣)、
となっています。
「十二支」は「月」「時間」「方位」を表すことが出来ます。
1年12ヶ月の順序を表わすための符号に、12種の動物を当てはめたものです。
十二支では、北東、南東、南西、北西が表現できないため、日本では、北東を艮(ウシトラ = 丑寅)、南東を巽(タツミ = 辰巳)、南西を坤(ヒツジサル = 未申)、北西を乾(イヌイ = 戌亥)と呼びます。
艮の北東が鬼門の方角、坤の南西が裏鬼門の方角です。
十二支 | 音読み | 訓読み | 旧暦の月 | 時間 | 方位 | 五行 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
子 | シ | ネ | 11月 | (暁)九つ | 23~1時 | 北 | 水 |
丑 | チュウ | ウシ | 12月 | (暁)八つ | 1~3時 | 北北東微東 | 土 |
寅 | イン | トラ | 1月 | (暁)七つ | 3~5時 | 東北東微北 | 木 |
卯 | ボウ | ウ | 2月 | (明け)六つ | 5~7時 | 東 | 木 |
辰 | シン | タツ | 3月 | (朝)五つ | 7~9時 | 東南東微南 | 土 |
巳 | シ | ミ | 4月 | (朝)四つ | 9~11時 | 南南東微東 | 火 |
午 | ゴ | ウマ | 5月 | (昼)九つ | 11~13時 | 南 | 火 |
未 | ビ | ヒツジ | 6月 | (昼)八つ | 13~15時 | 南南西微西 | 土 |
申 | シン | サル | 7月 | (昼)七つ | 15~17時 | 西南西微南 | 金 |
酉 | ユウ | トリ | 8月 | (暮れ)六つ | 17~19時 | 西 | 金 |
戌 | ジュツ | イヌ | 9月 | (夜)五つ | 19~21時 | 西北西微北 | 土 |
亥 | ガイ | イ | 10月 | (夜)四つ | 21~23時 | 北北西微西 | 水 |
[「CyberLibrarian図書館員のコンピュータ基礎講座」より編集]
ところで、
{365日-(18×4)}÷ 4 ≒春夏秋冬の一季ずつ
・・・つまり、
約73日間=約10週半ずつが、
春(木)・夏(火)・秋(金)・冬(水)に割り当てられていることになります。
その繋ぎ(保留・移行・猶予・ゆとり=バッファ**)の期間が「土用」です。
365日≒
春:立春からの73日+春土用18日+
夏:立夏からの73日+夏土用18日+
秋:立秋からの73日+秋土用18日+
冬:立冬からの73日+冬土用18日(最後の日が2月3日の節分で翌2月4日が立春)
土用が約18日間であるため、
例えば「土用の丑」の日は、
十二支が12であることを考えると、
二分の一の確率で、
すなわち二年に一回は、
「二の丑」(土用期間で二回目の丑の日)が到来することになります。
そして「鰻屋」さんも二回大繁盛する好機の年回りということです。
(ちなみに、その夏土用期間に亡くなった芥川龍之介は辰年の辰の月の辰の時刻に生まれたので龍之介と名付けられました。トリビアになりますが、芥川は「風呂嫌い・犬嫌い・夏嫌い」で知られています。自殺した昭和2年は猛暑で7月24日=河童忌は、当時大論争相手であった谷崎潤一郎の誕生日でもあり、当てつけのように取られる向きもありました。睡眠薬を処方したのは東京帝大の先輩である精神科医の斎藤茂吉で後の大歌人、過剰な睡眠薬を渡したことを生涯悔やんだといいます。)
2018年の場合、
立春は2月4日、
立夏は5月5日、
(夏土用は7月20日の丑~8月1日の二の丑~8月6日)
立秋は8月7日、
立冬は11月7日です。
それぞれの土用約18日間のうち、
約15日間は二十四節気で、
大寒(立春前)
穀雨(立夏前)
大暑(立秋前)
霜降(立冬前)
に当たるので、
さらにその直前の約3日間ずつ、
小寒(大寒前)
清明(穀雨前)
小暑(大暑前)
寒露(霜降前)
を含むということになります。
詳しすぎると、
却ってややこしくなるのですが、
いかがでしたか?
(^o^)丿
*土用(どよう)・・・
五行に由来する暦の雑節である。1年のうち不連続な4つの期間で、四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日間ずつである。
俗には、夏の土用(立秋直前)を指すことが多く、夏の土用の丑の日には鰻を食べる習慣がある。
各土用の最初の日を土用の入り(どようのいり)と呼ぶ。最後の日は節分である。
五行では、春に木気、夏に火気、秋に金気、冬に水気を割り当てている。残った土気は季節の変わり目に割り当てられ、これを「土旺用事」、「土用」と呼んだ。
土用の間は、土の気が盛んになるとして、動土・穴掘り等の土を犯す作業や殺生が忌まれた。ただし、土用に入る前に着工して土用中も作業を続けることは差し支えないとされた。
また「土用の間日(まび⇒春:巳・午・酉、夏:卯・辰・申、秋:未・酉・亥、冬:卯・巳・寅の日)」には土用の障りがないとされた。
五行の性質において、木気は植物のような発育伸長する勢いある傾向、火気は勢いが頂点に達し燃え盛る性質、金気は熱や勢いが衰え凝縮・固化しつつある状態、水気は凝縮しきってエネルギーを秘めつつ静的に留まった状態であり、これらは四季、太陽、植物などの周期変化の観察から象徴化された。土気は土壌におくと種が発芽することの観察から、大きな変化を促し保護する働きと場所の象徴である。四季にはそれぞれ象徴である木火金水が順当に割り当てられたが、そのままでは季節が変わる際に性質の異なる気が接しギャップが生じる事になる。現実のスムーズな移行にはバッファ**的に働き現在から次の季節の気へと変容させる期間があり、ここで土気が活発に働いているとみたのが土用(土の働き)である。この期間は、1年を五行の5等分し、さらに土を四季に配分するため4等分した長さとなる。
[Wikipediaより]
**バッファ・・・
バッファはもともとコンピューターに関する用語で、パソコンに一時的に情報を保存する領域をバッファと呼んでいました。このことから、IT用語としては今も「保存領域」という意味で使われます。これが転じて、ビジネス用語としては「余裕」「緩衝」という意味で使われるようになりました。 物理的なスペースだけでなく、コストや在庫管理、時間的なゆとりの意味でも使われるケースが多い言葉です。
(「マイナビ」サイト記事より)
[Wikipediaより]
**バッファ・・・
バッファはもともとコンピューターに関する用語で、パソコンに一時的に情報を保存する領域をバッファと呼んでいました。このことから、IT用語としては今も「保存領域」という意味で使われます。これが転じて、ビジネス用語としては「余裕」「緩衝」という意味で使われるようになりました。 物理的なスペースだけでなく、コストや在庫管理、時間的なゆとりの意味でも使われるケースが多い言葉です。
(「マイナビ」サイト記事より)