新倉和文先生

先生が 9月21日未明に逝ってから
まる七年の歳月が流れ去りました
七回忌が一年前でした早や八年目
男子校で十四年と本校で三年半の
空白期にはメールでノウハウ交換

台風休校の日でした今でも覚えて
います奥さまから学校に来ていた
当時 NT(ナカティ)だった私は
学年主任としても一友人としても
辛い朝のメール連絡を受けたこと

ST(シンティ)は生徒たちに取り
非常に特別な存在でしたカリスマ
というに相応しい今はもう職員室
にあれほどの質問や何気話の列が
長く長く出来ることはありません

今朝は先生が存命中にいただいた
「日本大歳時記」秋の巻を繙いて
中秋を感じながら少しだけですが
豪放かつ繊細で大胆かつ細心併せ
持っていた先生を偲んでいますよ

もうあんなに教材や作家や文学や
仏教や日常や何より生徒のことで
夢中になって話すことはないです
情熱なんて相対的で不確定なもの
それは色褪せて行く想い出のよう

この夏に先生が格別目をかけてた
元男子生徒二人と食事しましたよ
御期待通りに立派になって医学部
医学科で医師を目指していますよ
七年前の高一生ですSTの大ファン

先生いないからその後NPになった
自分と話してくれましたよ大丈夫
二人ともいいお医者さんになって
あなたがそうであったように人の
生きざまを語っていい仕事します


大谷本廟にお参りして菊花手向け
生前の感謝やあれからのご報告を
為すべきところを今秋は失礼して
先生は「第二芸術」とされていた
俳句の季語を学んでいますからね


黎明を突き抜けて満月のこころ
(NP宏)
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