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ピアニストの土師(はじ)さおりさんに導かれ、
クラリネットとの二重奏サロンコンサートを、
いつものピアジュリアンいつもの旧友と、
鑑賞堪能することが出来ました。

土師さんは何度か当ブログに御登場いただいて、
キャリアも素晴らしさも含めてご紹介しました。

クラリネティストの井上春緒(はるお)さん、
クラリネット単体を生で本格的に聴くのは初めてです。

神戸大学の発達科学部(現・国際科学部)を卒業後、
フランス国立リール地方音楽院及びルーベ音楽院にて修士課程修了・・・と、
画像リーフレットにあります。



可愛らしい楽器ですねクラリネット。
「フルートのような花形ではなくって…」と井上さん微笑んでいらっしゃいました。

子供が無邪気に踊り跳ねるような躍動感と、
大人の激情や深い情緒とを合わせて表現しているように思えました。

ブラームスやプーランクのクラリネットソナタが中心でしたが、
その作曲家や曲や楽器紹介のトークもとても軽妙洒脱でした。
すぐ後ろのスタインウェイに向き合う土師さんを斜めに振り返り、
何度もアイコンタクトを取っていらっしゃるのが印象的でした。

有名作曲家も、
「作曲活動の晩年に行き着いて曲を遺したくなる」ような楽器だそうです。

中学高校から吹奏楽でやっていらっしゃって、
「やはりクラリネットがいいんです」と、
屈託なく明るい笑顔で仰る。

演奏の在り様もまさに楽器の特性、
また奏でられる音質そのものです。

リハーサルからお邪魔して、
土師さんとの真剣で恐いような「合わせ」風景を見せていただきました。

この日の場合は…、
「ピアノと“対等”にぶつかり合います」と、
爽やかに春緒さん…春のようなかたです。

関西を中心にソロ・室内楽・オーケストラなどでご活躍中とのこと。

一緒に行った旧友も、
とても満足しているようで、
ご自身もクラリネットのような人なのかも知れませんね。


「文は人なり」という言葉があるのですが、
「楽器は人なり」と思わせていただいた素敵なコンサートでした。

またクラリネットを聴きたい。
井上さんと名刺交換させていただいたので「NEXT」楽しみに期待しています。

土師さんのピアノは近いうちにドビュッシーを聴きに行きます。


クラシックはいいですホントに、
一緒に聴ける人がいると最高です。