南天荘画廊で開催されていた
「それぞれの宮沢賢治展」が
最終日を迎えました… この日
「賢治忌」… 昭和8年(1933年)
9月21日に満37歳で他界した
宮沢賢治の命日… また同時に
11年前に満59歳で亡くなった
僚友新倉和文先生の命日です。


去る者は日々に疎し… 本当に
その通りではあるのですね…
秋彼岸の二日目で先生の眠る
大谷本廟にお参りも叶わない
忌日ではありましたが… 奥様
にメッセージを送らせて戴き
NPなりに偲ぶ事を致しました。


彼岸過ぎにはなりますがお参り
赦されればと思っています… 又
この日は例年のごとく当ブログ
閲覧数が平常の倍ぐらいになり
ますから… ああ共通のゆかりの
方がたが気にかけてくださるの 
ではと想いを巡らせております。


《狼星をうかがふ菊のあるじかな》
( 風耿 )


風耿(ふうこう)は賢治の俳号です
…彼は生涯で三十句のみを遺して
あまり得手としなかったのでは… 
との凡評がありますが…自由闊達
とも言えます…「耿」は明るさと
屈託とをはらんだ字義のようで…
賢治らしく又「狼星」てんろう
は冬の季語でもある「シリウス」
ですから… 菊(晩秋)と季重なりで
はあるのです… 気にしない賢治。


故新倉さんも何事も気にしない
人のようでしたが… 実に繊細な
神経の持ち主でもありましたね。


【成仏の平等を問う賢治の忌】


今季の「それぞれの宮沢賢治展」
には新作として賢治の句と拙句と
計六十句を載せたリーフレットも
出品いたしました…ささやかでは
ありますが全数分を恒例の東北へ
のチャリティに代えさせて戴き…
同時にNP句会の参加賞に。m(_ _)m


「注文の多い料理店」の水彩画を
今回ゲットいたしました… 山猫軒
の画… いろいろ愉しめる作品です。


【注文の多い生き方玄鳥去る】


「玄鳥(つばめ)去」は七十二候で
ちょうど今頃… 仲秋の季語です…
上掲二句はどちらも賢治に纏わる
ここ一二年の作句… 新倉先生への
オマージュ句でもあり…合掌です。


【和文忌反面教師も人の為】

【賢治の忌いつか世の為人の為】

(『朱華』より)



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