NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

2021年02月

夢は目覚めてすぐに記しておかないと
どんどん忘れてしまうものらしいので
まずは取り急ぎシルエットを記述です。


実家でキリンを飼っていて帰省したNP
キリンの頭の上に載せてもらい…(?)
高い建物(ビル)の屋上越しに東京タワー
のような塔… 富士山の頂上かも…(?)
を見て画像と実物を見比べてから降り
… さらにそのキリンと街の散歩をして
… キリンに言葉を教えようとする(?)
… まずは「さんぽ」から… そのキリン
は「タンポ」と呟いている… 荒唐無稽。


中国故事伝説の「麒麟」ではなくて…
そう言えば先日「麒麟がくる 総集編」
をまとめて視聴する好機に与(あずか)
りましたね… これはキリン違いかな。
 

   🦒🚶‍♂️



心理学的な夢分析はフロイトとユング
が有名ですから… このふたたびの好機
(!)「キリンにのる」後日の当ブログ
で分析展開をしたいと考えています。(^^)/


先立って「ウマがくる」こちらの分析
(あくまでもサラブレッドの展開予想)
も楽しみな休日(外出外食自粛 : 宣言
解除でも油断大敵)です… 鷗外の漢詩
(『於母影』に七言古詩二編 所収)も…
「ウマをよむ」「漢詩をよむ」愉しみ。(^^)ρ


それにしても… キリンにのる夢って?


【春の夢キリンにのってみえたもの】



しらうお(春告げ魚 初春の季語)
ぼうふう(野菜防風 三春の季語)

どちらも旬… それをゆっくりと
戴く「有難味」に感謝します…
暦の上では一週後から仲春です。


【白魚は明るく游(およ)ぎ掬(すく)われて】

【防風は何処(どこ)までもほろ苦く和(あ)え】


長恨歌・超訳の「情念」が反映しています
… 情念はフランスの哲学者アランの素材…
前記事をあわせてお読みください。(^^)ρ(^^)ノ



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 長恨歌 白居易 (七言古詩)
   NP宏・超訳


【起・寵愛】 
漢の武帝の話なのだが(嘘:
本当は玄宗帝)女好きで
を危うくする美女を、探し続けたがられない。
楊家の娘は成人したばかりで、家の寝室の奥で

大事に育てられてまだ人目にられていなかった。
美しさが捨ててはおけないくらい備わっていて、
ある日選ばれ君王のにお仕えすることになった。
ウィンクして微笑むとすごく色っぽくて、
後宮のお化粧美人たちは顔青ざめてしまった。

 
春寒に皇帝が連れ出し華清宮の温泉に入浴し、
お湯が白く滑らかな肌に注がれすべすべだ。
お伴の子が助け起こそうとするしなやかさで、
これが初めて皇帝のご寵愛を受けただった。
豊かな髪と花のような顔で金のかんざしれ、
蓮模様カーテンの奥を暖めて春ののお召しだ。
春の夜は短いと嘆いて陽が高く昇ってから起床、
この頃から君王は早の政務をさぼり始めた。


愛情を山盛受け宴会にも必ずお付き添いで無く、
春の遊びのお伴をしても毎晩ご一緒だ。
後宮に麗しい美女たちは三千もいるんだが、
三千人分のご寵愛を一に受けることになった。
煌めく部屋で装い華麗な色気で毎晩お召しを受け、
王宮の宴会が終わっても雰囲気はの酔い。
楊家の一族郎党皆取り立てられ領をもらい、
感動的な迄に輝く光が門に差すように栄えた。

 

遂に天下の父母の心情をそうさせるだろうよ、
男の子よりも女の子を生んだほうがいいってことだ。
離宮高いところから青に忍び込むように、
浮かれた風潮はひらひら漂い所々にこえ始めた。
のんびりした歌や軽妙な舞いが糸管弦で奏でられ、
終日君王が見飽きりることはなかった。

漁陽の陣太鼓(皮肉:安史の乱)が突然地鳴りあげ響き、
西から伝来お好きな羽衣の(暗喩:楊貴妃)を遮った。

 

【承・波乱】
宮廷を守るはずの城壁城壁にも戦いの狼煙がじ、
数えきれない騎兵たちが西南へと戦い下ってく。
皇帝の御旗は揺れ揺れてまってしまう進軍のさま、
西方の都の門を出て何ほどの距離もなかった。
精鋭部隊はもはや機能せずどのようにも出来ない、
流れるように綺麗な眉を持つ楊貴妃は馬前でんだ。
化粧のラメは地面に叩きつけられてめるすべなく、 
に付ける髪飾りの数々もそうだった。

