「しう」と読みます、
季語ではありません。

辞書的には「細雨(さいう)」や
「霧雨(きりさめ・きりあめ)」
とも言って糸のような細い雨です。

別表現ではこれも季語ではなくて
「小糠雨(こぬかあめ)・糠雨」
がありますが実は霧雨だけ秋です。


音もなく糸雨溶ける空寒九の日
(コスモス)


俳句同人の「糸雨」の句ですが、
寒九とは小寒から九日目のこと。
一年で最も寒い頃の透徹の静寂、
感受性と語彙力の伝わる佳作句。


句会後の自己添削前と伺います、
浪漫的詩情の集合体を感じます。

更に素敵な句になるのでしょう。


今特急サンダーバードに乗車し、
北陸へ帰省途中で湖西線琵琶湖
の西岸北上 見えるのは「糸雨」。

画像ではわかりませんが確かに
とても細かい雨が音もなく降り
注いでいるようです霧のように。


糸雨という言葉を
教えていただいた、
印象的な句に返句。


糸雨の音無き硲にも春立ちぬ
(NP宏)

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湖北にはまだまだ残雪が見えましたが、
北陸トンネル抜け雪はほぼありません。