NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

2020年01月

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近年では『大人の流儀』シリーズが
累計195万部超のロングベストセラー
69歳の直木賞作家のくも膜下出血と
手術成功も予断を許さない状況との
報を知り…祈るしかない自分なのです。


故 新倉和文先生の愛媛宇和島時代の
幼馴染みであるYYさんに許諾を得て
新倉先生月命日の春彼岸に大谷本廟
でお参りした際に戴いた一冊(最右)
と 出ると矢張買ってしまう『流儀』。

YYさんと久しぶりに連絡する切欠を
ありがたくも哀しくも得たことです。

切ない想い出と共に直木賞の『受け月』
映画撮影の島まで渡った『機関車先生』
涙の随筆集『あの子のカーネーション』
などなど教材に用いたこともあります。

インターネットの記事コメント欄には
ネガティブなものも散見されるようで
厭な時代に…他人の思いを見たくなる
自分を痛感し猛省もしている次第です。


未明には「経過良好」の続報も確認し
少し胸を撫で下ろしながら起床します。

「大人の流儀」とは?自問自答します。


【流儀持ち生きてきたかと冬木立】

【朔風に立つコンチェルト聴きながら】


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ロック調の曲ももちろんとてもいいのですが
今の自分には80年代のニューミュージックを
髣髴するアコースティックギターやピアノの
一音一音が身に染みるように響き心地よくて
聴き惚れてしまいました…歌の上手い歌詞の
呑み込み深い「覚悟」を感じました驚嘆 ♪♪♪






「I wanna say I love you」
「ローリングストーン」
「サンセットベンチ」
「A Piece Of My Life」
…4曲を特に推します
何度も聴きました。(^^♪


光る風に吹かれて
自由に生きてゆこうよ
時代は青空の雲のように
形を変えてゆくけど
Let's sing along now 
いつの日も いつまでも
心に寄り添うから
(「A Piece Of My Life」作詞:西田恵美)
 

コアなファンのかたにお借りしています。

正月のTV
映画『マスカレード・ホテル』
ドラマ『教場』よかったですよね。


何一つ確かなことなんて  ないってことなんてないさ
(「ローリングストーン」作詞:御徒町凧)

これは参りましたね…
そう言ってみたかった。 

願わくは…
木村さんの作詞作曲を
そして演奏を聴きたい
次こそは…。


【柵(しがらみ)を外れたFLOW風光る】

IMG_20200119_093020髙村薫さんの『冷血』を読み始めました。
作家自身の定義(西南学院大学公開講座)で言えば
『レディージョーカー』以降、になるので
「純文学」作品ということになります。

十三歳の少女の起床場面から始まり
見事な独白体と内面描写
優しい(まだ分からないけれど…)家族とのやりとり
これを読まずに「少女A」を読んでいたのが
口惜しいくらいです。

『我らが少女A』は心身を病む者には
少し読みづらくて
ようやく今心晴れて終盤に入りましたが
『冷血』と合わせあらためて感嘆する次第です。


【大寒を前に『冷血』読み始め】


《合田雄一郎刑事シリーズ》
『マークスの山』1993年3月、早川書房 のち講談社文庫で全面改稿
『照柿』1994年7月、講談社 のち文庫
『レディ・ジョーカー』 1997年12月、毎日新聞社 のち新潮文庫
 ★★★★★★★★★★★
『太陽を曳く馬』2009年8月、新潮社
『冷血 』2012年11月、毎日新聞社 のち新潮文庫
『我らが少女A』 2019年7月、毎日新聞出版 

《福澤彰之シリーズ》
『晴子情歌』2002年5月、新潮社 のち文庫
『新リア王』2005年10月、新潮社
『太陽を曳く馬』(上出) 

髙村薫さん
他にも「エンタテイメント小説」や
『空海』2015年9月、新潮社(NPあべのハルカスのサイン会に並んで購入)
など沢山の著作があります。


今のNP
他にも年末年始に購入した本やお借りした本
など沢山の読み物があります。

有り難いことです。




…などを用いて
今週の授業を終えました。
明日から大学入試センター試験と
関西私立中学校の入試とが始まります。

読売新聞から
髙村薫さんの
西南学院大学公開講座での
「エンタメ小説と純文学の違い」。

因果関係の有りや無しやとの卓見
わかりやすいものや類型(プロトタイプ)
に惹かれてしまう
ボーダレス時代の危うさを学びました。

神戸新聞から
谷川浩司永世名人の
25年前王将戦で羽生六冠との
「一局後の阪神淡路大震災」。

神戸のために負けられなかったとの思い
日常と支援の有り難さと
チャリティー・ボランティア後の虚脱感
忘れないこと語り継ぐことの大切さを感じました。


模試対策の授業はしたくない
教科書的なマニュアルには縛られたくない
それ以前に生徒たちが本当に望んでいるものと
教師が与えようとしているものとのズレ。

そもそも「本当」など有り得るのか?
真と偽や正と邪にも境い目の無い時代に
いったい何を忘れないで
いったいどう語り継いだらよいのか。


意欲が湧いてきました
だからこそ負けられない
新しい戦いに船出したい
まさに「テセウスの船」です。

松の内も終わりましたが
あらためて新年のご挨拶を
「旧年中はたいへんお世話になりました」
「本年もどうぞ宜しくお願いいたします」。


神戸三宮 東遊園地での
震災のつどいでは東灘区の
「灘寿司」の店主 上野好宏さんが
今年の追悼のことばを述べられました。

47歳で震災に亡くなられた
お母さんの享年と同じ年齢
お店のカウンターでの笑顔
を拝見したことがあります。

その後の市長のことばは
ほとんど聞くこともなく
いつもの時刻の普通列車
に乗るために三ノ宮駅に。

自分の心を鎮めて
考えに耽った一日。

何が本当のことか
本当は有り得るか
何を忘れないのか
どう語り継ぐのか。

ついには部品をすべて入れ替えてしまい
体も心も全くあの頃の若さを無くしても

船はそれでもテセウスの船と呼べるのか?


【テセウスの船冬土用に出航す(宏)】

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最寄り駅の始発が5時20分過ぎ
昨年に引き続き神戸三宮に行って参ります。

あれから25年
今までとの大きな違いは…
神戸新聞購読を年末から始めたこと
SDGsを学び始めたこと。

昨年11月初旬から
心身ともに休養させていただき
当ブログも合わせてお休みしました。

今朝再開させていただきます
また変わらずお越しくださいますよう。

新年のご挨拶や
標題についてのことや
沢山お伝えしたかったことなどは
またあらためて
記載いたします。

それでは行って来ます
みなさまにも
よい一日でありますように。


【二十五年神戸慰霊の始発かな(宏)】

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