歌:スキマスイッチ
作詞作曲:大橋卓弥/常田真太郎

著作権のことがありますから
歌詞論として一部のフレーズ
を解析してみたいと考えます
敢えて 入りを割愛しました…
[カシ論はマジ論でオシ論]

合唱曲としてどうなのかな…
全力で少女だったひとには…
どう聞こえるんだろうなどと
ひとりで真面目に推しを考え
しかし やはり よく練られた
研ぎ澄まされたリリックだと
あらためて感じます… ここで
実は「lyric」ということばは
和訳が難しいんですよ… NP
は「叙情的歌詞」辺りかと…。

宜しければ歌いながらお読みください。

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積み上げたものぶっ壊して
身に着けたもの取っ払って
[正統的な対句表現]

止め処ない血と汗で
乾いた脳を潤せ
[水素材の対照表現]

あの頃の僕らはきっと全力で少年だった
[未来的推量表現「きっと~だろう」を
    過去的確定表現「きっと~だった」と
    する斬新で印象的な呼応表現… サビ的
    に心地よく脳内革命を発生させる… で
    直前の「乾いた脳」が更に生きてくる]
    
遊ぶこと忘れてたら老いて枯れんだ
[掛詞表現で「置いてかれ(る)んだ」]

ここんとこは仕事オンリー 笑えなくなっている
[同音連鎖表現で「ここんとこ」「しごと」と
    「なく」「なって」 反復表現としても作用]

ガラクタの中に輝いてた物がいっぱいあったろう?
「大切なもの」全て埋もれてしまう前に
[漸層表現「ガラクタ」「輝いてた」「大切な」と
     「いっぱい」「全て」「埋もれて」畳み掛ける]

さえぎるものはぶっ飛ばして
まとわりつくものかわして
[対句表現に加えて「ばして・わして」押韻表現]

止め処ない血と涙で
渇いた心臓潤せ
[水素材の特徴「汗」から「涙」へ
    「乾いた」から「渇いた」へ変化 ]

あの頃の僕らはきっと全力で少年だった
[サビ抽象化の反復表現]

濁った水も新しい希望(ひかり)で
すぐに透み渡っていく
[水素材に光素材を対位表現として使用
    「濁った」「透み(澄み)」対照表現]

積み上げたものぶっ壊して
身に着けたもの取っ払って
[対句の反復はライトモティーフ(小主題連鎖)表現]

幾重に重なり合う描いた夢への放物線
[比喩的で幾何学的で印象的な表現]

紛れもなく僕らずっと全力で少年なんだ
[まぎれもなく「主題」表現]

セカイを開くのは僕だ
視界はもう澄み切ってる
[「世界」の換言表現「四海」掛詞表現]

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いやあ「構造主義」の極みです
お目汚しだったかも… あくまで
も「恣意的解釈」ですからね…。


恒例の合唱コンクール(音楽祭)は
敢えなく中止でした… なにか一曲
歌詞論を本当に久しぶりにやろう
(音楽祭前の授業恒例でしたから)
と思っていた矢先… 「全力老年」
の当ブログ記事にコメントを戴き
「全力で歌詞論だった」…のです。


【全力を忘れない春だったよね】


2005年4月リリースの脳と心臓に
残る曲ですね… あの頃 僕は僕らは
あなたは 全力⚪️⚪️だったですか。