2019年08月
イグレックカレーヨシキの宇宙
みます よみます たのしみます
「自分の感受性ぐらい」茨木のり子さんの詩をNPも考える
「自分の感受性ぐらい」
(1977年刊の同タイトル詩集より)
(1977年刊の同タイトル詩集より)
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな 志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
・・・・・・・・・・・・
この詩は
いつかどこかで読んだ気がしていたのですが
今年6月に「まるちょう」さんという医者の
かたのブログで新たに教えていただきました。
NPがお気に入り登録をしているブログは…
「深山の桜」(長谷剛さん)
「よろず大学」(水埜正彦さん)
「まるろぐ@晴耕雨読」(まるちょうさん)
…などですが直接親交の全くないのは
まるちょうさんで…ご自身の胸部造影
に異常がなかったそうでNPもホッと
しているところです… 音楽に美術に
文学に歴史に体育に介護に政経にと
とにかく信じられないマルチな才人
のかたで…このかたの病院に自分も
かかってみたいと思っているぐらい。
「自分の感受性ぐらい」は
ひとのせい
友人のせい
近親のせい
暮らしのせい
時代のせい
にするのは
自分のせい
だということですよね。
このなかで
ひとのせいにするのは 無責任
友人のせいにするのは 身勝手
近親のせいにするのは 自業自得
暮らしのせいにするのは やるせない
時代のせいにするのは ご都合主義
そして
自分のせいにするのは
哀しいですよね。
「人は哀しい 哀しいものですね」
という一節を持つ小椋佳さんの
「愛燦燦」の歌詞はこの後…
「人はかよわい かよわいものですね」
「人はかわいい かわいいものですね」
と続いてゆきます。
自分の感受性ぐらい
守りたい…感受性は
考察判断というより
直截(ちょくせつ)*
的で直感的なもの…。
だから…感覚を磨く
鍛える制御すること
をしないと守れない。
哀しい
かよわい
かわいい
ひとを責める
友人を疑う
近親を恨む
暮らしを嘆く
時代を批判する
そして
自分を傷つける
つまり自傷すること
哀しい
かよわい
かわいい?
なるほど?
でも… そうとばかりも言っていられない気がします。
かわいい…
「もろくよわいこと」
すなわち
「脆弱さ」に繋がっているような気が…。
もっとそう…
「つよくしなやかであること」
つまりは
「強靭さ」を大切にしたいと考えます。
所詮は ばかものですが・・・
この詩で呼び掛けている相手
それは勿論… 自分自身であり
そこがよく出来ているのです。
しかし乍ら
言うは易く
行うは難し
…なのです。
【追句】
しかしながらと言ひたくて秋の空
(宏)
*直截・・・
遠回しではなくすぐにずばりと言うこと
「ちょくせつ」が正しく「ちょくさい」
は誤読なのですが慣用読みで定着です。
・・・・・・・・・・・・
この詩は
いつかどこかで読んだ気がしていたのですが
今年6月に「まるちょう」さんという医者の
かたのブログで新たに教えていただきました。
NPがお気に入り登録をしているブログは…
「深山の桜」(長谷剛さん)
「よろず大学」(水埜正彦さん)
「まるろぐ@晴耕雨読」(まるちょうさん)
…などですが直接親交の全くないのは
まるちょうさんで…ご自身の胸部造影
に異常がなかったそうでNPもホッと
しているところです… 音楽に美術に
文学に歴史に体育に介護に政経にと
とにかく信じられないマルチな才人
のかたで…このかたの病院に自分も
かかってみたいと思っているぐらい。
「自分の感受性ぐらい」は
ひとのせい
友人のせい
近親のせい
暮らしのせい
時代のせい
にするのは
自分のせい
だということですよね。
このなかで
ひとのせいにするのは 無責任
友人のせいにするのは 身勝手
近親のせいにするのは 自業自得
暮らしのせいにするのは やるせない
時代のせいにするのは ご都合主義
そして
自分のせいにするのは
哀しいですよね。
「人は哀しい 哀しいものですね」
という一節を持つ小椋佳さんの
「愛燦燦」の歌詞はこの後…
「人はかよわい かよわいものですね」
「人はかわいい かわいいものですね」
と続いてゆきます。
自分の感受性ぐらい
守りたい…感受性は
考察判断というより
直截(ちょくせつ)*
的で直感的なもの…。
だから…感覚を磨く
鍛える制御すること
をしないと守れない。
哀しい
かよわい
かわいい
ひとを責める
友人を疑う
近親を恨む
暮らしを嘆く
時代を批判する
そして
自分を傷つける
つまり自傷すること
哀しい
かよわい
かわいい?
なるほど?
でも… そうとばかりも言っていられない気がします。
かわいい…
「もろくよわいこと」
すなわち
「脆弱さ」に繋がっているような気が…。
もっとそう…
「つよくしなやかであること」
つまりは
「強靭さ」を大切にしたいと考えます。
所詮は ばかものですが・・・
この詩で呼び掛けている相手
それは勿論… 自分自身であり
そこがよく出来ているのです。
しかし乍ら
言うは易く
行うは難し
…なのです。
【追句】
しかしながらと言ひたくて秋の空
(宏)
*直截・・・
遠回しではなくすぐにずばりと言うこと
「ちょくせつ」が正しく「ちょくさい」
は誤読なのですが慣用読みで定着です。