忘れるという知恵を持つこの国の平和、それでも平和を愛す
(俵万智『チョコレート革命』-資本主義の街角 1997年)

・・・読点(とうてん)の入った現代短歌です。


現政権の首相と幹事長が、次期内閣について対談をしたとのこと。
「この国の平和」について、一言でも話をしたのだろうか。
大切なことを忘れてはいないのだろうか。

「忘れる」の目的語は・・・、
戦争なのだろうか。
それとも国民、原爆、歴史・・・。

だとすれば「持つ」の主語は、「平和」と言うよりも、順に・・・、
国民。
政治家、国家、現代人・・・。


では「平和を愛す」の主語は?

誰か、人々、日本人・・・、

もちろん私(たち)でありたいですね。

でも・・・・・・・・・、

「愛は勝つ」と歌う青年 愛と愛がたたかうときはどうなるのだろう
(俵万智・同上-チョコレート革命)


平和を愛する、母国を愛する、という「愛」同士が敵対して、戦って・・・、
戦争になるんですよね、おそらくは。

不気味な逆説だと思います。

平和を愛するがゆえの戦争」ですからね。

その愛は勝つのでしょうか。
勝つとすれば相手は負けるはず。
恋愛もそうでしょうか。

信じることさ  必ず最後に  愛は勝つ
(KAN「愛は勝つ」1990年)



そうか・・・。

愛と平和を信じられない自分がいて・・・、
自分を信じることで、
愛と平和を信じることができる。

それが「愛は勝つ」の意味であってほしい。
「たたかう」相手も、自分でありたい。
綺麗事?・・・でしょうか。


戦争と
 平和において
   愛は勝つ
    たたかう相手は
      いつでも自分   (中。)