昨日来、今朝も午後も、
いろんな「天王星」(5~6分)演奏を聴いていますが、
前・後の「土星:序」・「海王星:急」に挟まれるような意味合いで、
「天王星:破」を捉えた方がよいと思われます。

下記に「作曲動機」をまとめているネット記事を援用しています。
その「天王星」の項目を参照して考察します。

『 作曲の動機 』
ホルストは作曲にとりかかる1年前の1913年に、劇作家のクリフォード=バックスから占星術について教えを受けていました。彼はそれ以来、占星術に傾倒していくようになり、その結果生み出されたのが組曲≪惑星≫であると伝えられています。つまりホルストは、天文学的なイメージでこの組曲を作曲したのではなく、占星学で説かれている惑星のイメージを、音で再現してみようと考えたのでした。
参考までに、占星術の礎となっている神話の神々を簡単に紹介しておきましょう。
§火星:気概や情熱、闘争心を人に与え、戦争をももたらすといわれる軍神マルスが司る。
§金星:美の女神ヴィーナスの星で、特に平和と美しさの象徴とされる。
§水星:学を好み知性豊かであるが、優柔不断で落ち着きのない性格を持つとされる。
§木星:ローマ神話の主神ジュピターになぞらえられ、威風堂々として王者の貫禄を示しているが、同時に快楽を貪る傾向がある。
§土星:人に対して冷徹で、陰気な性格を持つとされる。
§天王星:創意とひらめきの星であるが、何事にも固執しすぎる傾向を併せ持つ。
§海王星:女性からの影響や感化によって、人の気分を沈んだり華やいだりさせるヴィジョンの星といわれる。
.......このような性格が、それぞれの惑星にあてがわれています。
[「LNSOFT(エルエヌソフト)」より]


「創意」と「ひらめき」ですね、加えて「固執」・・・。
下記の楽器使用が反映しているのでしょうか。 

金管のファンファーレ、
全曲を一貫する音型による第1主題はファゴット、
飛び跳ねるような第2主題はホルンと弦、
堂々とした第3主題ははじめテューバで躍動的に盛り上がり、
突然オルガンのグリッサンド*が中断し静寂。
[「ホルスト公式ページ」参照の上編集]

上記ページによると、お勧めは1971年録音バーンスタインのもので、
「ここまでオルガンの音を前面に出した演奏はありません」とのことです。

この曲も「スケルツォに近い」そうです。
「近い?」
そのものではないんですね、
諧謔曲(かいぎゃくきょく)・・・、
舌を噛みそうです。



*グリッサンド(伊: glissando)またはグリッサンド奏法・・・
一音一音を区切ることなく、 隙間なく滑らせるように流れるように音高を上げ下げする演奏技法をいう。演奏音を指しグリッサンドという場合もあり、演奏音は滑奏音とも呼ばれる。 
⇒この奏法は、合唱曲としての「TRAIN-TRAIN」で三~四度使用され迫力充分でした。