《当ブログ コメント欄への市森さんのご投稿》

ふと気になったことなのですが、俳句のグループ
(俳句結社というのでしょうか?)ごとに、よく
詠む季語の傾向などはあるものなのでしょうか?
例えば、ここは植物の句をよく詠む、ここはよく
行事の句を詠むなどです。(2021年3月23日 付)


《NP回答》

まず
「結社」とは俳句の場合…
「同人会」「研究グループ」
であり…普通は「主宰=師匠」や
同人誌の編集長や幹事・世話役
をおいて…グループ内や対外的
活動をしています… 句会・吟行
や研究会や交流会や団体的投句
… 規模は十数名~数千名まで…
まちまちです… 会費や入会資格
も様々 (NP組は無料で… 主宰を
名乗っていますが別に組長でも
… またネット投句で意思表示を
していただければどなたでも) 。


また
結社とせず(「奎」もそうで…
代表=先生よりも「さん」と
申しあげる方がよいのかも…)
俳句雑誌(集団)としている場合
もあり… もちろん有名な俳人の
かたでも何処の結社にも雑誌に
も所属していないかたもいます。

有名な結社はほぼ「母系」(父系)
的な「⚪️⚪️師」から連なる縦の
系譜を大切にしています… 元を
辿れば子規や虚子まで遡るのが
ホトトギス系… この伝統俳句と
現代俳句に協会は概ね二大分化
されています(NPが 松岡たけを
先生のお口添えで入会させて
戴いた「九年母」は虚子からの
ホトトギス系で… その中の一つ
二つの句会に定期的に参加…)。


更に
「季語」ですが… これは虚子の『新歳時記』
(昭和9年11月初刊… 今春NPは僥倖にも入手)
によると、ホトトギスの用語では「季題」…
「時候・天文・地理・人事・動物・植物等」
に古来より分類されていたが「甚だ不便」
で…例えば「麦」(植物)、「麦の秋」(時候)、
「麦刈・麦打」(人事)として諸所に分散し…
それゆえ新形式「新分類」始めたとのこと。


結論
結社に季語(兼題=事前告知や席題=当日発表)
の傾向があるか否かというよりは… いまだに
季語・季題は「なまもの」のように…吟味や
増殖を重ね(られ)… 進化・深化・新化中とも
言えるので… 「写生絶対」の結社であれば…
「目に見える明瞭な季語」を設定しやすい
のではないでしょうか… あくまでも私見です
… それとは別に定番・鉄板の季語や詠み易い
季題はあるようですね…一音~最大二十五音
まで…(≡^∇^≡)… 句句句っ苦私の青いトリ~🎶🐦️。



🐦️最も短い季語と最も長い季語(季題)・・・
「蚊」🦟(三夏)
「童貞聖マリア無原罪の御孕りの祝日」✝️ (仲冬)
読みは… 「どうていせいまりあむげんざいの
おんやどりのいわいび』… 十二月八日でマリヤ
の母アンナがマリアを身ごもったとされる日…
聖胎祭・聖胎節と普通は言い普通に使いません
…575(17音)を遥かに越え25音を有する怪異。👻


下掲は一年間の俳句雑誌『奎』で…2020.6月号
春夏の句、9月号夏秋の句、12月号秋冬の句…
そして2021.3月号冬春の句で 掲載同人 十連句
や連載記事・特集記事(今春号は小川軽舟さん
へのインタビュー)など満載です… 9月号には
NP句集『蒼穹』特集も有り難く…ご興味ある
かたはコメント欄にどうぞひと言を。\(^^)/


【人は人をさばくのが好き浅い春】

【梅林からガントリークレインの海】

【飛梅になれない優等生だった】

(『奎17号』十連句より)


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