 
君王は顔を覆うだけで助けることは出来ず、
亡くなった方を振り返り同じ血の涙をすだけだ。
黄色い砂塵が辺りに立ち込め風が漠と寂しく吹き、
蜀へと逃げゆく剣閣の山道は曲がりくねった。
その名も峨眉山のふもとには行きかう人はまばらで、
御旗は輝きをなくし白日の下でも色く見えた。

蜀の河は美しい青緑で蜀の山も々として、
聖人君子たる元皇帝は毎朝毎夕泣きたい心だった。

 
          旅の宿では月を見るだけで心は痛く、
          夜の雨には亡き人の鳴らす鈴の音とが聴こえ痛切だ。

だが天命か元皇帝の車は向きを変え(暗喩:乱の鎮圧)、
とまどいながらそれ以上らずに戻ることになった。
あの亡くなった馬嵬坡の泥土の中、
楊貴妃の美しい顔を探せず虚しく死んだを確かめた。

君王も臣下もお互いに思いを巡らし涙でを濡らし、
東方の都への門を馬の進むに任せっていった。

 

                 【転・憂愁】

宮殿に帰還すると中の池や庭は来のまま、
大明宮の池の芙蓉の花や未央宮(漢の時代の話)のも。
芙蓉は楊貴妃の表情で柳はのよう、
この光景を前にどうしても涙がれこぼれてしまう。
春風にのって桃やスモモの花が開く夜も、
秋雨にうたれ梧桐が葉を散らせるも思いは募る。
西南に広がる庭園には秋のが茂り、
宮殿の階段覆って降り注ぐ紅葉をき払えないほどだ。

 
歌舞養成所の芸人たちも白髪が新しく増えて、
皇后の宮殿の美女たちも一気に老け込んでしまった。
夕暮れの宮殿には悄と悲しく蛍が飛んで、
ぽつんとした灯りの芯を切っては明るくしてれない。

ゆったりした鐘や太鼓の音で長い夜が始まり、
煌々と光る星空が夜明け近づく大空になるまで続く。

おしどり(二人)型の瓦が冷たく霜の花をね、
かわせみ(皇帝)模様の掛布団で誰とに眠れようか。

 

悠久の生死離別から数年が経ち、
妃の魂(心身の気)はいまだに来ないし夢にも出ない。

臨邛の人で道教修行者が都の長安に滞在中で、
精霊の誠心を用いて魂魄にたどり着けるという。

君王の眠れない悲しい寝返りの気持ちを聞き及び、
遂に方士を呼び寄せて丁重に探させることにした。

空を越え気を操って光のほとばしりのように、
天上に昇り地に分け入り楊貴妃の魂魄をく求めた。

 

【結・祈誓】

天上は青空の果て迄昇り地界は死者の黄の国迄潜り、
何処にも探すものは何もつからない。

海上に仙人の住む霊験あらたかながあると聞くが、
在処は虚空の果て遠くはっきりしない空だ。
楼閣は透き通る美しさで五色の雲が湧きこり、

中にしとやかで美しい女の仙たちがいた。

その一人に字は太真というものがいて、
雪のように白い肌と花のように美しい顔で間違いない。

 
    豪奢な宮殿の西側で宝玉の扉をたたき、
          取り次ぎ召使いの小玉から双に伝えさせた。

聞くところでは漢家の武帝(えっ又嘘度々)の使者に、
美しい模様のカーテンの奥で夢の魂が覚醒した。

衣を手にとり枕を押さえ立ち上がって辺りを徘し、
真珠の簾や銀の屏風を次々いてゆく艶やかさ。

豊かな美しい髪は半ばほつれて新たに眠りより覚め、
妃の花冠は乱れながら堂を下ってやってた。

 

風は仙女の衣の袂を吹きひらひらと舞い上がり、
やはり羽衣の曲の妃の舞いにちょうど相応しい。
宝玉の容貌はそこはかとなく寂しく涙とまらず、
後宮の梨の花の一枝は春の雨に濡れていた。

