高2学年男子生徒のSくんが休み時間に、
「ちょっと自慢なんですけど…」と言って、
職員室NP机のところまで来てくれました。

持参の手提げ小型紙袋の中には、
「文豪ストレイドックス」*表紙シリーズで、
彼の読んだ文庫本9冊が入っていました。
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取り敢えず「李陵・山月記」を、
持ち帰りで借り、
他も参考資料として、
少しの間手元に置かせて貰うことになりました。

現代文授業では、
中島敦の『山月記』最終回を控えています。
明日からの本校一学期最終週で、
各クラス2時間授業の予定だったのですが、
西進台風の余波で月曜日が高校野球・決勝戦の応援となって、
その煽(あお)りで1時間しか出来なくなるクラスが出ました。

これは心地よいプレッシャーです。

「芸術⇔生活」「夢⇔現」では言い尽くせない大いなる何かを、
オリジナルプリント化して一コマ授業で締め括りたいと考えています。

ところで画像を御覧になってお分かりかと思いますが、
NP所有の左上二冊は「集英社文庫」です。

他の九冊がSくん所有で「角川文庫」の「文スト表紙」なのです。

上段に置かれた真ん中と右の『人間失格』を比較して下さい。

集英社版は「小畑健」氏(『デスノート』『ヒカルの碁』の漫画家)による作画で、
角川版「文スト」は「春河35」氏による漫画(原作は朝霧カフカ氏)によるものです。

集英社は小畑健氏だけではなく、
人気漫画家の表紙を持つ文庫本を、
シリーズ化して刊行し続けています。

ネット記事によると(出版社公表の販売数付き)、
こうした表紙に変えただけで「爆発的に売れた」そうです。

「文スト型」と「文スト」と、
NPは呼んでいますが、
それまでやや敷居の高かった文芸作品に、
かなりの生徒さんが惹きつけられた読んでみたことは、
確かな事象として実感しています。

「文スト」自体には漫画とアニメと小説とがあります。

「中島敦」を彼に借りるのは二回目です。
前回は表紙をカラーコピーさせて貰い、
巻末の「人虎伝」全文を生徒諸君にも紹介しました。

明後日の授業までに、
最大の参考文献になるかも知れません。

ありがとう。📚(^^)/


*『文豪ストレイドッグス』・・・
原作:朝霧カフカ・作画:春河35による日本の漫画作品。『ヤングエース』2013年1月号より連載中。太宰治、芥川龍之介、中島敦といった文豪がキャラクター化され、それぞれの文豪にちなむ作品の名を冠した異能力を用いて戦うアクション漫画である。公式略称は「文スト」。
[Wikipediaによる、以下は序盤設定のみ]
【あらすじ】
孤児院を追放され、ヨコハマを放浪する少年・中島敦は鶴見川で入水していた太宰治を助ける。それをきっかけに敦は太宰が所属する探偵集団・武装探偵社が追う「人食い虎」の捜索を手伝うことになり、太宰と共に虎の出現を倉庫で待つことになる。そのとき、太宰は敦こそが虎の正体だと告げる。実は敦は無意識のうちに異能月下獣で虎に変身して徘徊しており、それゆえに孤児院を追い出されていたのだ。敦は自分の能力を制御出来ず、虎に変身して、太宰に襲いかかるが、太宰は相手の能力を無効化する異能人間失格を発動して、敦を鎮静化させ、さらに敦が武装探偵社に入社出来るよう尽力する。