NPブログ - Leitmotiv ~言葉・論理・主題連鎖への旅~

2020年09月

俳句甲子園の全国大会審判員も
務めていらっしゃる平石先生に
大山崎美術館の絵葉書とともに
標題の第二句集を頂戴しました。

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句集をどんどんどんぐりの様に
読んでゆきたいと思っていまし
たので第一冊目にさせて戴くと
いう僥倖です… 通勤車中にて。📖

先ず一読で好きな句を厳選7句
二読目でじっくり洩れを追補し
思いっきり20句程度に迄増やし
三読目でその半分に凝縮し確定。

「とる」(採る・取る)と云った
大仰なもの=烏滸(おこ)がましい
上から目線ではありませんが…
確信もしくは一貫性はあります。


「不在感・喪失感・空白感」の
ようなもの… もう戻らないもの
や去り行くもの… に対する愛惜
・慈しみ・懐かしさが「主枝」
(活け花のことばで失礼)かと…
それはNPにとっても親しさと
慕わしさをこよなく覚えるもの
「客枝」…実写実景の細密かと。

ご贈呈に与りまして真に
ありがとうございました
末尾の「蜜豆句」に至る
心地よい流れに身を任す
ことが出来る旅物語です。



古池やどんぐりいくらでも落ちる
今度こそ雲雀を見失はぬやう
手を離れてはすぐ転ぶ木の実独楽
ふらここを高漕ぎみんな忘れたり
解体の家を離れず秋の蝶
キリストの正面の顔夏深し
波際へ来ては去る魚暮の秋
草市を過ぐるたそがれ心かな
水底に魚のはりつく涅槃かな
地に落花無尽蔵なり他郷なり

(H15年~25年、平石和美)



跋文代わりの栞や
著者のあとがきや
帯裏の自選十五句
は… 10句選が確定
した後に目通し…。👁️👁️


あれ?💦
御自身の自選句と
上掲の句とでは…
一句のみ符合です。

また是非お逢いする機会に
お尋ねしてみたいものです。

このどんぐりは何かを暗喩しているのですか?

ベテラン俳人先生に失礼のありませんように。m(__)m





明日10月1日(木)
旧暦葉月十五日
中秋の名月の日

(見事なひと月半の新旧ズレ)

退院祝いに花束を戴き感激し
自称小原流で活けてみました。

小原流では「主枝・客枝」と言います。

接写から遠ざかり花瓶まで撮影ですが…
勿論NP無手勝流のおはら流擬(もど)き
… さて何が主枝だと思われますか?(^^)/

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三大流派とされる
池坊・草月流・小原流
で考えてみます。
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生け花の骨組みとなる花材が「役枝(やくし)」。
池坊と草月流では古くから万物の基礎とされる「天地人」にあたる三役枝で構成するそうです。

池坊では「真副体(しんそえたい)」
草月流では「真副控(しんそえひかえ)」と言い… 不等辺三角形が基本。


小原流では基本の役枝は二つで「主枝(しゅし)」「客枝(きゃくし)」。

役枝が二つの場合は先に活ける「主枝」が最も丈長く中心かつ最も奥側に配置される役枝となり… この日は白紫の竜胆… 「客枝」は中心かつ最も手前側に配置…白いカーネーションです。

この二つの役枝を定めた前後の空間に他の花材…スプレーマム(菊)とワックスフラワーが入りました。

[wa-gokoro.jp 参照]


よって主枝は竜胆なのですが… 基本原則であって気持ち的には花言葉に愛の入る白カーネーションが目を射るような気もします… あれ?…ということは全く凡人なんですねえ。😅
新旧のズレにも似て風雅解しがたし。


【名月や活け花の主枝らしきもの】

【蟄虫の戸を坏す此の空の色】

「蟄虫坏戸」
ちっちゅうこをはいす…と読んで
七十二候では秋分(二十四節気)の
次候にあたり…今年は9月27日(日)
からの五日間…有名な啓蟄(三月)
の真逆の状況と言えます…虫たち
が寒さで地中に身を隠す頃です。

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しかしベランダから覗いた東南
の空には見たくて仕方なかった
「此の空色」が見られたのです
まるで暦に逆らうような日和で。

(でも鮮やかで蒼穹色に近いかも)



【白雲に空色の空秋日和】


(そこであらためて空色を探して)
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神戸メリケンパークオリエンタルホテル
の絵葉書に空色を見つけました… 海は青。


言葉の持つ印象とは違う実感。


小川洋子さんの講談社文庫本
『密やかな結晶』確かに読了。

予想したエンディングに非ず
解説も同様で不可解な動揺が。



この単行本を上梓(1994年)後
アウシュヴィッツ訪独と聞き
では佳作「バックストローク」
は更にその後… 作家の世界観
は人生の時系列に逆らうもの。
(「バック~」は2001年作で
新潮文庫『めまい』に収録。)


それがまた小説と人生の醍醐味です。

空の色…それを空色と思い込んでいた
… そんなこんな想いを廻らせるのも秋。

(しかし26年間読まずにいて…今年度の
ブッカー賞を逸したことで増刷版入手?
ジョージ・オーウェル作『1984』との
内容的関連も感じさせ…近未来型逸品。)


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了(お)わる・列(つら)なる・繋(つな)がる

この一連の流れが「ゴールはスタート」。


神戸御影中町の2号線沿いに
南天荘画廊があり… 絵画に(も)
初心ですが作家然を気取って
厚かましくも出入りするNP。😅

標題の恒例グループ企画展に
俳句短冊と解説エッセイ冊子
などで参加予定だったのです
が… それは青天の霹靂の如き
蜂窩織炎によって雲散霧消…
と思いきや… 有り難いことに
山人画伯や画廊オーナーさん
の励ましとご尽力にて… 実は
参加することが叶いました。m(__)m

そこに全くの奇遇で卒業生の
保護者のかたや不参加の速報
にもかかわらずお越し戴いた
同じく保護者の方がたご来場
を後でお聞きして感無量です。


今回の企画展について皆様に
予めお伝えしていたがゆえに
また入院をお知らせすること
になってしまい… 気にかけて
いただきました感謝致します。 


オーナーさん全バックアップ
NPコーナー & 拝観したくて
楽しみにしていた山人さんの
三部作を… なんとか最終日に
短時間ながら立ち寄って撮る
ことが出来ました… 次は11月。\(^^)/


【鎮魂の九月の了はり病ひ癒ゆ】


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草の花… 三秋の季語

草の初花(はつはな)…
三秋の季語で野山に
美しく咲く草の花々
(初花は仲春の季語)


『草の花』は1954年
福永武彦作の長編で
作家の地歩(ちほ)を
確立してゆく「隠れた
恋愛小説の名作」と
されています… 大学生
の時には草の花が季語
だなんて全く知らず…
今も草の花は人知れず
咲いているのでしょう。


それは兎も角(ともかく)
退院祝い硝子瓶の我流と
職場復帰の日にいつもの
駅の花ギャラリー小原流。


生命感は…寛解(かんかい:
一時的に病状が治ること)
かも知れぬ… 油断大敵を
念頭にし 一入(ひとしお)。


トルコキキョウ
デルフィニウム

【スーパーの秋の花退院の夜】


ケイトウ
小菊

【ギャラリーに鶏頭小菊子規の花】



【生きてあり活けてをり仲秋の花】



花も小説も失くなるかも知れない💠
… コロナ禍の話ではありませんが📕
そんな長編小説を読了次第ご紹介…
2020年ブッカー賞最終候補作です。

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