「鏡」の起承転結の謎


暑くも寒くもない公休日の昼下がり
村上春樹さん曰く カンガルー日和…
こんなひよりなのかもと「考えるー」
… 阪神電車御影駅北側の商業施設の
御影クラッセ・エントランスにある
スターバックスコーヒーのテラス席


文科省検定高一教科書の「国語総合」
5000字程度の短編「鏡」が掲載され
(続け)ています…『カンガルー日和』
を漸く引越段ボールから探しあてて
読んでみたところ… 起承転結区切り
が違っていました… 原作「序破急」
つまりは「三段切れ」なのですが…
教科書では四段に分けてあるのです。


なぜ?


元々ミステリアスな内容でややホラー
村上春樹さん十八番(おはこ)のひとつ
「幽霊」系ですが… この「切れ」も謎
… 高1生徒の中間考査範囲(実施済み)。


昨日のハリガネムシの話と似ています
… こんなことに拘った時間を過ごせる
… 研究観察ではありませんが考察です。

ハリガネムシ市森くんのNP組句会入選句に

《 蜩も聞けぬ実験後の帰り 》があります…

そうか実験とはハリガネムシに関する何か
であったのかもと… これも考察なのですが
「ヒグラシ日和」なんてのも新設して日暮
らし過ごすのもカンガルー日和に負けない。


もう流石にヒグラシも聞こえなくなり秋は
深まってゆきます… 鏡に「うつった自分」
(相手)が自分を「心の底から憎んでいる」
という話と… 「僕は動物図鑑でカンガルー
についての何もかもをきちんと調べてくる
べきだったのだ」という短編「カンガルー
日和」の話… 合わせて日短かになってゆく
午後二時前のひととき… 「幸い」かもね。


そして決定的な原作との異同…


佐々木マキさんの「挿し絵」が教科書には無い。


「カンガルー日和」の初出は丁度40年前の春
短編集の絵入り単行本は1983年9月初刊です。


40年前の春は今でも木洩れ日の中に
38年前の秋はきっと深い森の中に…
深いことは意外とニッチ(隙間)です。


【深淵はニッチな世界秋日和】


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