三年5か月前のマイブログ記事

おそろしく一所懸命だった自分

「あなた、今どこにいるの?」
(『ノルウェイの森』… 猛省😅)


【コンコルド・パラダイム飛ぶ春の夜】


≪2016年10月27日掲載記事全文≫

【当ブログ2015年11月23日「チェリノブイリの祈り~未来の物語~」コメント欄に昨日寄せられた全文。】

本日10月26日は原子力の日です。ちなみに東海村で日本初の原子力発電がおこなわれた日でもあります!福島・東海・敦賀は原子力の事故が発生した場所として有名ですが…原子力のない世界を望もうとしても、躊躇してしまう。日本ではドイツのように原子力を廃棄しようとしても、人口が多い分、ドイツ以上の電力が必要ですから、、
しかしながら…「チェルノブイリの祈り」は新潮文庫でないですし(新潮文庫の表紙ってなぜか興味を引き立てるんですよね…)…ノーベル文学賞も村上春樹氏がなかなか選ばれないですし…、Amazonは2000円以上なら送料無料になりますからフィリップ・K・ディックスの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」もおすすめですね♪
NP文庫の新刊入荷を楽しみにしています!!
《杉》くん   


☆彡☆彡☆彡☆彡


「杉」くん相変わらず洞察深いコメントを有り難うございます。
2015年ノーベル文学賞受賞者、
スベトラーナ・アレクシエービッチ女史の『チェリノブイリの祈り-未来の物語』(岩波現代文庫)は、
今年度中三生の10月課題図書ですが、
課題として以上に読んでくれたようで嬉しいです。

本を読むのが好きなキミは必ず「自由」の真意を掴むはずです。

・・・唐突ですが、
村上春樹『海辺のカフカ』における「場」の問題で、
「父の書斎」は、「権威・束縛・強制・閉塞」の象徴であり、
「四国の図書館」は、「自由・意思・希望・解放」の象徴であると思われます・・・。


この秋は上記「新刊入荷」(職員室のNP貸本棚)が滞っていましたが、
文化祭前後を契機に「総入替」予定です。
生徒諸君に自由に選本・作業を手伝ってほしいと考えています。


さて・・・そうでしたね、原子力の日。

次項目からは興味のあるかた、ご参考までにNP「額習」です。
額(枠・型)に切り取って考察し額に汗します。


☆彡☆彡☆彡☆彡


ドイツの実情は以下のようになっています。

「脱原子力資金調達審査のための委員会」(ドイツ社会の利害や考え方をおおよそ網羅していると言われるメンバーで代表3名その他16名で構成)が、2016年4月27日、全会一致で一つの資金調達方法を採択。その提案とは、ドイツ4大電力コンツェルンがこれまでに積み立ててきた172億ユーロプラスリスク上乗せ分61.4億ユーロ、合計233.4億ユーロを国の基金に振り込むというもので、それを超える核廃棄物の中間貯蔵及び最終処理場建設・稼働費用は全て納税者の負担となり、電気事業者は233億ユーロ以上のリスクは負わない・・・そのため、今回の結論は【電力会社の勝利】と見る向きも少なくない。
[「徒然なるままに~Mikako Husselのブログ」より編集]

納税者に負担する体力が無ければ脱原発も水の泡 (*_*;(*_*;(*_*;。

「推進の地獄」は免れたものの「撤退の地獄」は続いているのです。
まさに「コンコルド・パラダイム」(当ブログ記事参照)です。
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日本も同様になる懸念が生じています。


まず、歴史を知っておきましょう・・・。

1955年12月19日に原子力基本法が成立する。(委員会メンバー湯川秀樹博士の懸念辞任あり。)
1956年6月に日本原子力研究所が茨城県東海村に設置される。
1957年11月1日に電気事業連合会加盟の9電力会社および電源開発の出資により日本原子力発電株式会社が設立される。
そして6年後・・・、
1963年10月26日に初の原子力発電が行われています。
[以上wikipedia参照でコンパクト化]

10月26日はその忌念日、失礼、記念日・・・いいえ祈念日ですね。


先日台湾が完全な脱原発・廃炉を決めたようですね、確か6基(2014年時稼働可能)を有していたはずです。

日本も先月9月21日、政府官邸で原子力関係閣僚会議を開き、高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の廃炉を含めた抜本的見直しを行う方針を確認しました。

ただこれらは「方針の決定」に過ぎないので、今後も注視が必須。

衆人環視です。

日本の最新原発データは以下の通りです。[「fukushima_nuclear_disaster_news」より]

<1965年以来建設され稼動した原子力発電所の数>
商業用原子力発電所 57基(国内に設置された稼動歴のある原発2016・10)
(内訳)
過酷事故廃炉決定     4基(東京電力福島第1原発)
廃炉決定運転中止     8基(東電/中電/関電/中国電/四国電/九電/日本原電)
廃炉作業準備中      1基(日本原電東海原発)
政府要請運転停止     2基(中部電力浜岡原発)
中越沖地震運転中止    3基(東京電力柏崎刈羽原発)
東日本大震災停止中    9基(東北電力東通・女川原発/東京電力福島第2原発)
定期点検審査停止中  25基
再稼動後緊急停止     1基(関西電力高浜原発4号機) 
運転差し止め命令停止 1基(関西電力高浜原発3号機 但し4号機を含む) 
稼働中       3基(九電川内原発1号機2号機・四国電伊方原発3号機)
 

「もんじゅ」を準(なぞら)えた「新陽」という高速増殖炉が登場する、
東野圭吾さんの『天空の蜂』単行本初版(講談社1995年11月15日刊行)です。
江口洋介×本木雅弘×堤幸彦監督で、
ちょうど昨年の今頃全国ロードショーを展開していました。
DCIM1190

























































原作エンディングに於ける、
「犯行者」である「天空の蜂」からの、
原発関係者への警告パソコン文書の一文です。

・・・繰り返す。沈黙する群衆に、原子炉のことを忘れさせてはならない。常に意識させ、そして自らの道を選択させるのだ。子供は刺されて初めて蜂の恐ろしさを知る。今度のことが教訓となることを祈る。・・・


20年以上前に書かれた作品だということに驚愕と嘆息です。