NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

2023年08月

百年の歳泡沫(うたかた)の人


吉村昭の『関東大震災』
1977年(昭和52年)8月刊文春文庫の
2004年(平成16年)8月刊の新装版を
2023年(令和5年)8月刊のダブルカバー
商店街の本屋さんコーセイブックスのカバー
合わせてのトリプルカバーで読んでいます。📖

高名な地震学者の大森房吉と今村明恒の 
対立から始まり、大森死去と今村無力感
で閉じられています… 今村は東京大地震
と死者20万人とを予言的中させ、大阪の
大地震分析を外し、大森は地震学を確立
させ今村予言混乱を収拾して敗北します。


姫路回りで豊岡までの法要参列の途上…
青春18切符で快速・新快速・普通に乗り
神戸から四時間半ほどかけてゆっくりと
旅のお伴は一冊のみ…1923年(大正12年)
9月1日から100年の節目になるのです。


故新倉和文先生の逝去からは12年が過ぎ…
菩提寺の豊岡市出石福成寺(ふくじょうじ)
で十三回忌法要が営まれました…去る者は
日々に疎しとは言えず…59歳で鬼籍に入ら
れた2011年9月21日野分の朝がいまだに…。

南無阿弥陀佛南無阿弥陀佛…南無三南無三
彼のお称(とな)えが聞こえてくるようです、
龍谷大学非常勤講師として仏教文学講義も 
担当されていました… 翌年誕生のお孫さん
はすらりとした小学五年生で算数が得意…。


私事八月には三度の法要供養がありました
… こんなに鎮魂の思いにつつまれたことは
無くもはや五感が此岸にはないかのようで。


【哀しみに疎き幸い秋彼岸】


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過日連載の旅シリーズで最強の場所…
それは福知山市ということになります。

掲載順に鉄道、城、絵画、食に加えて、
旧友再会フォーエバーヤング(吉田拓郎)
という凡(すべ)てが其処にはありました。

更に、個人的に想いを巡らせた寺院神社
もありました…鎮魂の八月には相応しく。

二週間前の出来事で、暑い熱い厚い篤い
…早懐かしい場所になってしまいました。

再訪したい街です… 三日間ずっと黒地の
Tシャツで過ごし、なか日は阪神の近本。🐯


さて来週から特進夏期講習や家庭教師や
模試採点など仕事も再開しますが… 近場
図書館で今借り出している三冊の文庫本。

『注文の多い料理店』(宮澤賢治)
『夏の花』(原民喜)
『ひとりでは生きられないのも芸のうち』(内田樹)

イメージとしては順に
99年物(1924年)
76年物(1947年)
12年物(2011年)


【熟成のグレーンモルト夏をこす】


甲子園球場では準々決勝ですが、
気軽に外野席で終日(ひねもす)
過ごすことは、二度と出来ない。


【空席があるも満員甲子園】


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いつも画像撮影を目的にしているわけではなく、
いつもゴミ回収を励行しているわけでもなく、
所謂善行でもなく、休みの朝の気紛れなのです。

今朝は五時半から七時までで小雨になり撤収へ。

歳時記カレンダーによると昨日16日(水)が旧暦
文月朔日(ふみづきついたち)つまり七月一日で
月の形は「朔」(さく: 新月)になります… 日の出
は午前五時丁度で次第に朝明けるのは遅くなり、
今日17日(木)の日の入りは午後六時半 少しずつ
夕暮れは早くなります… 明日から立秋の末候へ。


二十四節気の立秋(8月9日)の次は処暑(同23日)
…暑さ止まる頃で「残暑御見舞」もその辺り迄
ということになり…わたくしは再び法要帰省へ。


標題のように、このクイズシリーズを日記と
して気紛れ四回目に、又候(またぞろ)ですが
カテゴリー「住吉川」を新設し遡って整理へ。


《Q》


ジョギングコースはウォーキングコースでも
プロムナードでもありますが、このコースに 
関わる鉄道路線4、国道2、高速道2とは?


カルガモと鴨の違いは?また季語としては?


両岸を往来できる「飛び石」が所々にありま
すが、この日亘(わた)れなかった理由とは?


ジョギング中のカップル(?)二人とすれ違い、
かけられた言葉は? わたくしの回答返事は?


この日回収できた最も大きなプラスティック
ゴミは円盤状で普通はベランダに、それは?


咲き始めたり、咲き誇ったりしている初秋の
季語でもある画像の花の名前の漢字読みは?

 
当該日にアップしそびれて翌日に追って掲載、
この日のクイズの《A》は又、晴天の日の朝に。


【三七日の問わず語りに馴れ蒙霧】🌁


今年の場合8月18日〜22日の五日間は
七十二候で立秋の末候の「蒙霧升降」
(もうむしょうこう/ふかききりまとう)
…夏も終わりで秋の霧が立ち込める頃。



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新盆、初盆共に「盆」(盂蘭盆会
:仏教の行事であるうらぼんえ)に
含まれ俳句の季語としては初秋。


前記事の一句にもありましたが、
「帰省」を伴うことも多く 但し
帰省は晩夏の季語になります。


「省」には省みるの訓読み通り
両親の安否を問うニュアンスが
あり単なる帰郷とは異なります。


わたくしの今秋(立秋後)の帰省
は新盆供養の菩提寺参拝を兼ね
鎮魂の思いを致すには相応しく。


画像の文庫本を持参して読み耽り
いつもの記念館と初めて一泊した
ホテルのパンフレットで都合三種。


【鎮魂の帰省神器をもち仏事】


神器の読み方は、
じんぎ・しんき
どちらも可です。

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[改稿]


【帰省して、希望、静心、早わかり】


実家の玄関に飾ってある秋芳洞の置物土産 
「希望」は50年もので
わたくしの記憶に間違いがなければ高校の
修学旅行でバス内のクイズに正解した景品。

広い和室の欄間(らんま)横並びの壁飾りの
「静心」は40年もので
筆書金箔紙額入りになっていて当時武生市
郊外区画整理で二度目の家を建てた父好み。

その亡き父の古い一冊で表紙にも蔵書印の
「早わかり」は60年もので
今回久しぶりの帰省で本棚から戴いた昭和
三十五年(1960年)初版の貴重な国語稀覯本。


わかったことは、ひとは必ず死ぬことと
それでも静かな心で受けとめ希望をもち
生きるということ、早わかりは遥か遠く。


【八月は鎮魂早わかり遥か】


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