NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

2020年06月

標題の一冊はサブタイトル「何が新しかったのか」…
2018年12月25日の初刊で現代俳句協会青年部が編者。

若手俳人の仮屋賢一氏も執筆者の一人です…
「京大俳句事件」で検挙された京大医学部卒
の『天狼』(1948年 山口誓子主宰・西東三鬼
編集)創刊同人・波止影夫(はしかげお)を論じ
…三鬼にも少し触れています…無季俳句の事。


この海に死ねと海流とどまらず(影夫)
ヒロシマや卵食うとき口開く(三鬼)


この一冊は計三冊購入し俳句部員や俳友にも
渡したのですが… 肝心の自分自身の読み込み
が足りず今回の三鬼関連「額習」(型枠型学習)
で…漸くじっくり読ませていただく次第です。


西東三鬼に関しては榮猿丸氏が担当執筆して
「絶対にモダンでなくてはならない」という
宿命のキーワードで論じています…以下援用。


新興俳句は、「ホトトギス」の内在批判から始まった。
その批判性をもとに、各々の句の「新しさ」を読み解く
ことが可能である。ところが、三鬼の新しさ、異質性は、
従来の句への「批判」というより、「絶対にモダンでな
くてはならない」というランボーの詩歌を想わせるよう
な強い意思に裏付けられた、文字通りの「新しさ」であ
り現代性であった。そこに現れてくるのは、新しい都市
風景や都市文化を享受する都市生活者の詩としての俳句
である。都市空間というモザイク模様を形成する、さま
ざまな断片やディテールを捉えるのに、俳句という型が
新たな魅力をもって立ち上がる。



(再びNP)
『神戸・続神戸』をフィクション(体験型)と信じ込んで
よもやエッセイとは思わなかったので…『新興~』中に
そのような説明を見出だすとむしろその方が不思議です。

「都市空間というモザイク模様」

神戸湾岸ハーバーランド
「モザイク」という名の
ショッピング&レストラン
モールは…もしかすると…。✨

「絶対にモダンでなくてはならない」
三鬼の怨念のようなものが跳梁跋扈
している…はずもありませんよね…。😁


【無季三鬼漂ふハーバーランドかな】


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西東三鬼ゆかりの神戸の話
ブックカバーの舟に誘われ
さらにスプレッド小話を…。

まず当ブログでは諸々配慮
によりアルコール関連譚は
原則的に載せない不文律が
あるのですが神戸ゆかりは
特別ということで御容赦を。


普通のハイボールは氷を沢山
用いてウイスキー(スコッチ
もしくは優良美味の国産品)
やバーボン(ケンタッキー)を
1:4 炭酸水で割りレモン添え。

1:4には諸説あるでしょうが
ハイボールには氷の解ける
に従って薄まる瑕疵(かし:
短所)があるのは否めない…。

神戸ハイボールはこの定番の
氷を用いないで…ウイスキー
を炭酸水と共に「きんきん」
に冷やして作るのが通例とか。

さらに仕上げはレモンは無論
オレンジピールというレシピ
もあり…割り方は1:5でしかも
「メイカーズマーク」ご指定。

メイカーズマークはバーボン
ですが…まろやかフルーティ
自分で拵(こしら)える時には
ボトルからグラスに注ぎ込む
音の実に心地よい響きが癒し
… 氷はお店によってはこれも
こだわりがあるのでしょうね
入れるのが自明だったりも…。


そのメイカーズマークを
しかも純正のグラス付き
で… 神戸ゆかりのかたに
有り難くも頂戴しました。

詳細を後で調べたために
画像は「神戸ハイボール」
ではなくハードウェア🧴
…次回小話で「きんきん」
に冷やして「合わせ」も
調(ととの)えてご紹介を…。


【六月のブルーマンディモーニング】


あくまでも再びくつろげる
週末へとIMG_20200627_185139想いを馳せ早々に
… これは神戸モティーフの
あくなき研究の一環です…。


よい一日でありますように。☀️

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《追句》

【舟を漕ぐ六月末のメルクマール】

【メイカーズマークと夏のメルクマール】




太宰治★の命日は6月13日…
これは心中行で玉川上水に
身を投じた日…遺体の発見
された6月19日を「桜桃忌」
としています… 誕生日です。

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一週のち…にはそんな意味を
掛けてみました…さくらんぼ
(山形の佐藤錦)を食べながら
短編「桜桃」を青空文庫で
読んでみました…スマホ画面。

「極めてまずそうに食べては
種を吐き、食べては種を吐き…」
黙々と摘まむのが太宰風です。🍒


読むたびに印象が変わります。

「涙の谷」の記憶あり
この下りは絶妙ですね
哀し過ぎる美しさです。








想い出すのは大学院の博士課程時代に…
一年下の後輩(経済学部で就職済の筈)宅
に集まりゲーム(流行り立てファミコン)
にも興じながら「俳句を捻(ひね)ろう」
などと真逆の風雅に身を投じたこと…。


