柿くへば
 鐘が鳴るなり
  法隆寺

正岡子規は1895(明治28)年10月29日(日清戦争が終わった年の秋)に、法隆寺近くの茶店でこの句を詠んだそうです。鐘の音は東大寺という説もあり、時間と場所を越えた悠久を感じさせてくれます。この時の奈良行の旅費を援助したのは親友・夏目漱石と言われています。

その2か月前に・・・、
子規の影響で俳句にも長じていた漱石が、

鐘つけば
 銀杏散るなり
  建長寺

・・・と、先に同趣旨の句を作っているのは興味深いですね。


子規の「収穫」(誉められるべき点)は、
「奈良に柿」という配合の妙味だったようです。当時は斬新だったのです。

奈良の宿
 御所柿くへば
  鹿が鳴く

同じ時の子規の思い出、翌年1896年発表の作です。
DCIM0328

 

 















DCIM0332


















で、なんと今日、その10月29日に・・・、
「大和」そのままのお名前を持つ知人から、
「法隆寺の柿」をいただきました。
とても美味しいです、有り難うございます。

ブランド名か品種かと思ってお訊きすると・・・、
ほんとうに法隆寺のすぐそばに住んでいる人からいただいた柿・・・とのこと。


【ミッシングリンク*】
(つながるということ)


ちょうど、上記文面を打っていた、まさにその時。
時間を越えて・・・、
場所を越えて・・・、

英国ロンドンから届いた10月29日のメール。

「大学入学から早3週間が経ちました。講義も本格的に始まったため、忙しくしています。・・・毎日充実した日々を過ごしています。これから4年間頑張っていきたいです。」

・・・中学OGのKKさんからです。
名門大学インペリアルでの新入学生活、サークルはアーチェリーに入ったそうです。

帰国する予定が決まりましたら、また連絡します・・・とのこと。

待ってるよ、キミの好きになった「物理」の話をしよう。


*ミッシング・リンク
・・・[missing link]〈失われた環ヮ〉ともいう。一般的には,ある完結する系において欠けている部分をいう。C.ダーウィンが,〈人間とサルとをつなぐ鎖の環となる化石が欠けている〉(《人類の起源》1871)と述べたことでよく知られている。[世界大百科事典]