前述のスヌーピーに関して、
シュルツ氏の漫画に準拠すると、
バースデイケーキと共に描かれた8月28日が誕生日という説もあります。

8月10日生まれと思い込んでいましたが、
それは2011年に決定された公式サイトの発表で、
日本記念日協会にも2015年に認定されているそうです。
(Wikipedia記事を参照編集、以下も同様。) 

スヌーピーはデイジーヒル子犬園で生まれた8匹兄弟姉妹で御存知(?)の通り。
スパイク(Spike)・・・帽子と髭がトレードマークのスヌーピーの兄。
オラフ(Olaf)・・・スヌーピーの弟で醜犬コンテストで優勝した経験があるほどの太っちょ。
アンディ(Andy)・・・スヌーピーの兄か弟。毛がふさふさしているという点以外はスヌーピーにそっくり。
マーブルス(Marbles)・・・スヌーピーの弟。名前の通り耳や体の模様がぶち(アニメではぶちは茶色)。
ベル(Belle)・・・スヌーピーの妹でパッチリとした目が特徴。息子とカンザスシティに在住。
ローバー(Rover)・・・スヌーピーの兄か弟。テレビスペシャルで登場したが『ピーナッツ』では登場せず。
モーリー(Molly)・・・スヌーピーの女きょうだいで姉か妹。ローバーと同様の登場形態。

・・・・・・

ギリシャ神話の九女神MUSEに準(なぞら)えてもいいのですが・・・(無理無理)・・・、
思い切って『南総里見八犬伝』*の「八犬」ですね。

それぞれが持っている数珠玉(じゅずだま)の文字は・・・、

仁(いたわり・愛情のあること)
義(おこなうべき正しい道筋)
礼(社会生活全般の倫理規範)
智(物事を理解する賢い能力)
忠(まごころをこめて尽くすこと)
信(うそいつわりのないまこと)
孝(親を敬い大切にすること)
悌(兄や目上に忠実に仕えること)


う~んんん、
スヌーピー世界の「八犬」とは・・・、
やはり、
どう考えても繋がらないようですね。

ただ・・・、
神話も物語も、
九女神
八犬
八犬士
と・・・「オムニバス」世界を感得することが出来ます。

MUSEの「美」とは、
OMNIBUS**のそれではないかと思えるのです。

独立したキャラ・作品(piece)の寄せ集めで、
まとめて見ると総体的な鑑賞世界(total object)が成立するということです。
ひとつひとつの美、
時場を越えて大きな美。

【9月1日追記:museumはmuseを含んで「寄せ集め」という意味での「博物館・美術館」ですね。】


NPの私淑(ししゅく)している福永武彦という作家の、
『忘却の河』という作品を想い起こしました。

とても美しい時と場を描いたオムニバス小説です。
読み返したくなったので、
よく似合いそうな季節九月に、
あらためて記してみます。




*『南総里見八犬伝』(なんそうさとみはっけんでん)・・・
江戸時代後期に曲亭馬琴(滝沢馬琴)によって著わされた大長編読本。里見八犬伝、あるいは単に八犬伝とも呼ばれる。文化11年(1814年)に刊行が開始され、28年をかけて天保13年(1842年)に完結した、全98巻、106冊の大作である。上田秋成の『雨月物語』などと並んで江戸時代の戯作文芸の代表作であり、日本の長編伝奇小説の古典の一つである。
室町時代後期を舞台に、安房国里見家の姫・伏姫と神犬八房の因縁によって結ばれた八人の若者(八犬士)を主人公とする長編伝奇小説である。共通して「犬」の字を含む名字を持つ八犬士は、それぞれに仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の文字のある数珠の玉(仁義八行の玉)を持ち、牡丹の形の痣を身体のどこかに持っている。関八州の各地で生まれた彼らは、それぞれに辛酸を嘗めながら、因縁に導かれて互いを知り、里見家の下に結集する。
馬琴はこの物語の完成に、48歳から75歳に至るまでの後半生を費やした。その途中失明という困難に遭遇しながらも、息子宗伯の妻であるお路の口述筆記により最終話まで完成させることができた。
[Wiki編集] 
 
**オムニバス(英: omnibus)・・・
すでに発行された独立した作品を集め、ひとつにまとめて一作品としたものである。
日本における用法は、派生的なもので英語でのそれと異なるので注意を要する。
オムニバス(omnibus)は、元々、ラテン語で「すべての人のために」を意味する語で、1826年以降にはそこから派生して「乗合馬車」の意味も加わったと言われる。公共交通機関のバス(bus、英語)の語源にもなった。
そこから発展し、種々の芸術分野で「独立したいくつかのものを一つにまとめた」作品形態を指すようになった。
文学作品におけるそれはアンソロジーであるが、単独の作家により記述されたものである場合のみオムニバスが用いられる。音楽作品でのそれはコンピレーションであり、オムニバスが用いられるのは日本だけである。
[同上]