憂いを秘めた瞳で見つめ君への感謝を申しあげ、
別れた時の声姿は共にあの美しさを漠とさせる。

      漢の(演出続く)昭陽殿の中で戴いた恩愛は途絶え、
          ここ仙境の蓬莱宮での年月が長くなりましたと。

 
          頭を巡らせると下界に人間界を望むこの場所で、

都の長安は見えず塵芥のような霧がかかっている。

今はただ思い出の品を手に深い気持ちを表そうと、
らでんの小箱に金のかんざしを合わせ持ち帰らせる。

簪は二股の一方で螺鈿の箱はふたの方を一つ、
簪は黄金を二つに裂いて箱も螺細工を分断した。

ただその心は黄金と螺鈿のい気高さを伝えたく、
天上界でも人間界でも必ず再いたしたいと。

 

方士との別れにあたり丁重にを重ねて、
言葉の中には二人しからない約束の誓いがあった。

七月七日に温泉離宮の長生殿で、
夜中に人影も無い二人だけのを覚えていますか。

天上にあって願うことは雌雄一翼ずつ並び飛ぶ鳥に、
地上にあって願うことは二木合体のになろうと。

天も地も永遠だが人間界の時間には限りあり、
別れ難い情愛の遺恨は綿々と続いて尽きる時無し。


   (は押韻の字)



【情念とアランは言った春の酔い】



伊坂幸太郎さん連作短編集『逆ソクラテス』
(5編 2020年4月30日 初版)を昨夕購入一気に
読了しました…21年本屋大賞候補の一作です。

昨春ちょうどcovid19で全国緊急事態宣言の
出た月末の刊行で純正の栞だけ街の本屋で
入手し(何処へ?)パラ読み… 少年時代回顧
「先入観」を抱いて… その後も何度か手に
取ったものの 伊坂作品としての「異種」を
感じて見送り… 1400円+税 の単行本だけど
文庫化を待ち解説付きで読もう… と考えて
いました… 現在は大賞候補作になったこと
もあり第四版をメガ書店で見かけましたが
… 最寄り百貨店の本屋で初版本がキラリ✨。

さらに来週は小学生(達)と その担任のかた
とSDGsについてやり取りする機会を予定
… 「機(気)は熟した」とばかりにゲットし
『推し、燃ゆ』は既に30万部越えのベスト
セラーになっているようですが… 本屋大賞
を獲るのは「逆」であってほしいなと感じ
ています… 他作品は今後立ち読みします…。


ドッグイヤー(端折り)を敢行しました 伊坂
作品に付箋はまさか… で困りましたね箇所
多すぎて何処が より肝要かが見え隠れに…。


いい先生(だと思いこんでいる)タイプにも
反面教師(だと開き直っている)タイプにも
でもしか(古い言い方:先生でも教師しか…)
のかたにも…そして保護者のかた もちろん
学徒(古い…)のかたに … 何よりも上記した
「先入観」のあるかたにぜひ読んでほしい。


だけど…本来読まれるべき本は本当に売れ
ない時代…そんな本音こそ捨て去りたい本。


「無知の知」を説いたのはソクラテスです
が… それを知っていたこと自体が逆説的…
だからタイトル「逆ー」 だと思うでしょう
… もっと深いんですよ この本「推し」です。

『ソクラテス最期の弁明』という小峰元の
学園推理(?)物をアルキメデス・パスカル・
ピタゴラス・ヒポクラテス… とシリーズで
読んだ記憶があります… そのいずれの推理
物ともまったく異なります… そもそもが…
『逆ソクラテス』はミステリーに非ず… あ
… これがまたまた例のあの「先入観」かと。


昨日はスマホから離れて過ごそうとして…
なかなか難しい(先入観)のですが こんなに
読まなかったかも知れない本が読めたのは
「スマホ無し」の時間のお陰です… スマホ
無しではいられない…「足るを知る」その
ことばもまた先入観(内田るん)… 棄てよう。


【無知の知と足るを知る春先入観】






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いきものがかり

作詞作曲: 水野良樹(2009年)

サヨナラは悲しい言葉じゃない
それぞれの夢へと僕らを繋ぐ YELL
ともに過ごした日々を胸に抱いて
飛び立つよ独りで 
未来(つぎ)の空へ

僕らはなぜ答えを焦って 
宛の無い暗がりに
自己(じぶん)を探すのだろう
誰かをただ想う涙も
真っ直ぐな笑顔も 
ここに在るのに


2021年国公立大学入試・前期試験当日の朝です。

「まっすぐな笑顔」は受験生のこころのなかに
きっとあります… 受験勉強にサヨナラの日に…
なるかたもいるでしょう… 決して楽しくはない
つらいことの多い一年いや数年ずっとだった…
でしょうがエールを贈ります… 「未来の空」に
向かい強く羽ばたいてください…祈っています。


【真っ直ぐな笑顔それだけ春は来るよ】

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