NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

2020年08月

あきゆやけ
とも
読みます。

歳時記カレンダーの8月30日の
ところにちょうど掲載の季語…
2020年版は旧暦七月十二日です。

坂井萌香さんと仰る新進気鋭の
記者さんの署名記事… 日曜朝刊
神戸新聞の神戸版トップ記事…
ブログ発信は許諾を得ています。👀

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「望外の僥倖」に夢心地の感謝
知人にSNS連絡したり貰ったり
慌ただしく過ごしながら感無量。

神戸新聞は昨年末より取り始め
いろんな記事作りや報道姿勢に
たいへん共感を感じていました。(^^)/

嬉しくて恥ずかしながら親しい
知人に戴いた分を合わせて10部
ストックしています… 『蒼穹』
出版のKSTプロダクション時岡
社長さんに少しでも喜んで貰う
ことが出来ればと願っています。

Amazonと図書館流通センター
にも置いております… 記事中の
ケーエスティープロダクション
は本社京都の素敵な出版社です。

随分励まして戴き粘り強く編集
刊行してくださいました… それ
は神戸新聞記者さんも同様なの
ですがプロの仕事師かくあらむ
… と幾度も思わせて戴きました。(^^)/

九月中旬には全121句自己解説
集(各100字程度のエッセイ風)
の小冊子を同じくKST出版社版
作成刊行予定です… 面白い試み
と自画自賛しておりますので…
よろしければまたお求めのほど。(^^)ノ

今は少し落ち着いてNHK Eテレ
古典芸能の能・狂言を鑑賞して
います… 古いものこそが新しい
… そんな時代のパラドックスを
強く感じています… 見飽きても
ついつい見てしまうフェイクや
バッシング満載のエンタメより
実は現代のメタファではないか
と思いながらのクラシカル感を
これからも「不易流行」として
大切にしたいと考えております。(^^)ρ


「それは大事でござる」などと
文化勲章・野村萬は「珠玉」の
狂言「無布施経」で魅せます…。✨

御歳90歳のかたですからねえ~
うん☺️まだまだまだやれるぞ~。\(^^)/


末尾になりますが…句集刊行に
お力添えをくださった皆々様へ
本当にありがとうございました
今更に宜しくお願いいたします。m(__)m💨


【野村萬秋夕焼けの堂に舞ふ】


✨野村 萬(のむら まん)・・・
1930年(昭和5年)1月10日 - は、日本の狂言方和泉流能楽師。勲等は文化勲章。公益社団法人日本芸能実演家団体協議会会長、公益社団法人能楽協会顧問、日本芸術院会員、文化功労者。旧名に四世 野村 万之丞(よんせい のむら まんのじょう)、七世 野村 万蔵(しちせい のむら まんぞう)。本名は野村 太良(のむら たろう)。[Wikipediaによる]



《秒針に力むところや冷奴》
(NTさん:第23回俳句甲子園全国大会入選句)

【NP解説】
上五の格助詞「に」が絶妙の働きを見せています。
じっと見つめていると「その一秒」に普段感じない
「力感」を覚えたのです。大事を告げる一秒の一針
に、硬直化した堅い質感を強く与える切れ字の「や」。
対照的に冷奴の柔らかで滑らかな純白のオブジェが
体言止めとして鎮座します。「その豆腐」は決して
負けはしない「存在感」を醸し出しているのです。
否、もしかすると「力んだのは冷奴」なのかも知れ
ません。この時、冷奴とは見つめる人自身なのです。
「二物衝撃」と「暗喩性」を感じる秀句と言えます。


《枝豆や酒と呑み手にへだてなし》
(俳人28号さん: 第8回NP組ネット句会 第二席句)

【NP解説】
仲秋の兼題「枝豆」は最早通年ありますが、普遍的
な位置付けとして酒のツマミの王座に君臨します。
酒の種類を、呑み手を選びません。このノン・ヒエ
ラルキーは枝豆の無敵の強みで、手練れた作り手の
レジスタンスさえ読み取れる「好事家」らしき意図。
「へだて」はソーシャル・ディスタンスを思わせて
巧みです。それがない、もともと酒にも呑み手にも
そんなものは無かったのです。コロナ禍の異常とも
言える人と人の距離感を、枝豆は突き抜けています。
「一物仕立」の「社会性」を帯びた直球勝負の佳句。


俳句甲子園結果発表の夜は
この二品をいただきました。


【冷奴真白枝豆翠哉】💚


💚
翠(みどり)・・・
青と黄の中間で
草や木の葉の色。
萌黄(もえぎ)色は
鮮やかな黄緑色
碧(みどり)は深い
青緑を指し区別。



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昨年のTくんの玉葱の句に続き
今年はTさんの冷奴の句が入選。

団体表彰はベスト4以上のみで
昨年のベスト8で団体奨励賞を
上回ることは出来ませんでした。

…i room で各自タブレットでの
YouTube放映を見ながらの待機
…zoom入室=入賞の連絡電話は
遂にありませんでしたが入選句
を告げる画面には全員で拍手。👏

後日送られてくる副賞は…皆で
分けられるものもあり楽しみ。😋

松山市のコミュニティセンター
に13名の審査委員長とスタッフ
とが密にならぬように集って…
オンライン参加の各校とを繋ぎ
「何もしないということはしたくない」
という実行委員長の日野裕士さんの言葉
通り細心配慮の大会運営でした。

