小説は直接的には社会の役にほとんど立たない

ワクチンみたいなものにはならない・・・でも

小説という働きを抜きにしたら社会は健やかに
 前に進んでいけない

心で考えないとよい小説は書けず 頭は使うが
 優等生じゃないくらいがいい

意識や論理だけでは掬(すく)いきれないものを
 しっかりゆっくり掬い取ってゆくのが小説

小説家という職業は人の手から手へとまるで
 松明(たいまつ)のように受け継がれてきた

松明を受け継いでくれる人がいたらうれしい


村上春樹さんは京都伏見出身で西宮香櫨園小・
芦屋精道中から神戸高校卒 早大第一文学部へ
在学中に結婚しジャズ喫茶を開き映画演劇科
を7年かけて1975(S50)年に卒業し…1979年
『風の歌を聴け』で作家デビュー(わ~ぷ略)
… 現在72歳の世界的な著名作家…上記概要の
祝辞をサプライズで受けた新入生は僥倖です。


とてもわかりやすい論旨でしかも心がある…
いいスピーチですね… 今日たまたま学部は
違うのですが早大生で北海道へ一人旅をして
いる教え子からメッセージを貰って…不意に
そう言えば1日に…と探して全文読みました。

教え子の男子学生は映画監督志望で…昨夜は
白老というところにいたようです…もう東京
に帰らねばならない日が近づいているのです
が…「修学旅行的」な北海道観光ではない旅
で色んな見聞を深め文献やビジュアル資料を
貪るように廻っています…彼は在校中は膨大
な量の小説を書いていました…反骨精神の塊
みたいな…頭よりも心で書く…どっちもかな…
彼なら「松明リレー」はきっと受け継げる…。


彼をイメージした昨春のNP句です…コロナ禍
は第一波の猛威を振るっていました…「死」
が身近に降り注いでくるようで怖かった頃…
今もそんなには変わっていません…耐えねば。


【シナリオの通りに死なず春時雨】
(『蒼穹』春の部)


「シナリオ」は在校中に彼の制作した映画の
題名…すでに十年が過ぎてしまって…感無量
彼の父親もNPもTK女史先生も出演して…
彼の監督・脚本・演出・主演…撮影は大学の
構内にも…こんな中三生はもう二度と出ない
ような気もします…頭よりも心だったのかな。


【頭より心春樹の入学式】


明日多分最後の担任として高校入学式に臨み
ます… 頭ではなく心で新入生を迎えたいと…。


大切にしている2021手帳の…春樹ステッカー。

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