「猫の墓」は夏目漱石の連載短編集『永日小品』に
収録されています… 『吾輩は猫である』の主人公(?)
の猫である…と言われて(誰に?多分息子の伸六かな)
いますが…ほぼ実話であろうと思われる随想風の逸品

逸品というのは…出口汪氏の『論理エンジン』で克明
かつ有効に活用されているように…国語教材としても
価値と実用性がある…情感溢れながら且つ感情抑制の
よく効いた文章なのです…今朝読み直してあらためて


2022.2.22に因んで
『文豪たちが書いた「猫」の名作短編集』(彩図社)
を一日かけてゆっくり読みます…学年末考査2日目


「猫の墓」は確か定期考査の主要範囲に入れて現在
大学四回〜ニ回生辺りの学年で上記エンジンでやり
…彼ら彼女たちが中2の時でした…KB先生と組んで


文庫カバーは過日神戸文学館で先着で貰った逸品
(「文豪とアルケミスト」…四人の名分かりますか)
一番手前の漱石以外はクイズにします…一人難問…

今朝のクラシック倶楽部はモーツァルトのピアノ
ソナタk457とムソルグスキー「展覧会の絵」です
…ゲアハルト・オピッツのピアノリサイタルから

後者1874 年の作曲…金之助(漱石)が7才 明治7年…
養父母塩原昌之助夫婦の不和で実家に戻された頃
…それから35年後に「永日小品」は朝日新聞連載


【小品を食らひをるなり漱石忌】
(『蒼穹』冬の部)
この小品は「猫の墓」イメージなのです 忌日で…
漱石は「月命日」を命日と呼んで猫供養をします
…それがこの短編の末尾です…又いつか教材にと…

(そう言えば『こころ』の先生も月命日参りをし…
一月に召されたわたさんの月命日は14日です🐰)


にゃんにゃんにゃにゃにゃんにゃんの日
すてきにゃいちにちでありにゃすように

…しかし太宰の「ねこ」は強烈な寸編😺
谷崎も「ねこ」を犬で締めるのは愉快🐶
やはり対比って凄いですね… 漱石が先鞭
ですが猫の墓は季語ならず猫の恋は初春


【巡りくるくる思い出は猫の恋】


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