平和記念式典ということばは祈念をも含めた
公用語と知り… だから締約国にならぬままに
オブザーバー参加さえもせず記念日の職務で
挨拶したのか… そんな八つ当たりをしてみる

そうです…広島市長や県知事は国連事務総長
初めての広島入りもあったのか…踏み込んで
強いメッセージを発したのに対して…宰相は
明らかにその回答を単なる挨拶に代えスルー


【核兵器禁止条約 66か国
　　真先に入るべき愚かなる國】


ヒトのまだすくない早朝に…流されるままに
→入口→横四列→参拝(献花/浄財)→出口へ…
天気予報はよくなかったのに重い灰色ののち　
やがて空の青と雲の白を垣間見せて陽ざしも

310万人と言われる日本の太平洋戦争犠牲者
32万人にのぼる広島原爆の累計死者のこと…
あの朝きっと人びとはまた変わらぬ一日を…
「大切なことは伝えることと諦めないこと」

午前中はずっとホテルでテレビ特番を梯子
… 「朝」は一律ではなく又は原爆投下の朝
でもなく 標題の句のようにあしたと読み…
翌朝あくる日つまり明くる日なので… 明日


広島でずっと教育の要職に在ったご夫婦と
そのお嬢様で東京で教員職と家事育児とを
鼎立されるかたと一粒種の可愛い男の子…
駅前ホテルの懐石料理の素敵なお店で歓談

会えるか会えないかわからない… 事前連絡
するといい意味でもよろしくない意味でも
構えてしまうから(この日また広島県は感染
者数の最多記録を更新)… そんな旧友と再会

明日早朝には青春18切符を今度こそ使って
(往きは体力温存したくて新幹線)帰ろうと…
教育心理学を広島大学で学んでふさわしい
公務員職に就いた教え子さんには会えずに


いい風も吹いたような止まったような一日


【八月の風   ヒロシマに吹き溜まり】


【非現実的夢想家でいい   原爆忌】
（『朱華』原爆忌連句…村上春樹氏の言葉より）


持参した文庫本は福永武彦の『死の島』(上下/
新潮文庫)…東京発鹿児島行き夜間急行きりしま
があった戦後の物語…NP卒論と修論の基幹文献
を30年ぶりぐらいにまともに読み返して神戸へ


【ヒロシマがシノシマと聞こえ夏おわる】


〈追記〉
上述の教え子さんには会えませんでしたが
messengerは繋がりました… 師匠と言われ
誰のことやらわからず… 結婚し幼子を抱え
貴重なお仕事は続けられているとのこと…
尾道に向かう普通列車の中「生きていれば
あしたまた会えるよ」と本音のメッセージ