昨日研修日で読めなかった分の
日経新聞朝刊を職場で探したの
ですが… 見つけることが叶わず
「漱石臨終」の場面を読み逃す
あるいは福山小夜さんの挿画を
見逃すことになりました… 二重
の意味でとても悔しくて無念…。


つい先日まで明治天皇崩御から
乃木希典将軍殉死へと急展して
余りにもはやい「こころ」完結
に「道草」を挟み「明暗」未完
一気にミチクサ先生夏目漱石は
逝ってしまいました… 多分昨日
「もう泣いてもいいんだよ」と
いう家族への訣別のことばが…。


398回目の今日は星の見えない
夜空の下で最も愛された弟子の
寺田寅彦と最も遅れて加わって
才を褒められた若き芥川龍之介
の二人が先生のことを語ります。

標題は記者たちのことばの月並
に対する… やるせない思いです。


伊集院静さんの体調も気がかり
… どうしてこんなに急ぐのかと
… くも膜下出血で約9か月休載
… 連載再開の昨11月から8か月
… 再び苦行になってはいまいか
… どうか当初予定を恙無く全う
されますように祈っております。


折しも NP併読は『門』の終盤に入り
『漱石激読』がいかに凄まじい解釈
なのかを痛感して「門に入る」こと
の意味などを村上春樹さんの隠喩的
長編『ねじまき鳥クロニクル第2部』
の「井戸に入る」にこじつけて堪能
…1984年七月~十月という時系列を
終えて第3部に入ってゆきます…時空
は漱石死後わずか70年ほどの隔たり
… そのことにあらためて驚嘆します。


気が早いかもしれませんが
単行本刊行を鶴首して待ち
こんなにも毎朝楽しませて
くれた連載を辿りたいです
… あと少し連載は続きます。