相応の長編ですが、
立ち読み・座り読みのできる書店で、
計三回で読み通しました。 

また「裏旋の超絶☆塩レビュー」という凄まじい読書レビュー・サイトで、
詳細な解析記事を読みました。
このかたのネタバレ予告込みの文章は実に見事です。
原作自体よりも優れているように思えるほどです。

作品はいわゆる「叙述トリック」を、
存分に味わわせてくれます。
(東野圭吾さんのいくつかの作品にもありますね。例えば表現上で当然のことながら男だと思っていた人物が、実は女だったというような・・・薫=カオル、カオリとか、マコト=誠、真琴とか。)

してやられた、
との意外感もじゅうぶんに堪能できます。


ただ・・・それだけです。

2003年に刊行されて、
2004年に「このミステリーがすごい1位」を獲って、
裏表紙(文春文庫)には各賞を総なめにした・・・とありますが、
同じく二度三度読み直したくなる・・・とありますが、
後者は大いに疑問ですね。

でも、
著者の歌野晶午さんを見下げるわけでないのです、
もちろん偉業に拍手です。

ただね・・・。
「週刊朝日」の辻村深月さんの連載小説もそうです、
なんだか「身につまされるようなリアル」を同時に孕んでいて、
心から楽しめないのです。

後味・・・、
いいのかな本当に。

まあいいや、
葉桜の画像をアップします。

徒歩での最寄り駅からの通勤路です。
こちらは、
いいですね本当に。
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