【暴発】

突然の悲鳴に続いて、紙切れと火薬臭い粉が散乱した。花火、爆竹、散弾、薬品、炎上・・・火は瞬く間に拡がって、パーティー会場は形をとどめずに呑み込まれてゆく。
陳さんっ・・・NIKIIII・・・遠くに眼と声を交わしながら、自分だけが逃げるが勝ちとお互いに思っている。しかし、なぜ、陳さんがあそこに・・・それに、なぜオレはここに・・・。
「POLICE!!」見張り役が信じられないように叫んだが、それも定かではない。しかし、合法とは言えないまでも、これぐらいの饗宴はお咎め無しだったからね。おいおい、発砲かよ。それにしても、なぜ出火するんだ。

ツアー客は、自分たちこそ騙された、被害者だと決め込むのが最適とばかりに、逃げる逃げる逃げる。
MAGIC MUSHROOM・・・まやかしの どろどろした安っぽい言葉たちの 部屋・・・

リークしたのは、オレ。


《落下》

どうしたのよ。
もう上がれない。
それはいいのよ、無理しなくても。でも、真っ青よ、震えもひどい、ねえどうしたの。

気が遠くなってゆく・・・どこかへ果てしなく、落ちてゆく。
それは空の青かもしれない、そう、空へ落ちてゆく・・・。

ニキ! ニキ!
だめだわ、だんだんわからなくなる。
助けて、ここは天国に一番近い島・・・。
ほんとうに天国だったら、もう帰れないから・・・

来たかったのは私、来たくなかったのも私。