小川洋子さんと故河合隼雄さんの対談集
『生きるとは、自分の物語をつくること』
(新潮文庫) 終盤で心にしみたやりとり…。


小川 : 日常の中で、何気なく人を励ましているつもりでも全然励ましたことにはなってなくて、むしろ中途半端に放り出してることがあるんでしょうね。

河合 : それはつまり切っているということです。切る時は、励ましの言葉で切ると一番カッコええわけね。「頑張れよ」っていうのは、つまり「さよなら」ということです (笑)
。 


河合さんは臨床心理学者でカウンセラー
でしたが… 箱庭療法で非常に感激した例
… 大人で ものすごく難しい方のことば…
これは中盤に戻り 小川さん 河合さんと
同様に「すごい」(レベルが スケールが)
と思いました(小川さんは「宗教的」と)。

「先生はこの前私の箱庭を見て、これで治せると思ったでしょう」
「私は治してもらうために来てるのではありません」
   
   (河合「何のために来てるんですか」)

「ここに来るために来ております」



さらに最終盤のテーマ・・・

それは流石に伏せておきましょう
読者ご自身の目と心でご確認を…。


【今を生きる秋酣の物語】


国語授業も秋らしく「たけなわ」に
…オールインワンでフルカラー優れ物
「国語便覧」には 作家の小川さんは
無論のこと 河合隼雄さんと雅雄さん
(霊長類学者で児童文学者)の 弟・兄
のお二人も掲載されています…隼雄
さんは『こころの処方箋』名著です。


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