「アウフヴィーダーゼーエン、フロイライン(またお会いしましょう、お嬢さん)」・・・、
村上春樹さんが前出の文藝春秋六月号で、
ベルリンフィルハーモニックホールでの小澤征爾さん演奏会エピソードとして記しています。

 休憩時間にのあいだに、とても可愛い案内係の女の子(金髪のドイツ娘)が僕のところにやってきて、「ムラカミさんですか?」と英語で尋ねる。そうだ、と言う。お会いできてとても嬉しい。あなたの本を読んで、わたしの人生は変わりました、と彼女は言う。どんな風に変わったのか、とても怖くて訊けなかった。訊いておくべきだったのかもしれないが。それはとてもありがとう、と丁寧にお礼を言い、プログラムにサインをし、握手をして別れる。アウフヴィーダーゼーエン、フロイライン。 

当ブログの有力コメント氏の一人であるHTさん(ドイツ長期留学経験者)に訊いてみました。
標題の「アウフヴィーダーゼーエン」の意味ですね。
コメントでの回答は「再会を期待して~」でした。

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以下はHTeine Information(アイン・インフォルマシオン?=piece of information)の一つひとつです。

英語がドイツ語同様一般に用いられる、
むしろドイツ語を使わなくても済むことが問題化して久しい、
街なかに普通に突然「遊園地」が出来上がって期間限定で営業される、
それは街に大きな広場があり公園があるから出来る、
列車の駅に改札が無い、
車掌が対応するから仕切れない時はキセルも出る、
おいしいビールが水よりも安い、
ビールを冷やさずに水のように飲める、
・・・それがドイツ。

その遊園地の規模をHTさんに訊いてみたところ、
「ひらパーの半分ほどはある」そうです。
「ジェットコースターもある」とのこと。

えっ、それってかなり大きいんじゃない!?

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ドイツで一番有名な日本人は?
「ムラカミハルキ!」と、
彼は即答しました。
二週間ほど前、
母校に帰ってきて、
NP担任クラスに遊びに寄ってくれた時の「一問一答コーナー」でのことでした。


「あなたの本を読んで、わたしの人生は変わりました」

「どんな風に変わったのか、とても怖くて訊けなかった」


村上春樹さんらしい素敵なやりとりの描写です。 


HTさんは来年の三月にはカナダに留学しているそうなので、
中三生が語学研修に行く予定のバンクーバー、カルガリーで再会できたらいいと考えています。

アウフヴィーダーゼーエン・・・???(フロイラインの対義語は・・・)
 
 
【はてなコーナー】
HTさんへ・・・公開質問です。
村上春樹さんの用いた「フロイライン」は、
実は性差別用語なので現在のドイツでは使わないことになっている・・・、
とのネット記事を読んだのですが現地ではいかがでしたか?
なぜムラカミさんは使ったのでしょうか?