13時~16時までは束の間の夢
最初から最後まで皆が評論家
自分たちの引退後も気がかり
で… 文学フリマ(京都)は来春
それまでに後輩増やそうと…。


よく頑張りましたね
全国大会オンライン待機参加
おめでとう ありがとう😉👍️🎶


【来年に夢トッピング冷奴】


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幻冬舎文庫の8月新刊ですが
単行本は2018年3月刊でした。

佐藤優さんは出口汪さんとの
対談記事を読んで以来…その
一家言(いっかげん)に注目を
してはいましたが…この第8回
梅棹忠夫・山と探検文学賞作
は街の本屋さんで初めて知り
…余りの面白さに立ち読みを
「後日談 後書き」部分含め
かなりしてしまいました。😅

十五歳のまっすぐな冒険 (上)
「知の巨人」の原点 (下)

帯表のキャッチで先入主観を
持つことは危険です… 単なる
十五歳ではなく1960年生まれ
同志社大学神学部・大学院後
外務省入省し在露日本大使館
・国際情報局主任分析官から
背任容疑で逮捕され2013年に
執行猶予4年を満了し「刑の
言い渡しが効力を失う」人物
… その一人旅冒険譚ですから。

佐藤さん自身も勿論 超絶凄い
のですが…家族 知人 友人 ご縁
のあった方がた全てが凄い。✨

まだ序盤…
探検の検と
冒険の険と
その他にも
研・権・見・圏・堅・憲・賢
懸・剣・倹・件等沢山のケン
を顕著に堪能させてくれそう
なワクワク感いっぱいです。📖


【冒険とは生きて帰ること 想ひ出づ
        植村直己の言葉なりしか】

【冒険は同志社大学神学部
        無神論者の入試面接】


【冒険の夏遥かなる佐藤優】
  

幸い?まだまだ暑いので熱い物語には相応しく。😞💦

『蒼穹』全121句の中から…
灘高校の森本晋先生に最上位
の特選句に撰んでいただいた
標題句は…NP「九年母」時代
松岡たけを先生の特選句です。

森本先生からは「 実名で構いません
光栄です」(…後半は空耳でしょう💦)
と仰って戴いたので… 先生が松岡師
の後輩 元同僚にあたることも申し添
え 掲載します… 光栄でしたので。😅

「踊り」が初秋の季語ですから今に
ふさわしい時季の句なのです… この
コロナ禍の中で詠み返してみると…
一炊の夢・胡蝶の夢という故事成語
も現世一切の夢・夏の蝶の夢として
浮かび上がってくるように思えます。

それでも…「抜く」が説明的か?…
とのご指摘もありました…成程です。(^^)/
郡上踊りの「盂蘭盆会(うらぼんえ)」
すなわち「徹夜踊り」が念頭にあり
「踊り抜く」になった次第で…体験
ではなくTVドキュメンタリー影響下
の句です… そしてNP句の特徴として
暗喩性も… 121全句自己解題 小冊子
を9月中旬に刊行予定で そこにも
このような「謎解き」を並べます。\(^^)/


森本先生には
【見ゆるもの今のことのみ夏の蝶】
という句も次に挙げていただき先述
「夏の蝶」との連関を感じました…。

さらに
【春愁やはらかきもの食べてゐる】
で…「ゐて」とで どちらがよいか?
夏井いつき先生の句会ライヴでの
エピソードをお伝えすると共感も…

【字に色の在れかし令は花の色】
で…在れかし ベストか? 在るなり?

【君は花だつたのか皿の映日果】
で…後半どうまとめるのがベストか?

【生き物として暖冬の風を享く】
で…「春愁」の句と通じるものあり?

等の句をご高評と共に取って戴きました。

これだけ克明に(全23句)挙げて
手書きのレポート批評くださった
…そのことに深い敬意と感謝です。

意と言葉を尽くしていない拙著に対し
これだけの誠意をもって読み尽くして
くださったこと
…果たして自分は逆の
立場に於いて せめて心を尽くせるか。


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…この夏のひとつの待望であった会食
初秋まで持ち越したおかげで季節移り
本来お目当ての焼き鳥コースの締めに
零余子の釜飯を食する望外の喜び 🍠🥔
…それはそれで とてもよかったのです。
(藤井聡太棋士の二冠達成の日でした…)


「零余子」は三秋(秋じゅう)の季語。

むむむかご?めしは晩秋?👀 (下記参照)


【一炊の零余子釜飯ゆめ混ぜる】
   (宏川)


ありがとうございました
楽しいお話とも合わせて
美味しゅうございました。



🍠🥔零余子(むかご)・・・
[wikipediaによる]
むかご(零余子,珠芽)とは、植物の栄養繁殖器官の一つで、わき芽が養分を貯え肥大化した部分のこと。主として地上部に生じるものをいい、葉腋や花序に形成され、離脱後に新たな植物体となる。
葉が肉質となることにより形成される鱗芽と、茎が肥大化して形成された肉芽とに分けられ、前者はオニユリなど、後者はヤマノイモ科などに見られる。両者の働きは似ているが、形態的には大きく異なり、前者は小さな球根のような形、後者は芋の形になる。いずれにせよ根茎の形になる。
ヤマノイモなどで栽培に利用される。
食材として単に「むかご」と呼ぶ場合、一般にはヤマノイモ・ナガイモなど山芋類のむかごを指す。灰色で球形から楕円形、表面に少数の突起があり、葉腋につく。塩ゆでする、煎る、米と一緒に炊き込むなどの調理法がある。また零余子飯(むかごめし)は晩秋・生活の季語である。


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