桜桃忌友ありてこそ酒の味
雨やまず桜桃の味酒の味


なかなか凄まじい出来です
昼間から吞んでたんですね
…休日か… 今は音信不通の
後輩達と一人二人付き合い
が続いている同年輩の友人
がいたような気がします…。


高知に戻り塾長している友人
に…コロナ収束後に会えたら
「記憶の谷」を聞いてみます。

句はもっと酷かったかもね…。

今もね…。


【六月は太宰治の涙雨】

【桜桃忌涙の谷の記憶あり】


それは兎も角予報は☔
今宵上弦の月見られ
そうもありません…🌓
陰暦の皐月八日です。


《追記》
天気予報も変わってゆき
仲夏上弦の月を見ること
が出来ました… 吉田拓郎
(岡本おさみ)が「旅の宿」
で愛でたのは仲秋の上弦
… 陰暦で三か月のちです。


【旅の宿浴衣の君に逢ひたくて】


★・・・
太宰 治(だざい おさむ、1909年〈明治42年〉6月19日 - 1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。本名、津島 修治(つしま しゅうじ)。左翼活動での挫折後、自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、第二次世界大戦前から戦後にかけて作品を次々に発表。主な作品に『走れメロス』『津軽』『お伽草紙』『人間失格』がある。没落した華族の女性を主人公にした『斜陽』はベストセラーとなる。戦後は、その作風から坂口安吾、織田作之助、石川淳らとともに新戯作派、無頼派と称されたが、典型的な自己破滅型の私小説作家であった。[wikipediaより]

14時に発表された
俳句甲子園公式ホームページの
全国大会出場32校の中に
本校の名がありました。

ありがとうございます。😉👍️🎶
おめでとうございます。🎁🎂🎉

早速(残念会も有り得た予約)
「銀化」の原和人先生と
「奎」の仮屋賢一先生とで
Wの宴席を囲ませていただき
ました。(出版と出場と)

住道駅からすぐ
おばんざいの店
「由楽梨」です
凡てに美味至極。


原先生には出版祝いのお手紙で
何句もとって戴いたり身に余る
お祝いの同封を挟んで戴いたり
facebookに取りあげて戴いたり
… この日もはるばる御遠来感謝。

仮屋先生には日頃の部員御指導
心よりありがとうございます。(^^)/
「奎」編集長として
また作曲家として
さらに数学講師として
激務の日々… やはり御遠来感謝。

麗か

チューリップ
どれもなかなかの句で勝負できました。

全国大会は…

冷奴
蚯蚓(みみず)
緑陰


四つの兼題で投句審査です。
(今日同時発表されました。)

ほんとうに皆さまのお蔭様
上位進出目指しリスタート。

あがりの抹茶で
渋く熱く夢心地。

『蒼穹』重版が決まりました。

合わせて感謝申しあげます。m(_ _)m


【おばんざいのお店で万歳旧端午】

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詭弁
矛盾
逆説
方便
妥協

上へ行くほど危険ですね
下へ行くほどやむなしか。

6月23日は
沖縄県民の四分の一のかたが
亡くなった沖縄戦が終結した
日で戦後75年の激戦地では
慰霊の祈りが捧げられている
…そんな報道記事は一般的…。

神戸新聞第一面「正平調」は
ズバリ斬り込んでいます拍手。👏

援用です。

◆どういう歴史のめぐり合わせか、きょうは日米安保条約の発効からちょうど60年の節目にもあたる。「平和のために」との理由で、小さなその島にはいまもなお在日米軍のおよそ7割が集中したままである◆「平和な戦争」がないように「平和な基地の島」があるものか。当たり前のことを沖縄はずっと訴えている。


沖縄は「独歩」を続けているのかも知れません。

独歩に無理矢理繋ぎたかったのではありません。

・・・が期せずしてそうなってしまいました…。


【独歩忌に沖縄のこと独り言】☆彡1・2


独歩は満36歳で亡くなっています
日清戦争の従軍記者経験もあって
多くの早逝と同じで結核ですね…。

今朝は青空文庫から独歩の超短編
「遺言」一作を何度か読みました
日清戦争従軍の二等水兵の手紙譚。

これは心に響くものがありました
「天皇陛下万歳!」で閉じられて
いることに沖縄との繋がりあり…。


☆彡1 独歩忌・・・
どつぽき/どくぽき
仲夏
六月二十三日、国木田独歩の忌日。独歩は明治時代の詩人、小説家。キリスト教に入信、教師の後日清戦争の従軍記者となる。「独歩吟」で詩人として認められた後、小説に専心「武蔵野」「忘れえぬ人」「牛肉と馬鈴薯」等を残した。[「きごさい歳時記」サイトより]

☆彡2 国木田独歩・・・
くにきだ どっぽ:1871年8月30日(明治4年7月15日) - 1908年(明治41年)6月23日
日本の小説家、詩人、ジャーナリスト、編集者。千葉県銚子生まれ、広島県広島市、山口県育ち。
幼名を亀吉、後に哲夫と改名した。筆名は独歩の他、孤島生、鏡面生、鉄斧生、九天生、田舎漢、独歩吟客、独歩生などがある。 田山花袋、柳田國男らと知り合い「独歩吟」を発表。詩や小説を書き、次第に小説に専心した。「武蔵野」「牛肉と馬鈴薯」といった浪漫的な作品の後、「春の鳥」「竹の木戸」などで自然主義文学の先駆とされる。また現在も続いている雑誌『婦人画報』の創刊者であり、編集者としての手腕も評価されている。夏目漱石は、その短編「巡査」を絶賛した他、芥川龍之介も国木田独歩の作品を高く評価していた。ロシア語などへの翻訳がある。

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