NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

2024年05月

『ポプラの秋』は夏の家探し


湯本香樹実さんの
『夏の庭』
『ポプラの秋』
を久しぶりに生徒にススメている。
十年ぶりぐらいにオシているのだ。

前者は1992年初刊だが昨年新改築で
の図書館開きをした勤務校で、32年
前の単行本が見つかり嬉しくなって
束の間借り出し(生徒が来るから)
返すまでに解説やプロフィールなど
文庫本で増えたもの変わったものを
確かめて楽しんでみた、慕わしい。

後者は1997年初刊「文庫書き下ろし」
で、二学期をほぼ費やしてこの一冊
で授業を展開したことがある、最後
数頁の声読は、必ず泣けてくるのだ。


たまたま今日、とある高2男子から、
「何読んでも続かないし読めないん
ですよ、なにかいい本ありませんか」
と、本気で相談を受けたので、迷わず

『夏の庭』

と答えた…(それを読んだあとの『ポプラの秋』
は、もっといいよ)という言葉は呑みこんだ。


【ポプラの木花言葉の希望をキミに】


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神戸の六甲ライナーから
アイランドセンター駅前
神戸ファッション美術館

二三雲(にぞうぐも)は
夏の季語でよいのかなと
ひとりごちながらの鑑賞。

雲の峰は入道雲のこと…三夏の季語で故山本二三氏
がスタジオジブリなどのために描き続けた雲の画
とは異なるのかも知れませんが青雲の志の象徴の
ようにも人の心に生じる純烈の群雲のようにも…。


【文月の神戸かつての二三雲】☁



画像左側は「文月の神戸」…
ポートタワーは改築オープン
したので、かつての… です。


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NHK大河ドラマは今晩で第21回。

NHKテキストの前編には19回目迄 
の各回概要しか載っていないので、
とにかく前週を承けて愈々都から
山道・湖道を往く父の藤原為時と
まひろ(紫式部 : 吉高由里子)の
下向前途や如何に、期待感沸騰。🟣


【初夏(はつなつ)の越前下向カウントダウン】🕗


【越前へ式部も見しや麦の秋】🌾


🟣紫式部の越前下向・・・
『源氏物語』の作者として有名な紫式部が、
都を離れて越前の国に向かったのは、長徳
2年(996年)の夏だったとされている。
官途から遠ざかっていた父の藤原為時が、
春の除目で帝に文を奉り、やっと大国であ
る越前の国守に任じられ、式部はその父と
ともに国府があった武生(福井県越前市)に
やってきた。式部が生まれたのは天延元年
(973年)とする説が有力で23歳の頃。
長徳3年秋〜冬には父を置いて、一年余の
武生滞在から帰京する、寒かったらしい。
http://www2.ttn.ne.jp/
「紫式部と武生」に私見を少しだけ…。


🌾麦の秋・麦秋(ばくしゅう)・・・
麦が黄金色に実る頃で初夏の季語
ちなみに「竹の秋」は竹の古い葉
が黄色に変わる頃で晩春の季語。


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約2時間の作品だと思いますが
気分が悪くなり1時間15分の
時点でほぼ満員の小スクリーン
の二列目右端席を… 体調が元々
よくなかったのかも知れません。

パンフレットを買わなかったの
も随分と久しぶりで残念でした。

なぜ戦い合い、なぜ殺し合うのかが
今日のわたしには全く分かりません
でした、戦争と同じような気がして。

アメリカで大ヒットというその訳を
考えることは必要でしょうが、あの
ゴジラ−1.0と通底するもの「0.0」?


生き物や倫理に対するリスペクトが
無くなれば、これからも生成AIを
用いて、いくらでも似而非(えせ)
リアルな「創作」は造られ、そして
戦い合い、殺し合うことがあたかも
ゲームのように体感できるでしょう。


この日はいつもの七十二候によると
「紅花栄」(こうかさかえる)で、
ベニバナが盛んに咲く頃という旧暦
だと四月十八日から五日間の始まり
の日でした… ゴジラ×コングいまだ
栄えるTOHOシネマズから、元職場
のOB会(初めてOGゲスト)に直行。


会席が梅田でなければ、神戸のパラ
陸上最終日に行きたかった後の祭り。

会での話題にイスラエルパレスチナ
戦争の事が出て、映画での得も知れ
ない不快感が交錯して、思わず言葉
を荒げてしまったのを猛省しました。

会全体は、土佐料理で今が初鰹の旬
でもあるタタキから始まり楽しゅう
ございました… 画像は無し、何しろ
高三授業をきっかけに「いき」にと
生き方を志向しているものですから。


しかし、もしかすると、見なかった
八分の三に快哉の花が咲いたのかも。

いきじゃなかったかなあ、途中退席。


【ゴジラ×コング徒花?紅花?】✾


【こころには戦争重く初鰹】


✾徒花・仇花(あだばな)・・・
咲いても実を結ばない花。無駄花。


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風を読む

ガザを識る


『風と雲のことば辞典』は
2017年に亡くなったNHK気象キャスター(理学博士)
倉嶋厚さん監修の、三名の共同執筆者の書き下ろし。

「ガザ76年」のメイントピックス記事は
早稲田大学文学学術院教授・京都大学名誉教授で文学者
岡真理さんへのインタビューで、ジェノサイドを告発。


前者は読みもので何よりも風と雲が五十音順に網羅され
巻末索引は季節ごと(春夏秋冬と新年)に並んでいるの
が気に入って、ずっと持ち歩いてスマホを触る時間減。

後者は参考資料で高3授業に教科書掲載評論家の最新の
発言として活用するために、担当者自身が学びを継続中
の「風を読む」試みでスマホではなく「ガザを識る」。


スマホやめますか、心なくしますか、そんな二択を痛感
しながら、今この時にも、当ブログをスマホで更新して
いる、何と自家撞着に満ちた、風を読む、ガザを識る。


【ジェノサイド告発の夏疾風に乗る】🌬


🌬夏疾風(なつはやて)・・・
夏の風で特に強いものを夏嵐、
急風を夏疾風という、夏の季語。
(上記辞典より)


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