『音楽』

婦人雑誌に発表された物語で手記の形…
1965(S40)年2月に刊行され5年後の2月
に新潮文庫になりました(その1970年の
11月25日に作家は自衛隊に乱入割腹…
昭和はそのまま彼の年齢なので45歳没)。

三島由紀夫の没後50年の令和3年10月に
新潮文庫の新装版が出て村田沙耶香さん
(『コンビニ人間』で2016年芥川賞) の
新解説も付いています… 旧の澁澤龍彦は
フランス文学者で極めて精神分析的解説。


憂国忌には何か一作 世界のミシマを… と
決めているので2021年のこの日に初購入
し読み始めました… 古くて新しい作風で
… 温故知新とはまさにこのことなのかも。

併せて購入した『思考の整理学』は再読
英文学者の外山滋比古の大きな遺産名著
… 三島没の約20年後から三島の母校東大
や京大でもロング&ベストセラー継続中。


フロイト学説に長けているであろう三島
が精神科医を主人公に患者女性の冷感症
を素材として心理と性愛の深淵に迫る…
「音楽」の暗喩するものは衝撃的な内実。


グライダー型人間とエンジン搭載飛行機
型人間の比較で一世を風靡した感のある
外山氏の… まさに普遍的で時代を越えて
生き続ける思考方法の真骨頂は健在です。


前者はこっそり読みたくなる作品
(ミシマはそういうのが多過ぎて…)。
後者は教え子さんに薦めたい聖典
(なかなか読書時間の整理は困難?)。


標題句のようにミシマは
闘う時以外は優しい人…
だったような気がします
… 根拠よりも「まめ」さ。


一日遅れの予約発信
「優刻記」なのです。


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