何事も
  思ふことなく

   いそがしく

     暮らせし一日(ひとひ)を
       忘れじと思ふ
        (石川啄木・いしかわたくぼく=歌人)

あるきなむ 大道を
        (柳宗悦・やなぎむねよし=思想家) 

この二つの書に目を奪われました。難波の高島屋7Fまで足を運んでのことです。
特設売店の篆刻(てんこく)印で自分の名一文字をゲット。明日の授業と明後日の終業式の日に、提出のある生徒のノートに押印して、どちらかの
フレーズを書き添えてみます。

かな文字の書が達意のかただったようで、1行、2行、3行の文字の置き方、絶妙のバランス感覚を褒める解説添書が多かったですね。

すぎおかかそん、奈良出身・在住、昨年九十九歳の天寿を全うされたとのこと・・・招待券を下さった大和在住の知人に感謝・・・

浮世を離れた「書」に心を洗われました。分からないなりに何事かを思いながら、忙しく過ごしている日常とはまったく異質の時を持てました。

忘れじと 
  思ひながらも 
    歩きなむ 
      五年の日々経て 
         一年の夢

新学年の、とりわけ受験生となる皆さんへ・・・「大道」をまっすぐに貫かれますように。