NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

2022年05月

帰りの夜道寅公河童


『ミチクサ先生』下巻後半を何度目かの読了…
また泪…とりわけエンディング… 最も愛された(!)
弟子の科学者で文筆家の寺田寅彦と晩年木曜会
に颯爽と現れた新進気鋭の芥川龍之介の夜道や
半年後の駿河台での会話シーンには感銘です(T_T)

寅公は漱石ネーミング(寺田寅彦は『猫』の寒月)
河童は芥川の自称雅号(俳号我鬼よりお気に入り)


【六月の風遥かなる漱石山脈】


新出地名は流石に復活

不忍池
千駄木(漱石山房)
戸山
箱根山
神保町
日本堤
駒込
西片町
森川町
早稲田南町
日比谷公園
馬場先門


香日ゆらさんの漱石四コマ漫画集
またまた再再再再読しています。


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シリウス(Sirius)…おおいぬ座で最も明るい
恒星で、全天21の1等星の1つ、太陽を除けば
地球上から見える最も明るい恒星である。
視等級は1.46等で、シリウスに次いで明るい
カノープスのほぼ2倍の明るさである。
バイエル符号における名称「おおいぬ座α星」
オリオン座ベテルギウス、こいぬ座プロキオン
とともに、冬の大三角・冬のダイヤモンドを 
形成する恒星の1つでもある。


【シリウスの机の位置に残業す】
(『蒼穹』冬の部)

『ミチクサ先生』下巻前半では漱石の熊本生活半分
ロンドン留学が半分となり…子規はもう起き上がる
ことすら叶わなく…双方で東京の地名は皆無の状況。


漱石は給費留学生として明治33年に33歳での渡航
…文部省が手配してくれた最初の下宿では生活費や
特に書籍費が足りなくなるので…すぐに二か所めに
引っ越し…その街の印象が「深川」のように覚えた
のです…江戸情緒を残す深川が比喩的に登場します。


引っ越しと言えば漱石は生涯で十七度の転居をし
熊本だけで六回と作中にあります… ロンドンでも
最初の9か月間で四回…あれ?あと七回しか残らず
NPもブログプロフィールにありますが…大学進学
以降で現在までに十七回…内田樹さんは更に凄い
のですが…話が逸れてしまいましたが東京の地名
新規登場は留学準備での東京帰還で「矢来町」。


以上が下巻前半で漱石の帰国に至る137頁迄です。


霧は三秋(秋じゅう)の季語。

夏霧(夏の霧)は三夏の季語 
冬霧は三冬になります但し
春霧はありません…春は霞
なのです…靄(もや)は通年。


山本周五郎の『さぶ』の冒頭を思い出してしまい
ました… 作家沢木耕太郎さんの高評も合わせて…。

小雨が靄のようにけぶる夕方、
両国橋を西から東へ、
さぶが泣きながら渡っていた。


今夏の東京行の支度をブログ上でしています。

漱石山房記念館(新宿早稲田)は必ず行きたい。


【漱石を辿る 喩えば夏の霧】 


NP句会(2022年夏の部で通算第17回)を遂行中なの
ですが…あえて読者のみなさますべてに標題考を…。


当ブログ上に全応募句を一旦公開して…
各自が特選・並選を数句(自身の句以外)
選び当ブログコメント欄に投票(非開示)
…主宰(NP)がまとめたうえで選考結果を
更新記事として公表して表彰…後日賞状
と副賞を郵送…この形式を長らく継続中。


お互いに選び合うので「互選」ですが…
やはり人数は10名程度以上で 応募句は
50句程度以上が実施有効ラインかなと
毎回感じています…今回はどちらも微妙
… 表彰や副賞も見直してシン・クカイ。


期限を延長して 更に応募を待つことも
過回に何度かはありましたが…今回も又
…会員(約十七名)のかた…のみならず新規 
ご参入をこころ待ちして今週末迄の再考   
…応募(ご投句)資格は当ブログ読者が全て
下方のコメント欄にハンドルネームでの 
ご投句を「句の部分のみ非開示」で対応。     

 
リマインダー(参加費もちろん無料です)。


《兼題の部》
[南風(みなみかぜ・はえ)・泉(清水/滴り)・
昼寝(午睡)・金魚(各種)・バナナ(実芭蕉/甘蕉)]  
(今回はすべて三夏:夏じゅう の季語)

《自由律・川柳の部》
夏のモティーフ

[投句応募期間]
4月17日(春土用入り)〜 5月29日(日)迄に延長

[最終結果発表] 6月6日「芒種の日」 (予定:公開互選会を経て)


【昼寝するウルトラマンは旧のまま】

もちろん軟式最遅コース



当ブログ記事アーカイブだと   
正確には三年8か月ぶりです。

野暮ですが値上がりし… 最遅
球速は値下がりしていますね。


400円で一回30球↑同25球
軟式の右打席75km↓70km 

実際には三回分で1000円の
カードを自販機で買います。

何だか閑散としていました
係員もほとんど見当たらず。

50球でいい当たりは3.4球
セパ交流戦を前にして振る。🏏
 

【小満の黄昏 バッティングセンター 】


さあ 筋肉痛&肘痛(おそらく)は何時何日後に?
翌日は教職員健康診断というチャレンジング。


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漱石知るや子規のカリエス  


霊岸島
烏森
虎の門
愛宕山
根津
内幸町
明神下


伊集院静さん『ミチクサ先生』上巻後半で
初出の東京地名は激減します… 約150頁分
でわずかに上記7か所しかありませんが…
理由は標題上の句の通りで…夏目金之助は  
英語教師として松山中学校(現 松山東高校)
さらに第五高等学校(現 熊本大学教養教育
課程)に赴任しています…作中では畏敬の念
をもって生徒たちから信望を集めています。
(これはかなり『坊っちゃん』とは異質で…)


加えてコレラが流行した頃でもあり…特に  
正岡子規は結核が悪化してリウマチと思っ
ていた腰痛が難病 脊椎(せきつい)カリエス
と判明し…併発を避けるべく郷里松山への
退避や自宅(根岸)に幽閉という事情もあり
二人を取り巻く舞台が東京から離れました。
(新聞連載中の購読時ともかなり異質な感…)


異質と言えば…漱石像ですね…また途中断筆
(脳梗塞)から再開後の筆致もそう言われます。


【薔薇も亦十四五本のありぬべし】

【大輪の紅白の薔薇二輪あり】


歴史的仮名遣い言葉遣いにも妙味はあります
… 現代のそれと普通はどちらかに統一します
… そのクオリア(質感)の感得は作者冥利です。


職場前庭には今薔薇が艶やか…中間考査期間。


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