JR神戸線の普通停車駅の北側に
ひつじ書房という児童書専門店
があって… 上品なおばあちゃん
ひとりのとても上質な品揃えと
やさしい笑顔の素敵な店でした。

二年前の夏に『ガリヴァ旅行記』
(福音館書店の全一巻)を買って
おばあちゃんともなんのかんの
楽しく話した想い出があります。

閉めたくはなかったようですが
いつの間にか神戸新聞にも閉店
が報じられ新入荷本も途絶えて
… それでも在庫のあるうちはと
NPも よく通いました… 小児を
お持ちの若いママさんが多く…
と言ってもこのご時世で厳しく
完全閉店はその秋だったかと…。

今… かつてひつじ書房のあった
場所には駅前に相応しい飲食店
が入っています…NPはと言えば
入ったことがありません…最後に
買ったのは『背教者ユリアヌス』
(辻邦生: 中公文庫の上下本)かな
… そうです大人の読む(大人にも
読めない)良書が売れ残っていて。


この日の朝… 今夏のNP初物葡萄
(大阪羽曳野産デラウェア) 賞味
しましたが… ふと「一房の葡萄」
という有島武郎の童話(1920年
「赤い鳥」8月号掲載)を想い出
し… 青空文庫で読んでみました。


「罪」って何だろう… 作家には
やはり「人の罪」「大人の罪」
を伝えないではいられない動機
があるのかも…ガリヴァもそう
ユリアヌスも…でも ある少年の
告白した「こどもの罪」とは?
ひょっとしたら大人よりも…。


標題に因んで「ひそか」とは 密か・窃か・私か
と書いて「他人に知られないように行うさま、
こっそり」で… ひそやかには「もの静かなさま」
という意味が更に加わります… 小川洋子さんの
『密やかな結晶』(講談社文庫)は当ブログにも
紹介記事…この絶品は(ユリアヌスもそうですが)
「人間の罪」「前世・来世の罪」を想起させ…。



【夏深く児童書専門店ありし】



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