さとうあやかさん

1985年兵庫県生まれで松山東高校に
在学時 俳句甲子園全国大会 最優秀句
賞を「夕立の一粒源氏物語」で受賞
早稲田大学文学部 俳句研究会を経て
卒業後に池田澄子先生に師事され…。

俳句甲子園関西オープン講師として
ちょうど六年前の春にお会いした時
名刺を戴いたことがあります… 若手
精鋭として既に名を馳せておられる
おもしろい・かっこいい・かわいい
(『天の川銀河発電所』分類による)
句作とお人柄とをお見受けしました。

ちょうど というのはその年の11月に
標題の第二句集を刊行されたのです。

すぐに梅田の紀伊国屋書店でゲット
親しいかたにも差し上げたりしては
NPの手元にも初版が一冊あります。📕

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花(植物・果物)素材に着目すると…
優に40句を越えるので…あえて定番
の桜(花)・梅・菊 さらに薔薇 紫陽花
も外して一期一会ならぬ一花一会に
して10句にしぼってみました… 凡て
いかにも「現代俳句」らしい秀句で
何と色鮮やかにして情緒豊かで清新
心にも目にも染みる句の並び柚子の
巻頭句の花の描写の確かさに瞠目…。




柚子の花君に目があり見開かれ
月を刺す銀杏から月までの距離
君になずな持たせマリンバうすく連打
罌粟の花弁のかたちの色が目にこもる
猫じやらしその辺の光の重さ
水仙の群のほぐれて向かうまで
さぼてんのまはりかたばみ少し咲く
たんぽぽを活けて一部屋だけの家
夏蜜柑のぼりきれば坂ぜんぶ見える
夏の林檎切られ冷たく三角で


(佐藤文香 2014年11月20日初版第一刷)


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【柚子の里君に見せたくて手の平】